WEST.7人全員主演!笑い&アクションてんこ盛り映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』。
完全オリジナルストーリーで贈る本作は、複合商業施設建設のため、さびれたシャッター商店街を取り壊すよう社長から指令を受けた阿川建設の裏社員とライバル社の川端建設の裏社員が商店街に潜入し、互いに火花を散らす中、商店街で出会った者たちが騙し合い、手を組み、交差していく、予測不能な痛快アクションコメディ。
11周年を迎えたWEST.の集大成となる映画のメガホンを取ったのは、WEST.のメンバーとは15年前から親交が深い瑠東東一郎監督。「少年のまんまですよ!」と笑う監督だが、彼らの魅力を最大限に引き出し、作品に落とし込んだ。撮影を振り返りながら、その魅力を語ってくれた。
― WEST.の皆さんとは15年ぶりの再会だったとお聞きしました。監督のお話があったときはどんなお気持ちでしたか?
今回監督として声がかかったときは即答させていただきました。実は僕らが以前から知り合いだったことを周りの皆さんは知らなかったみたいで、驚いていました。15年の時を経て、お互いが成長してきた今の段階でまた一緒に仕事が出来るんだと、運命的なモノを感じました。
― 久しぶりにお会いしたメンバーの印象は?
めちゃくちゃ成長しているけど、変わらないところは全く変わっていなくて。マジ中2やなと(笑)。あの頃のまんまの少年なんです。少年達がそのまんま大きくなった変わらないところと、努力と経験を重ねてきた“分厚さ”が生み出すオーラと両方を感じましたね。
― 本作では、アクションシーンがたくさん盛り込まれています。キレッキレでありながらも、目を覆うような怖いアクションではなく、思わず笑ってしまうところもあります。監督が特に意識されたことはありますか?
彼らに求めたのは、ジャッキー・チェン(のアクション)です。ジャッキーのアクションは子供も笑いながらカッコいいなと思って観ますよね。映画全体もそうですが、アクションも面白くてカッコいいというところを意識しました。そのように楽しんでほしいなという気持ちを込めて。
― メンバーたちのアクションはいかがでしたか?
本人たちは「あまりアクションはやったことないから・・・」と自信なさげだったのですが、びっくりするほど動きがいいんです。めちゃくちゃキレキレで凄くポテンシャルが高いと思いました。
― 監督の想像以上でした?
全然超えてきました。考えていた以上のアクションシーンを作れたのは彼らのおかげ。撮影の幅がどんどん広がりました。
― 監督ご自身が元々アクション映画がお好きだったそうですね。
そうなんです。子供の頃からジャッキー・チェンが好きでした。WEST.も“おもしろカッコいい”ところがあるので、その融和性があるし、そんなヒーロー像を彼らなら撮れると思ったんです。カッコいいアクションとコメディ、そして友情という誰もが楽しめる映画を作ることができました。
― 7人全員を主役にするにあたってのバランスはどのように考えられたのでしょうか?
僕が彼らと再会するのに15年という時間があったわけですが、彼らとまた出会って過ごす時間の中で、一番好きだと思える部分をシンプルに詰め込もうと思いました。僕が受け取った彼らの魅力をなるべく多くの人に伝えたいと思ったので、それを凝縮して作品に落とし込んでいきました。もちろん、“ここはこの人の見せ場になるシーン”というような大まかな枠組みは決めますが、細かいところに関してはなるべく現場や、作り上げていく中で僕が受け取った感覚を落とし込んでいく感じでした。
― 彼らの演技は監督の希望に応えていましたか?
素晴らしかったです。自然なんですよ。元々ポテンシャルも適応力も高い彼らですが、あまりカッチリと固めてしまうとやりにくいと思うので、なるべく伸び伸びできる環境を作るようにしました。自由な時に発揮するWEST.のパワーは底知れないんで(笑)。
― 監督も関西出身ですし、相性も良かったのでは?
それ、めっちゃあると思っています。僕が表現しようとしたものの中で、WEST.が1番しっくりくるんじゃないかと思うくらいグルーヴしました。なんなんでしょうね、関西人の血というんでしょうか、通ずるものが相当ありましたね。波長が凄く合いました。やっぱりお互い目指す所がアホかっこいいって部分も大きいんでしょうね。
― それでは、撮影もかなりスムーズだったのでは?
そうですね。演出も楽でしたし、ツーカーというか反応も凄く早くて、アイディアもたくさん出してくれるんです。ずっと凄く気持ちの良いキャッチボールが出来ました。「これ、どう思う?」「これはこうしましょうか」、「さっきのこれ、こう変えてみようか」「わかりました。じゃあこうやってみましょうか?」というような感じで。
― また、WEST.の皆さん以外にも個性的な役者さんが揃いました。
藤原紀香さんは最高でしたね。あの役は紀香さんじゃないと無理だと思います。衣装は彼女の自前のものもあるんですよ。「カツラはこうしたらいいんじゃない?」とか発想も凄いし、ビジュアルやキャラクターについて沢山アイディアをもらいました。何より、紀香さんにしか表現出来ない圧倒的な存在感が素晴らしかった。剛力さんに関しては、元々運動能力が高いことは知っていましたが、やっぱり凄かった。動きも美しい。アクションって、“動き”ですが“芝居”なんです。セリフはないけれど、アクションの中で心を通わすという芝居なんです。その機微が凄くてさすがだなと。彼女の言葉とは裏腹の複雑な想いが繊細に出ていて、観ている方にもそれが伝わってくると思います。
竹中さんは、絶妙な塩梅でコメディと心情を表現してくれて、作品に破壊と深みを与えてくれていますし、森香澄さんはぶっ飛んだ難しい役を持ち前のキュートさと、面白さで凄く愛されるキャラクターに仕上げてくれました。彼女本来の人間的魅力を垣間見た気がしました。
― ズバリ、監督から見たWEST.の皆さんの魅力はどんなところでしょうか?
やっぱり変わらない少年性ですね。ピュアさだったり、想いの強さは少年の思いのまま、経験や色んなものを積み上げて来ているから、今とてもハイブリッドで最強な状態にあると思います。彼らと一緒にいたら絶対に分かると思いますが、めっちゃ応援したくなるし、彼らといると元気になるんです。それって、エンタメの究極系じゃないかなと。彼らといると元気をもらえる、勇気をもらえる。それは彼らの持つ圧倒的な力であり、しかもそれがグループになった時に何倍にも何十倍にもなって発揮されるという、あの空気感は唯一無二だという気がします。その団結力のパワーが凄いんです。映画にはその力を全部詰め込んだつもりです。
― 現場ではどんな様子だったのですか? なにかエピソードがあったらお聞かせください。
もう、ずーっと喋っているんです、それもくだらないことで(笑)。例えば「濵田、歯白いな、お前の歯の白さ、なんかと一緒やわ・・・便器や!便器の白さや!」って、ずーっとやってるんですよ。「もうええて」と言いながら(笑)。ほかにもモーニングルーティンの話で「重ちゃんは今コールドシャワーを浴びている」とか。もう子供ですよね。高校生の部室でももう少し芝居の話とかをしてると思うんです。なので、高校生でもない、中学生の部室状態です、いつも。本当にしょうもない話を延々として延々と笑っているんです。「照史のツッコミはホンマおもろいなー!」とか。20年近く一緒にいて、そう言えちゃうんです(笑)。そんな感じで一生盛り上がっていた現場でした。
― 監督がこの映画を通して伝えたいことを教えていただけますか? メッセージをお願いします。
この映画の中には友情や愛情など、色々盛り込んでいますが、僕はシンプルに観てくれた人に元気になって欲しいんです。笑って心に届くものがある・・・僕らがエンタメでできることって、そういうことなんじゃないかと。みんながそれぞれ持っている問題や悩みを、僕らは直接的に解決はできないけれど、そこに立ち向かう心を一歩進ませることができる気がしていて。ちょっと油断して笑ってもらえたら、必ず心に刺さる芝居が彼らの中に生まれているはずです。笑って、感情を揺さぶられてちょっとホロッときて、劇場を出たあとに「あいつらホンマあほやなー!」ってワーワー言いながら、「明日もちょっと頑張ろうかな」と“頑張る一歩”になってもらえたら嬉しいです。ぜひ楽しんでください!
【瑠東東一郎 (るとうとういちろう)/監督】
1979年3月20日生まれ、兵庫県出身。バラエティ番組からキャリアをスタートさせ、『劇場版 新・ミナミの帝王』(16)やドラマ「黒い十人の女」「女囚セブン」「僕たちがやりました」などの演出を手がける。ドラマ「おっさんずラブ」では、第97回ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞、映画『Gメン』(23)では、第97回キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画監督賞を受賞。その他「極主夫道」シリーズ、映画『Gメン』(23)ドラマ「ビリオン×スクール」「ダメマネ!」など、ドラマや映画を問わず、コメディを中心に数々の作品を手掛ける。
『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』
【Story】
複合商業施設建設のため、さびれたシャッター商店街を取り壊すよう社長から指令を受けた阿川建設の裏社員。しかし、ライバル社の川端建設も同じ目的で裏社員を商店街に潜入させていた。ターゲットは商店街の会長。裏社員vs裏社員で火花を散らし、それぞれが先んじようとするも、なぜか動けば動くほど商店街の住人たちに愛されてしまう裏社員たち。一方、潰れかけの商店街には、立て直しを図ろうとする熱血漢や、謎多き訳あり男、その二人に恋心を抱かせる幼馴染や婚約者らも現れて…。それぞれの背景の中、商店街で出会った者たちが騙し合い、手を組み、交差していくー。
最後はどんでん返し?はたまた大オチ 物語は予想外の展開へ
・監督:瑠東東一郎 脚本:我人祥太、モラル
・制作:松竹撮影所 配給:松竹
・主演:WEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)
・主題歌:WEST.「ウェッサイソウル!」 (作詞・作曲:トータス松本 サウンドプロデュース:ウルフルズ)
・撮影:2025年1月12日クランクイン、2月10日クランクアップ
・完成予定:4月中旬
・コピーライト:©2025「裏社員。-スパイやらせてもろてます‐」製作委員会
●映画公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/west-eiga/
●映画公式X:@WEST_eiga
●映画公式TikTok:@west_eiga
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