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真木よう子、井浦新の演技に「バケモノ」と絶賛! 井浦新は「バケモノにバケモノと言われたくない(笑)」映画『アンダーカレント』公開記念舞台挨拶

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映画『アンダーカレント』の公開記念舞台挨拶が、10月7日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の真木よう子をはじめ、共演の井浦新、永山瑛太と、今泉力哉監督が登壇した。

2005 年に発行されるや「まるで 1 本の映画を観ているようだ!」と、国内外から熱狂的な支持を得た豊田徹也の伝説の長編漫画『アンダーカレント』を実写映画化。

心の奥底に閉じ込めた気持ちを大切にし、自分自身ととことん向きあう究極のヒューマンドラマを描き出す本作。

突然夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえを真木よう子が演じ、夫が失踪したかなえの前に「働きたい」と現れる謎の男・堀を 井浦新、失踪したかなえの夫の行方を期間限定で探すことになる探偵・山崎をリリー・フランキー、突然失踪したかなえの夫・悟を永山瑛太、かなえと悟の同級生・菅野には江口のりこと実力派俳優が顔を揃え、監督は『愛がなんだ』『ちひろさん』などを手がけた今泉力哉監督が務めた。

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前日に無事公開を迎えた本作。鑑賞後の観客を前に、真木は「皆さんがどうお感じなったかちょっと怖い感じもして・・・。さぞかし色んな感情がぐるぐると回っていることだと思います」と語りかける。「(感想を)聞いてみたいものですね」と言うと、会場から「良かったよ!」と声がかかり、安堵の笑顔を見せ、「かなえちゃんのトラウマが私の中で忘れられなくて、思い出すとちょっと切ないです」と役に入り込んでいた様子。

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今泉監督作品は3作目の出演となる井浦は「今泉監督は俳優の心の中をのぞいて大事にしてくれる方。もちろん、今作はこれまでの作品とは違うので、役との向き合い方も違うわけですが、今回は監督との向き合い方も色々試してみたいと思って臨みました。この原作が発行された年と自分のデビューの年も近く、そのとき(デビュー時)のようにできないことが多い自分を今泉監督に捧げながら、真木よう子さんとのお芝居を楽しみました」と、充実感をのぞかせる。

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一方の永山は「以前から今泉監督のファンでしたので、出演できて光栄でした」と笑顔を見せ、「真木よう子さんは、自分が主演作品の時に初めて(共演し)会いました。こうやってまたお会いできたのはご縁だなと」共演を喜ぶ。

さらに、「役を100%演じられるのか不安で緊張しているなか、なぜか真木ちゃんと江口のりこさんと監督の謎の3人での本読みをしたんですが・・・。江口のりこさんにも見られていて。監督が細かく演出してくださって導いてくださったので、その時はわかった気がしていたんですが、悟を体に入れると共鳴していないところがあって不安で。それが恐怖になっていった。でも、(現場で)真木ちゃんを前にしたら理屈でなく肉体が反応していたんです。そこを監督が受け止めてくれたんだと思います」と、役への向き合い方と現場で生まれたピュアな感情を吐露する。

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その言葉に今泉監督は「今、話を聞いてなるほどと思った。自分悩みも不安もあって迷いもしていた。正直、本読みのときの瑛太さんは不安だったんです。でも、やはり現場の環境でしか出ないものがある。そこで生まれるものが出てきた気がします」と、納得顔。

これまでに共演経験も何度もあり、公私ともに仲の良い真木、井浦、永山の3人。改めて共演の感想を尋ねられると、真木は「瑛太はずっと一緒にやっていたので、(今作に)出てくれて感謝しています。瑛太がいると安心するんですよね」とニッコリ。井浦に対しては「井浦さんとガッツリお芝居をするのは初めてでした。私は脳内ニックネームが“樹齢千年の木”というくらい現場では穏やかなんですが、井浦さんもものすごくいい距離感でいてくれました。ところがカメラが回ると、なんちゅうバケモノなんだ!と思って(笑)。でも本当に共演できて光栄でした。

すると、井浦が「俳優の真木ようこさんは初共演のときからバケモノだと思っていたので、バケモノにバケモノと言われて、僕もいよいよそこの仲間入りをする覚悟をいまちょっと持ちました(笑)」と返し、会場の笑いを誘っていた。

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和気あいあいとトークが進む中、ここで10 月 15 日に41歳の誕生日を迎える真木に、サプライズでお祝いすることに! 作品をイメージした青いバースデーケーキが送られ、井浦、永山、今泉監督からそれぞれ花束も手渡され、満面の笑みを浮かべる真木。次なる1年の抱負を聞かれ「えっと、英語をマスターしてハリウッドに行きます!」と堂々と宣言し、皆を驚かす。

永山は「昨日、真木ちゃんがインスタライブでYouTubeをやりたいとか言っていたけど、僕のことを『あいつはつまらない』とか言ってた。YouTubeよりも英会話教室に行ったほうがいいんじゃない?(笑)」とやり返されていた。

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最後に真木は「自分の中に感じるものがある作品だと思います」とアピール。井浦は「実はマンションから景色を見渡すシーンのところは、僕の実家の近くなんです。自分が(幼いころ)通っていた道、子供のころの自分と重ねて、堀でありながら井浦新にもなっている表情。なかなかできないことだと思います。ぜひそんなことを感じながらあのシーンを観ていただけたら嬉しい。みんなでディスカッションすると深く落ちていく映画です」と声をかけていた。

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【ストーリー】
家業の銭湯を継ぎ、夫の悟とともに順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。途方に暮れていたかなえだったが、なんとか一時休業していた銭湯を再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が、銭湯組合の紹介を通じて「働きたい」とやって来る。その日から、住み込みで働くことになった堀とかなえの不思議な共同生活が始まる。友人 から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を捜しながら、堀と過ごす心地よい時間の中で、穏やかな日 常を取り戻しつつあったかなえ。だが、あることをきっかけに、悟、堀、そしてかなえが閉ざしていた心の深層が、徐々に浮かび上がっていく。それぞれの心の底流(アンダーカレント)が交じりあったその先に訪れるものとはー。

■出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
■監督:今泉力哉『愛がなんだ』『ちひろさん』
■脚本:澤井香織『愛がなんだ』『ちひろさん』、今泉力哉
■原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社「アフタヌーン KC」刊)
■製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社
■企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
■配給:KADOKAWA
■コピーライト:豊田徹也/講談社 2023「アンダーカレント」製作委員会
■公式 HP:https://undercurrent-movie.com
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