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伊勢谷友介、韓国からのリスペクトに感激! 『ザ・テノール 真実の物語』 初日舞台挨拶

ザ・テノール■初日舞台挨拶オフィシャル(DSC_1600)

奇跡の実話をベースにした映画『ザ・テノール 真実の物語』が10月11日に公開初日を迎え、伊勢谷友介、北乃きい、堀田眞三、キム・サンマン監督、そして本作のモデルとなったオペラ歌手ベー・チェチョルが東京・新宿ピカデリーで初日舞台挨拶を行った。

本作は、声を失った天才オペラ歌手べー・チェチョルと、そんな彼の声を愛した日本人音楽プロデューサーとの絆を描いた感動の実話。ヨーロッパでオペラ歌手として成功しながらも、甲状腺ガンを患ったことで声を失ってしまったベー・チェチョル(ユ・ジテ)が、彼の歌声にほれ込んだ日本人音楽プロデューサー・沢田幸司(伊勢谷)との出会いによって再生していく様を描く。

絶望の底にあるベーを献身的にサポートする音楽プロデューサー・沢田役を務めた伊勢谷は「(沢田幸司のモデルとなった)輪嶋東太郎氏は愛情深い方で、その生き方、姿勢に影響を受けて今回の役をやらせてもらいました。僕自身、彼の人生を見習って、この映画の中で生きようと思った」と振り返り「今の時期に韓国と日本を繋ぐ作品に出演できたのは一人の人間としても嬉しかったし、役者冥利に尽きること」と封切りに思いもひとしおの様子だった。

また伊勢谷は、第19回釜山国際映画祭での上映を振り返り「日本を嫌っている人が多いのではないかと思ったけれど、全然違う。日本へのリスペクトを感じました」と現地での感触を紹介しながら「国家間としては問題があるとしても、個人としては問題のないことを感じた。これが希望となって個人同士が繋がっていけば、社会を良くするきっかけになるのでは」と声を弾ませた。

一方、沢田をサポートする音楽事務所の新入社員役の北乃は「演じた美咲は活発で時に失礼な発言をする役回りで、台風の目のような女の子」と明るさをアピールしながら「彼女のそんな振る舞いによって希望が生まれたり、奇跡の歌声が復活したり。この役は希望を与える役だと思った」とキャラクターを分析。ベーの執刀医を演じたベテラン俳優の堀田は「これまでの芸歴の中で『代表作は次の作品』と言って来たけれど、この映画との出会いがあり、凄い先生役にご指名いただいた。感謝の気持ちを持って演じようと思ったし、私のターニングポイントにもなりました」と本作出演によって大きな心境の変化を体感したようだった。

キム監督は「様々な国の映画祭で上映されましたが、結果的に2人の友情に涙を流されて感動する姿が観客の皆さんの中に共通してあった。人間同士、同じ感情を分かち合えるのだということを知りました」と感動の実話が国境をも超える瞬間を目撃。各国からの上映オファーのほか、台湾で開催される“台北 金馬奨”への正式招待も決まったが「国境や利害関係を超えて、2人の主人公の心と心の繋がりを描いた奇跡のストーリーを感じ取っていただければ」と意気込んだ。

また舞台挨拶終盤では本作のストーリーの元となったベー本人が、劇中のラストシーンで流れる「アメイジング・グレイス」を熱唱。困難を乗り越えるための祈りが込められた楽曲の内容が、難病を乗り越えたベーの半生を彷彿とさせ、その美しい歌声は観客一人一人の心に染み渡っていくようだった。ベーは「リハビリを続けながら、歌を歌い続けています。私にとってステージこそが生きる場所であり、一番大切な場所。これからも歌い続けていきたいです」と更なる奇跡に意気込んだ。

ベーの想いとその歌声にキム監督の涙腺が緩むと、北乃は「監督を見たときにベーさんの歌の素晴らしさに涙していて、その姿を見てさらにグッときましたね」とシミジミ。伊勢谷は「黄金のトランペットと呼ばれたベーさんの歌声が完璧に戻ってくることはないけれど、存在そのものが作品となった。僕らの日々にも障害や災害があるけれど、そのたびに一つ成長して次の姿やあり方を見せていくのが僕らの使命であり人生。それが伝わる映画になっているはず」とアピールした。

ザ・テノール■メイン

今年―これ以上、泣ける映画には、もう出会えない。
命か、それとも歌か。ガンで声を失った天才オペラ歌手、奇跡の実話。

『ザ・テノール 真実の物語』

1011日(土)より新宿ピカデリー、東劇ほか 全国公開中!

【作品概要】
声を失った天才オペラ歌手べー・チェチョルと彼の声を愛した日本人音楽プロデューサーとの絆を描いた、実話から生まれた奇跡の物語。天才オペラ歌手べー・チェチョルを『オールド・ボーイ』の犯人役で鮮烈な印象を残した、韓国の演技派俳優の筆頭、ユ・ジテ、絶望の底にあるチェチョルを献身的にサポートする音楽プロデューサー役を、来年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』で吉田松陰役を演じることが発表された、伊勢谷友介、そして持ち前の明るさと行動力で沢田をサポートする音楽事務所の新入社員を、北乃きいが演じ、日韓の豪華キャストが集結。

アジア史上、最高のテノール”と称されヨーロッパで活躍していたオペラ歌手ベー・チェチョル。彼がまさに頂点を極めようとしていたとき、悲劇は突然訪れた。甲状腺ガンに侵され、手術によって声帯の神経を切断。歌声を失ってしまう。「もう二度と舞台には立つことは出来ない」歌手として最も過酷な苦難を受ける彼に、彼の声を愛した一人の日本人音楽プロデューサーが手を差し伸べた。

監督:キム・サンマン
出演:ユ・ジテ、伊勢谷友介、チャ・イェリョン、北乃きい、ナターシャ・タプスコビッチ、ティツィアーナ・ドゥカーティ
2014年/日本・韓国/1.85:1/5.1CH Dolby Surround/121分
原題:The Tenor Lirico Spinto
配給:『ザ・テノール 真実の物語』プロジェクト
©2014 BY MORE IN GROUP & SOCIAL CAPITAL PRODUCTION & VOICE FACTORY. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://the-tenor.com/