映画『新聞記者』大ヒット御礼舞台挨拶が、7月23日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、W主演のシム・ウンギョンと松坂桃李が登壇した。
東京新聞・望月衣塑子記者の同名ベストセラーを原案とした本作は、一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかけるオリジナルストーリー。真実に迫ろうとする新聞記者・吉岡エリカ（シム・ウンギョン）と、理想と現実の間で揺れる官僚・杉原拓海（松坂桃李）の葛藤と運命を描き出す。
6月28日より公開され、各地で満席が続出する大ヒットスタートを切った本作だが、公開3週間を過ぎてもほぼ興行が落ちず、7月22日付けで動員33万人、興行収入4億1000万円を記録。3週連続TOP10入りを果たすなど、特異的なヒットを続けている。
全国の劇場支配人からも驚きの声が届いた。新宿ピカデリーの支配人は「連日ほぼ満席が続き、お問い合わせが殺到しています。普段、このジャンルの作品ではあまり見ることのない若い人たちにも多く足を運んでいただいており、あらためて邦画の素晴らしさを感じています」。角川シネマ有楽町の支配人からは「多くのお客様がエンドロールが終わるまで席を立たない、そして拍手が沸き起こることも珍しくない。ここまでお客様の熱を感じられる作品を私は知りません」と。イオンシネマ シアタス調布の支配人は「これほど鑑賞後の感想が気になる作品はありません。つい、感想を聞きたくなる」と、熱量あるコメントが披露。この日の会場にも10回以上鑑賞したというファンも駆けつけていた。
松坂は、「本当にありがたいですね。映画の熱量とお客様の熱量がピッタリとあった作品だと感じます」としみじみ。「実際に劇場の声を聞けることはなかなかないので、嬉しいです。コメントしてくださった支配人の方々、本当にありがとうございます！」と感謝の気持ちを伝えた。シムも「計り知れません！」と感激しきり。「初めての経験です。今までの私の作品の中でも珍しいことで、信じられません。『おおきに！』ですね（笑）」と満面の笑みを浮かべた。
イベントでは、観客から代表して2名がシムと松坂に花束を贈呈。シムは「感動しました！」と喜びを表し、松坂は「この映画で花束をいただくのは2回目。1度目はクランクアップのとき、そして今日です。キャスト、スタッフ一同、熱量が高い中で撮影していたことがフラッシュバックしました」と感慨深げ。
最後にシムは「今日皆さんに会えて、映画に対する熱量を感じられて感無量です。これからも、どんな選択の分かれ道に立っても迷わない力が皆さんに届くように願っています」と真摯に語る。松坂は「公開してから約1ヶ月。こうして皆さんと会えることはなかなかないことです。皆さんの言葉が違う人を呼んで、その人がまた別の人を呼んで…そうやって数珠つなぎになってこの映画を育ててくれたんだと強く感じます。賛否があって皆さんに語られる作品だからこそ、熱量が高くなるのだと。この作品が皆さんにとって持ち帰れる作品になったのかなと、嬉しく思います」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
映画『新聞記者』
＜STORY＞
東都新聞記者・吉岡（シム・ウンギョン）のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名 FAX で届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある強い思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原（松坂桃李）は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる！
出演：シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 ／西田尚美 高橋和也／北村有起哉 田中哲司
監督：藤井道人
脚本：詩森ろば 高石明彦 藤井道人
音楽：岩代太郎
原案：望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊) 河村光庸
配給：スターサンズ イオンエンターテイメント
©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
公式サイト：http://shimbunkisha.jp
新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国上映中！
