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小松菜奈「全身全霊で演じた」吉本ばなな&エドモンド監督がキャスト陣を絶賛!「等はイコール氷魚」映画『ムーンライト・シャドウ』完成報告会見

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映画『ムーンライト・シャドウ』の完成報告会見が、9月1日、東京・京王プラザホテルにて行われ、主演の小松菜奈をはじめ、共演の宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナと原作者の吉本ばななが登壇。さらに、サプライズゲストとしてエドモンド・ヨウ監督がリモートで参加した。

世界中で大ヒットした吉本ばなな著「キッチン」に収録される短編小説「ムーンライト・シャドウ」を実写映画化。吉本ばななの原点とも言える名作の本作は、突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつきの一人称の視点で描かれる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。主人公・さつきを初の長編映画単独主演となる小松菜奈、さつきの恋人・等役を宮沢氷魚が演じ、以前から原作のファンだったというマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督がメガホンを取り、フレッシュかつ実力あるキャスト・スタッフが集結した。

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小松は「やっと公開することができて嬉しいです」と語り、「最初は一人のシーンから撮り始めて、肌に突き刺さるような寒さのなか、肺に入る空気さえも冷たくて、孤独を感じる時間もありましたが、やっとみんなと再会できた時の嬉しさはすごく愛おしい時間でした」と撮影当時を振り返る。そして、「今日この場に来れなかったエドモンド監督の思いも、私たちが届けられたらいいなと思います」と続けた。

また、主演を務めた気持ちについて「原作は私が生まれる前からあって、ばななさんが「キッチン」を書かれたのが24歳で、私がさつきを演じたのも24歳のときだったので、不思議な運命を感じてとても光栄でした」と吐露。「生と死がテーマでもある作品ですが、さつきの心が一番大事だと思ったので、素直に演じることに努め全身全霊で臨みました」と役と向き合ったことを話した。

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自身の作品が映画化されたことに、原作者の吉本は「宝物のような、私にとってのご褒美。とても素晴らしい作品になって嬉しいです。色々大変だったけれど、なんとか無事に撮り終えたことに心から感謝します」と完成を喜んだ。

さつきを演じた小松については「小説を書くときは頭の中の人たちの思いだけを描きますが、映画では生身の人間が演じることで、肉体のぬくもりを失ったんだなということが伝わってきました」と絶賛した吉本。その言葉に小松は「安心しました。生みの親であるばななさんに喜んでもらえて」と安堵の面持ちに。

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奇跡的な出会いを描く本作にちなみ、「忘れられない出会い」を問われた登壇者たち。小松は「友だちの友だちが地方に住んでいて古着屋をやっているという話を聞いていたんですが、偶然地方で撮影があったときに、ふらっと入った古着屋さんがそのお友達だったんです。その方の名前も場所も知らなかったのに、こんな引き合わせってあるんだな・・・と。衝撃的な出会いでした。もちろんそのお店でカッコいいレザーの服を購入したことも覚えています」と明かした。

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宮沢は舞台で3度共演している大鶴佐助の名前を挙げ、「その人がいるから今の自分がいると思うし、舞台をやりたいと思うきっかけになりました」と述べた。その出会いはとても印象的だったようで、「ある日、若手だけでリハーサルを行うことになったとき、スタジオの入り口にダボダボの古着と真っ赤な靴下、そしてサングラスをしている怪しい人がいて、気持ち悪い人だなと思っていたんです。それが大鶴佐助だった。でも、すぐに仲良くなって、今でもしょっちゅううちに遊びに来ています」と笑った。

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佐藤は「実は僕は犬猫アレルギーなんですが・・・」と前置きをして「それでもどうしても犬を飼いたくて。初めて家に犬が来たときクッションとクッションの間に(その犬が)いて。モジョという名前ですが、モジョだけはアレルギーが克服できました」と愛犬にメロメロな様子。

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本作が初演技で映画デビューとなった中原は「私はこの映画の出会いです。忘れられない出会いとなりました」と目を輝かせる。吉本は我が子との出会いを挙げ「自分の子供を産んだとき。どんな顔をしていうのかわかなかったけれど、すごく好きな顔だったので嬉しかったです(笑)」と。

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ここで、エドモンド監督がリモートで参加することが伝えらえると大興奮の登壇者たち。監督は「10年くらい前に読んでいた親しみのある作品を映画化することができました。僕は日本文化にとても影響を受けてきた。尊敬するばなな先生の作品を映画化できて光栄です」と感謝する。小松が主人公を演じたことについては「彼女じゃなければこの映画は成立しなかった。自由に演じてもらいたかったのであまり話はしなかったが、シーンを撮るたび驚きでした」と絶賛。ほかの3人についても演技を称え「新人2人の演技にも驚いた。等はイコール氷魚、4人のキャラクターは100%で、僕が選んだ皆さんに間違いはなかったんだと思いました」と充実感を覗かせた。

最後に吉本は「この作品は夢のような、夢なのかなと思う物語です。いったい何を見たんだろうと思うかも。でも、よくわからないけど、また観たくなるような映像、映画になっています」と感想を述べ、監督は「今、マレーシアでは映画館が休館しています。日本の映画館で上映されることはとても嬉しい。ムーライトファミリーが努力してこの作品を作り上げたのでぜひこのストーリーを楽しんで観てください」とアピール。

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宮沢は「今の大変な状況の中、さつきや柊が愛した人を亡くしたように、皆さんも何かをなくしたかもしれません。この作品が誰かの背中を押せるような作品になったらいいなと思って作りました。少しでも生きる希望を持っていただけたら嬉しいです」と思いの丈を口にし、小松は「この作品の好きなところは過剰に描かれていないところです。内に秘めている感情を監督が美しく儚く、希望の光のような眼差しまでも撮ってくれました。この映画は自分なりの一歩を踏み出せばいいんだなと思わせてくれます。私も背中を押されました。私たちが届けたいものが詰まっています」と熱いメッセージを送り、会見を締めくくった。

<作品概要>
原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
タイトル:映画『ムーンライト・シャドウ』
出演:小松菜奈
宮沢氷魚
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給宣伝:SDP、エレファントハウス
コピーライト:©2021映画『ムーンライト・シャドウ』製作委員会
『キッチン』書影:吉本ばなな『キッチン』(新潮文庫刊)

<公式サイト> http://moonlight-shadow-movie.com/
<公式Twitter> @moonlight_sdw
<公式Instagram> @moonlight_sdw

映画『ムーンライト・シャドウ』 9月10日 全国ロードショー!!