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松坂桃李、ピアノ練習に苦戦!? 松岡茉優が「バンビのようだった!(笑)」と暴露! 「映画『蜜蜂と遠雷』完成披露イベント

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映画『蜜蜂と遠雷』の完成披露イベントが、9月16日、東京・内幸町のイイノホールにて行われ、主演の松岡茉優をはじめ、共演の松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士と、石川慶監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸のベストセラー小説「蜜蜂と遠雷」を、映画『愚行録』で鮮烈な長編映画監督デビューした石川慶監督の手で実写映画化。国際ピアノコンクールを舞台に、若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、成長を力強くも華麗な姿で描き出す。

母をを亡くしたことがきっかけで、突如、音楽の世界から失踪していた元・天才少女:栄伝亜夜役を松岡、生活者の音楽を掲げ、家庭と仕事を持ちながらも年齢的に最後の夢にかける:高島明石役を松坂、人気、実力ともに兼ね備えたエリート貴公子:マサル・C(カルロス)・レヴィ・アナトール役を森崎、そして、養蜂場の息子で家にピアノすらないが、今は亡き“ピアノの神様”と呼ばれるピアニストが遺した謎の少年:風間塵役を鈴鹿が演じる。

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原作者の恩田から「映画化は無謀と思っていましたが、“参りました”を通り超して、“やってくれました”の一言です」と絶賛のコメントが送られ、松岡は「この原作は音が鳴り響くような素晴らしい本でした」とし、「たくさんの方が映像化したかったと思いますが、そんな中、東宝さんが権利を勝ち取り、主演を栄伝亜夜に置くと決め、若手女優がたくさんいる中、私にご指名をいただきまして映画が完成いたしました。奇跡の連続で私のところまで届いたからには恩田先生が納得していただけるような作品にしなければいけないと、強く決意しました」としみじみ。

本作の映像について「撮影監督がポーランドで勉強されていたということで、少し日本離れした映像美になっていると思います。クラシック映画ではありますが、皆さんが楽しめる楽曲が多くありますので、新しい音楽映画ができたと思います」と自信をのぞかせた。

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松坂も「ハードルの高い作品だったので、(完成して)良かった。1つのコンサートを見ているかのような、コンクールのお客さんとして体験できているような作品。邦画では観たことのないようなカメラワーク、演出が盛り込まれているので、クラッシック慣れしていない方でも存分に楽しめるものになっていると思います」とコメント。

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音楽ユニットPRIZMAXのメンバーでもある森崎は「この映画は本当に音がいいんです!今回初めてクラシックと携わることができたのですが、弾いていて本当に気持ちよくて楽しかったです」と素直な気持ちを吐露。

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本作で映画デビューを飾り、この日の完成披露が初めての舞台挨拶だという鈴鹿は「初めての撮影現場でしたが、皆さんが温かく迎えてくださったので、とても居心地のいい空間でした」とニッコリ。「ちょくちょく緊張感もあったらしいんですが、上手く読みとれずにいましたが和気あいあいな現場でした」と話した。

松岡に「初めての完成披露試写会はどうですか?」とマイクを向けられると、鈴鹿は「この場所が映画館でなくてよかったです。ホールで」と答え、「ホールは撮影で立ち慣れているから」との理由に納得する共演者たちだった。

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石井監督は「原作が100%音楽のことを書ききった作品なので、音楽だけは妥協しませんと言っていました。皆さんに無茶ぶりをしましたが、本人が弾いている映像部分は本当に(俳優)本人が弾いています。頑張ってもらいました」と感慨深げ。

ピアニストとして演じたことに、松岡は「幼少の頃少しピアノを習っていたこともあり鍵盤に親しみがあったので皆さんよりスタートは楽だったかも」と話す。まったく初めてだったというのは、鈴鹿と松坂。鈴鹿は楽譜が読めないので、音楽ゲームのように音符を書き換えて練習したとのこと。

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以前、他の作品でバイオリンの経験がある松坂だが、「なかなかのハードルで・・・。最初のレッスンの時の先生の言葉が『じゃあ松坂さん、”ド“はどこですか~? それは”ファ“ですね~』ていう感じで(笑)」と明かし、会場の笑いを誘う。そんな松坂の練習風景を見ていたという松岡は「バンビみたいでした(笑)。立ち上がる子鹿!」と告白。松坂も「本当にこれはダメっていう・・・」と苦笑い。「そこから、まさかの高島明石だという優しい演奏に。あの時のバンビはなんだったんだと」と松岡。松坂も「本当に、(バンビは)どこ行っちゃったんでしょうかね。だましだましやっております」と言って大爆笑。

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森崎の成長ぶりも話題にあがっているが、森崎は「ヤマハの教室にも通ったりしましたが、センスはあったと思います」とニヤリ。松岡も「今までに見たことのない、ウィンくんを見ることができると思います」と絶賛した。

ここで、映画の内容にちなみ「いま自分が葛藤していることは?」と問われると、松岡は「この映画の期間限定のインスタグラムのフォロワーがなかなか増えないんです。できれば二桁はいきたい!どうか皆さん、フォローお願いします!」とPR。松坂は「もう終わりましたが、事務所との戦いがありました」と意味深発言!「実は10年間ずっと仕事を続けてきましたが、やっとお休みをもらえることになりまして」と、しばらく休養ができることを告白し、ファンの不安をかき消した。

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森崎が「今はまっているゲームアプリが気になっていて、ソワソワした気持ちでいます」と言うと、鈴鹿は「食費」と現実的な答えを。「牛乳が高いんです」と、岡山から上京してきたからの苦労を明かしていた。

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<ストーリー>
「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜。“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石。人気実力を兼ね備えた優勝大本命、マサル。今は亡き“ピアノの神”からの「推薦状」を持つ謎の少年、風間塵。熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは。

松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン
鈴鹿央士(新人) 臼田あさ美 ブルゾンちえみ 福島リラ/ 眞島秀和 片桐はいり 光石研
平田満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
「春と修羅」作曲:藤倉大
ピアノ演奏:河村尚子 福間洸太朗 金子三勇士 藤田真央
オーケストラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:円光寺雅彦)
©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会
公式サイト:https://mitsubachi-enrai-movie.jp/

10月4日(金) 全国公開