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石原さとみ、「私を壊してほしい」と吉田監督に直談判! 「夢が叶った作品」と感涙! 中村倫也は、石原との共演に「感慨深い!」 映画『ミッシング』完成披露試写会

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映画『ミッシング』の完成披露試写会が、4月16日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の石原さとみをはじめ、共演の中村倫也、青木崇高、森優作、小野花梨、細川岳と、吉田恵輔監督が舞台挨拶に登壇した。

吉田恵輔がオリジナル脚本でメガホンをとった本作は、幼女失踪事件をきっかけに、情報の荒波に巻き込まれ翻弄されていく母の姿を描きながら、失ってしまった大切なものを取り戻していく人々をリアルに繊細に映し出す物語。

2022年の出産後、1年 9ヶ月ぶりの芝居に臨んだ石原さとみが母親・沙織里を演じ、中村倫也、青木崇高を筆頭に、森優作、小野花梨、細川岳、有田麗未(ありたつぐみ)、小松和重、カトウシンスケ、山本直、柳愛、美保純ら豪華実力派キャスト陣が集結した。

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冒頭の挨拶で、満席の会場を見渡した石原は「皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます」と一言述べると、「いろんな方からこの映画の試写を観てくださって、いろんな言葉をかけていただいて、本当に幸せだなと感じました。来月公開ですが、本当に私の夢が叶った作品です。いち早く皆さまにお届けできることが心の底から嬉しいです」と涙で声を詰まらせた。

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石原にとっては夢の吉田組出演となったが、石原から吉田監督に出演の直談判をしていたそうで、「吉田監督の作品に出たかったんです。7年前にこのままではいけない。自分は変わらなければと思った。誰か自分を壊してほしいと。吉田恵輔監督の作品を観て、この人なら絶体に変えてくれると思って。出させてほしいとお願いしたんです」と明かす。しかし、一度は断られたそうで、「3年間音沙汰なしで。その後『脚本を書きました』と連絡をいただき、妊娠と出産を待ってくださって、今こうしてお届けできることが本当に感慨深いです」としみじみ。

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そんな石原に対して監督は、「最初に出たいと言われたんですけど、すみません苦手です・・・と」返したそう。「だって、華があって! 俺の映画ってもっと地味で下町が舞台の映画が多いので、石原さんは港区臭が強すぎて・・・」と一度断った理由を述べる。それでも「その石原さんをちょっとこっちの世界に取り込めないかなという、ある種ギャンブルみたいな」と気持ちの変化があり「皆さんが知っている石原さとみじゃないものが映っている自信はあります」と断言した。

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役作りには傷んだ髪を作るために、染めた状態でボディソープで洗うという荒業も。「沙織里を演じるために、髪だったり、肌荒れだったり、体の緩さだったり、爪の汚さだったりと、自分のことはなりふり構わない状態を作り上げることを準備しました」と、徹底した役作りを務めた石原。監督も「イタコのように沙織里を(自分のなかに)おろしてやっていましたね。現場には石原さとみはいなかった」と石原の心意気を絶賛する。

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また、石原さとみとは19年ぶりの共演となる中村は、なんと石原と同じ年で同じ誕生日、同じ血液型。中村は「(共演できて)嬉しいなと思った。ものすごく感慨深くて。なぜかと思ったら、僕はずっと石原さとみの背中を追っていたんだなと。同世代のトップを走っていた彼女といつかご一緒したいと思っていて、ここまでかかったんです」と語る。

中村も物語のキーマンとなる役どころだが、「多くの方が共感しやすい役かと。なので、あまり考えないで表現しようと思いました」と振り返る。

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沙織里の夫という役を演じた青木は、「沙織里の立場を感じて自分が立つのが大事だと思いました」と役を分析し、石原演じる沙織里の存在感に圧倒されていたそう。

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森と細川は、その素人っぽさがキャスティングの決め手となったそうで、細川は「実際にスタッフさんと間違えられていました」と笑う。小野も「無知すぎて、何がわからないかわからない状態。等身大で演じました」と回顧する。

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最後に、監督が「大切な作品。この映画で少しでも世の中が優しくなることを祈っております」と伝え、石原が「宝物のような作品です。この経験は本当に何年経ってもこの作品が(自分の)転機だと言えます。それを皆さまにお届けできることがとても緊張しますが嬉しいです。優しい光が必ずあります。どうかそれを受け取っていただき、誰かに渡していただけたら嬉しいです」と涙ながらにメッセージを送り、イベントを締めくくった。

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★『ミッシング』メイン

映画『ミッシング』
【STORY】
とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。
娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。
そんな中、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。
一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。
それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。
その先にある、光に———

石原さとみ
青木崇高 森優作 有田麗未
小野花梨 小松和重 細川岳 カトウシンスケ 山本直寛
柳憂怜 美保純 / 中村倫也

監督・脚本:吉田恵輔
音楽:世武裕子
製作:井原多美 菅井敦 小林敏之 高橋雅美 古賀奏一郎
企画:河村光庸
プロデューサー:大瀧亮 長井龍 古賀奏一郎
アソシエイトプロデューサー:行実良 小楠雄士
製作幹事:WOWOW
企画:スターサンズ
制作プロダクション:SS工房
配給:ワーナー・ブラザース映画
コピーライト:©︎2024「missing」Film Partners
公式HP:missing-movie.jp
公式X:@kokoromissing

※吉田恵輔監督の「吉」は<つちよし>が正式表記。

5月17日(金)全国公開