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『劇場版 ルパンの娘』大貫勇輔インタビュー! 1人の女性を愛する円城寺はカッコいい! 「スケールアップした劇場版をぜひ楽しんで!」

『劇場版ルパンの娘』大貫勇輔さん-(33)

代々泥棒一家である “Lの一族”の娘・三雲華と、代々警察一家の息子・桜庭和馬の禁断の恋を描いた「ルパンの娘」。ロングセラーの人気を誇る同名小説を原作に、2019年、2020年とフジテレビ系列にてドラマ化。シリーズを通じて、SNSなどで中毒者が続出するなど話題に事欠かなかった「ルパンの娘」の待望の続編にして最終章となる『劇場版 ルパンの娘』が完成し、いよいよ、10月15日(金)に公開する。

劇場版には、主演の深田恭子はじめ、TVシリーズから引き続き瀬戸康史、橋本環奈、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐりほかが出演。さらに劇場版ゲストとして観月ありさが出演。Lの一族の最後のお仕事は予想不能な展開となっていく。

Astageでは物語のエッセンスとなる円城寺輝役を演じた大貫勇輔さんにインタビューを遂行! 映像の中でミュージカルを演じる彼が本作の魅力と、円城寺への思いを語ってくれた。

『劇場版ルパンの娘』大貫勇輔さん-(20)

― ドラマシリーズに続き、今回は劇場版で円城寺として登場することが決まったときのお気持ちや感想をお聞かせいただけますか?

まず、映画になるということが純粋に嬉しかったです。円城寺がどういう形で出るのかと思っていたら、なんと泥棒ワールドカップに出場するという・・・(笑)。ドラマのシーズン1がシーズン2に続き、さらに映画化と、全てに関わることができて本当にありがたいと思いました。

― 泥棒ワールドカップのシーンでは世界各国を飛び回っていましたね。完成作品をご覧になって出来栄えはいかがでしたか?

はい。あのシーンはグリーンバックで何パターンも踊って撮影しました。映画はあまり先入観を持たずに観ましたが、本当に面白くて気が付けば笑い、気が付けば泣いていました。円城寺がここに出てくるんだ!というところもありましたが、僕は渡部さん演じる尊さんのお芝居に胸が熱くなって涙してしまいました。ただ面白いだけのエンターテインメントではなく、ちゃんと感動もある。とても素晴らしいスタッフ、キャストが揃ったいい映画だなと感動しました。

― 改めて円城寺輝という男性はどんな男性だと感じましたか?

劇中でも言っていますが、やっぱり“華ファースト”で、本当に華のことを一番に思う男性。シーズン1では自分の恋を実らせようと一生懸命になりますが最終的には彼女の幸せを願い、シーズン2では彼女をサポートし、劇場版では自分の夢を追いかける。華のことを助けながらも彼はマイペースで我が道をいく人なんだなと思います。でも、やっぱり華のことをいまだに好きなんだろうなと演じながら感じてました。

『劇場版ルパンの娘』大貫勇輔さん-(6)

― 同じ男性としてどう思われますか?

カッコいいですよね。自分はあそこまでできるのかな?と思うくらい、一度愛した女性のことを徹底的に守る男らしさというか、紳士でありナイト(騎士・knight)でいることが本当に凄いと思います。

― そんな円城寺を演じるにあたり、心がけていたことは?

僕はずっと舞台をやっていたので、映像のお仕事をするようになってから最初のころは「もっとナチュラルにお芝居してほしい」と言われることが多かったんです。ところが、「ルパンの娘」に出演すると、「もっと大げさにお芝居して」と言われて(笑)。自分ではけっこう大げさにやっているつもりだったんですが、もっとやっていいんだと。

突然歌い出し踊り出す、この円城寺という役は自分にとっても大きな新たな気づきでしたし、それが見つかった瞬間、さらに開けた感じがしました。シーズン1でそのスイッチを見つけて、いろんな可能性を見つけていくことができ、シーンごとに監督と話しあいながら進めていきました。円城寺の踊りはすべて僕が振付させていただいていますが、そういう意味でも(作品を)一緒に作った感覚があって凄く楽しかったですね。

― 今回はアクションもありますね。

アクションシーンも、僕がダンサーということでダンスフルなアクションにしていただきました。

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― 久しぶりに「ルパンの娘」チームの皆さんとお会いして、現場の雰囲気はいかがでしたか?

武内監督の現場は本当に明るいんです。ドラマのシーズン1からいい空気感でしたが、より団結力が強くなって、阿吽の呼吸で進んでいく現場が心地よかったです。みんなが信頼しあっていて、作品をより良くするためにはどうしたらいいかを考えている。たくさん刺激を受けました。ふざけた作品なんだけど(笑)現場は凄く真面目で、楽しいけれど程よいピリピリ感がある。そういうことがいいモノづくりをする上で大切なことだなと思いました。

― ミュージカル俳優としても先輩の市村正親さんと共演されいかがでしたか?

最初にお父さん役が市村さんと聞いたときは「え~っ!!」って驚きました。尊敬する大先輩とこういう形で共演できるということで大興奮だったのですが、シーズン2ではスケジュールの関係上、ご挨拶できないまま、映像の中で突然登場して「パパ!」っていうのがその日のファーストコンタクトでした。緊張感のなか撮影をスタートしましたが、その後はとてもフレンドリーに話しかけてくださいました。シーズン2の最後のミュージカルシーンを2人で演じて、そこも僕が振り付けさせていただいて、本当に幸せな時間でした。映画では基本的に1人で動いていることが多かったので、完成作品を観て皆さんこんなに大変な撮影をしていたんだと驚きもありました。

― 本作はドラマを観ていた方も、ドラマをまだ観ていない方も楽しめる作品になっていると思いますが、劇場版ということで特に気を付けたことはありますか?

ドラマと映画という境目は自分の中ではありませんが、スケール感がアップしていると思います。炎のシーンは「アナ雪」を意識していて、パッと火が出たりして、円城寺は魔法も使えるようになったの?って(笑)。ワールドカップのダンスのシーンでは世界中を飛び回ったり、みんなでミュージカルもしました。1つのミュージカルを作るのは1人でも大変なのに、あれだけの人数が関わってミュージカルシーンを作ることはものすごい大変なことなんです。通常舞台は1カ月~2か月かけて作るのですが、映像なので凝縮した時間の中で撮らないといけない。本当に大変な撮影でしたが、大変だったからこそいいものができたなと思います。

『劇場版ルパンの娘』大貫勇輔さん-(19)

― 最近は映画でもミュージカルシーンや、ミュージカル作品が多く制作されていますが、その中で大貫さんが出演されている意義を感じられますか?

映像でミュージカルシーンを観ることは確かに増えていますが、まだまだそんなに多くはないかと。僕にこのお話が来たことは本当に嬉しかったですし、歌うだけでなく踊るということで僕の良さを出せる、そういう役に出会えたことは大げさに言えば運命的だとも感じました。そして、これまで僕が得てきたものをどれだけ全力で注ぐことができるのかと考えました。原作にはない円城寺という役を武内監督や脚本の徳永さんにも気に入っていただき、本当にありがたかったです。
いま、色々な方がミュージカルの舞台から映像に出られていて、その中の1人になれたらいいなと思っていましたが、(映像作品で)演じていることは特に意識はしていなかったですね。

― ドラマや映画を観て、大貫さんの舞台を観たいと思った方もいるかと。私の姪もドラマを観て「このお兄ちゃん面白い。ダンスをもっと観てみたい」と言っていました。

ありがとうございます!そういうお話をけっこう聞きます。子供たちが真似をして、それがきっかけでお父さんやお母さんたちも興味を持ってくださったという話をいろんなところから聞くので、円城寺って子供に愛されるんだなと。音楽も思わず口ずさみたくなるし、Face2fAKEさんのおかげです。

― 思いっきり振り切れている楽しい作品ですが、あらためてこの作品が皆さんに愛されている理由は何だと考えますか?

程よい遊び感でしょうか。お笑いの塩梅がちょうど良いのかもしれません。円城寺もいいスパイスになっていて、例えばシーズン1の1話では僕が歌ってもテロップはなかったんだけど、2話からはカラオケがついたりして。監督の遊び心が愛おしく思えてきますよね。そんな中で締めるところはしっかり締めるお芝居があって、ストーリーは真面目に通っているけど随所にふざけたところもあって、“全部のせ”な感じがいい。飽きずに笑っていられるんです。映画はさらにいろんなネタをマシマシに載せています(笑)。

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― 円城寺が愛する華を演じられた深田さんの印象はいかがでしたか?

第一印象からずっと変わりませんが、本当にお茶目で優しくて、春の風のように現場を和ませてくれる方です。彼女が現場にいるだけで皆がニコニコしています。ミュージカルシーンの動きに関しても「こうするといいよとかあったら言ってね。教えてね」と仰って、とても謙虚に色々なことを聞いてくださいました。

― 特に好きなシーン、お気に入りのシーンがあったら教えていただけますか?

好きなシーンはたくさんありますが、僕のシーンでいうと“炎”のところです。撮影期間も長かったですし、思い入れがあります。あとはどんぐりさんの入れ歯が落ちるところは夢に出るくらい笑いました(笑)。

― 今回もとても個性豊かなキャラクターが勢揃いしていますが、大貫さんから見て、ご自身以外で好きなキャラクターはいますか?

渡部さん演じる尊です。尊がどっしりと力強いお芝居をされてるからこそ、強烈な個性が縦横無尽に遊べるのではないかなと、今回映画を観て特に感じました。渡部さんは現場でも本当にカッコいいんです。本当に大尊敬する先輩です。

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― 円城寺輝は突然踊り出したり歌い出したりする変な癖があるというキャラクターですが、大貫さんご自身が困ってしまう癖などありますか?

最近はやっていませんが、ショーウインドーのガラスや車のガラスに自分が映ると、つい見てしまい身だしなみを整えてしまう癖がありましたね。たまたまそれをやっている人を見て、ちょっとカッコ悪いなと思ってやめるようにしました(笑)。

― Lの一族が史上最高のお宝を求めて活躍する本作ですが、大貫さんにとって今一番の宝は何ですか?

いただいたお仕事です。一つ一つの仕事が与えられている使命みたいに感じるんです。僕にとってはいつもありがたく当たり前じゃないことなので、それに対して自分はどれだけの準備と努力とパフォーマンスができるかということを常に考えています。それはずっと変わらないですね。コロナ禍になって当たり前じゃないんだとより強く思うようになったんだと思います。

― それでは、最後にこれからこの映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。

笑いあり驚きありそして感動がある素晴らしい総合エンターテインメントの「劇場版 ルパンの娘」です。不思議なタイミングでいろんなところに出てきて、そして華たちを助ける円城寺を愛していただきながら、たくさんの方に観ていただき楽しんでいただければ嬉しいです。

『劇場版ルパンの娘』大貫勇輔さん-(14)

【大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ)】
1988年8月31日生まれ。神奈川県出身。
主な出演作品に、ドラマ「グランメゾン東京」(19/TBS)、ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」(17、20)/「王家の紋章」(21)/「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」(21、初主演)/「メリー・ポピンズ」(18、22)などがある。

撮影:ナカムラヨシノーブ

本ポスタービジュアル『劇場版 ルパンの娘』small

『劇場版 ルパンの娘』
【出演】 深田恭子 瀬戸康史 橋本環奈  小沢真珠 栗原 類 どんぐり(竹原芳子)
観月ありさ  / 岡田義徳 太田莉菜 / 藤岡 弘、(特別出演)
市村正親 大貫勇輔 小畑乃々 マルシア 信太昌之 我修院達也 麿 赤兒  渡部篤郎
【原作】 原作:横関 大『ルパンの娘』シリーズ全5作(講談社文庫ほか)
【スタッフ】 監督:武内英樹  脚本:徳永友一 音楽:Face 2 fAKE 主題歌:サカナクション「ショック!」

【コピーライト】©横関大/講談社 ©2021「劇場版 ルパンの娘」製作委員会
【公式HP】 https://lupin-no-musume-movie.com/
【公式Twitter】@lupin_no_musume
【公式Instagram】 lupin_no_musume

10月15日(金) 全国ロードショー!

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