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亀梨和也、菜々緒と監督から「サイコパス役は亀梨さん以外にいない」と絶賛されるも、染谷将太に憧れ!? 「この才能はズルい!」 映画『怪物の木こり』完成報告会

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映画『怪物の木こり』完成報告会が、10月31日、東京・esports 銀座 studioにて行われ、主演の亀梨和也をはじめ、共演の菜々緒、吉岡里帆、染谷将太と、三池崇史監督が登壇した。

2019年第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介の小説「怪物の木こり」を実写映画化。本作は、凶器の斧で脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件の発生から、サイコパスの弁護士・二宮彰と、殺人鬼、犯人を追う警察の追う者と追われる者絡み合う超刺激サスペンス。

監督を鬼才・三池崇史が務め、目的のためには手段を選ばず殺人すらいとわない狂気のサイコパス、弁護士・二宮彰を亀梨和也が演じ、さらに、捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子を菜々緒、二宮の婚約者・荷見映美を吉岡里帆、二宮の協力者のサイコパス外科医・杉谷九朗を染谷将太のほか、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士に中村獅童、正義感が強すぎる刑事・乾登人に渋川清彦ら豪華キャスト陣が集結した。 また、主題歌は SEKAI NO OWARIの書き下ろし楽曲「深海魚」に決定。独特の旋律とあくの強いワードが印象的な曲で、本作のストーリーとシンクロするかのような意味深な歌詞も印象的な楽曲となっている。

三池監督は「非常にやりがいのある作品で、好きな出来上がりになりました。多くの方に観ていただきたいです」と自信をのぞかせ、亀梨は「ハッピーハロウィン!Trick or Treat!」と笑顔で挨拶し、場を和ませる。

映画化するにあたり、監督は「この原作の一番の面白さは、登場人物たちとサイコパスの境界線がないところ。それぞれがシームレスで繋がっている。どのようにしてサイコパスが生まれたかをリスペクトして、できるだけ原作を損なわず、映画として加速し、ヒューマンドラマの意外性を楽しんでもらいたいと思った」と、作品への思いを語る。

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サイコパスを演じてみて、亀梨は「“サイコパス”というのは、これまで色々演じられてきましたが、この作品ではどういう形で構築し、何を求められているのかをしっかり定めていきたいと思いました。クランク前にプロデューサーさんと監督と話をして臨めたので心強かったです」と当初を振り返る。

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菜々緒は「警視庁のプロファイラーという特殊の役柄が私にできるのか?という不安もありました」としながら、「独特の世界観だったので、それぞれのキャラクターを考えながら臨みました。戸城にもサイコパス要素があるということを取り入れてほしいと言われていたので、原作とは少し違う男性さミックスさせて演じました」と役と向き合っていた様子。

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吉岡は「二宮がサイコパスでありながら心が揺れているところが面白いと思って。私はその心を揺れさせる役どころ。ぜひやりたいですと言いました」とニッコリ。

染谷は「サイコパスの外科医を演じられて幸せでした」と笑みを浮かべながら、オファーを受けて「三池さんの新作でサイコパスという役と聞いて、『光栄です!』と言ってワクワクしました。台本を読んで、“サイコパス=悪い人”ではなく、人間の欲求や本心を解体していく作品だと」と、今作の参加を喜んでいた。

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個性豊かな俳優が集まっているが、監督はまず、「それぞれが活躍するフィールドを持っている方。この作品をやる“運命”ですね。誰がその現場に集まっているのかが大事なこと。それを捻じ曲げることはなく自然の流れの中で描くことを一番大切にしています」と話す。

亀梨のキャスティングについては「誰がどう見てもサイコパスっぽい・・・」と一言。すかさず亀梨が「ずっとこう言うんですよ。もう自分も認識しなくちゃいけないのかなと(笑)」と苦笑い。あらためて監督は「それぞれ二面性というものは持っていると思いますが、自分自身とアイドルとして作り上げた自分が同居している感じ。微妙な違う感覚を殺さないようにあまり深く話合いはしないようにしましたね」と吐露。

その言葉に亀梨も「僕もこの仕事を初めて25年経ちますが、自分の年齢とこの世界に立たせてもらっている自分が同い年になったときに色々考えさせられたんです。下町のアパート育ちの子がおしゃれに生きさせてもらっている。どっちが本当の自分なのかと。でも、俺はそういう人間だから・・・と(思い)、自然にその場に立たせていただいたんだなと腑に落ちました」と納得していた。

菜々緒については「まず、こんなに綺麗な警察官いる?ということだけ不安だった」と(笑)ながら、「スーツでスタイリッシュに着て、こちらの求めているものを感じて演じてくれました」と感謝。

吉岡には「自分が監督として、一緒にお仕事をすることはないだろうなと思っていたが、違うぞ!と」と感じたそう。監督の言葉を受け、吉岡は「三池監督とはいつかご一緒したいと思っていましたが、三池さんには呼んでいただけないだろうなと思っていました。(今回読んでいただいて)嬉しかったです。台本を読んでも、他のサイコパスとはちょっと違っていたので、これなら呼んでいただけるかなと(笑)」とし、「新たな扉を開かされました。撮影初日から猿ぐつわを加えさせられて・・・。皆さんにご挨拶もしてないのに(笑)」と述べ、初日から三池組の洗礼を受け、驚きを隠せない。

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一方、三池組常連の染谷には「自分の作品を作るにあたって、凄く刺激的でいい波を作ってくれる人。自分にとって最強の武器です」と絶対的な信頼を寄せつつ、「今回は最後まで生きていました(笑)」と言い、会場の笑いを誘う。染谷は「逆に死なないことが不安でした」と返し、「刺激的で心地よいスタッフさんたちに囲まれて楽しい時間を過ごせさせていだだ来ました」とニッコリ。

今作で3度目の共演となる亀梨と菜々緒だが、「このサイコパスは亀梨さん以外にできる人がいるのか!?と思いました」と絶賛。亀梨は「自分は三池組は初めてでしたが、キャスティングに菜々緒さんの名前があってホッとした。緊張とは別に安心感があって身をゆだねられた。阿吽の呼吸で合わせることができました」と述懐。

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ここで、突然亀梨が、「今日は菜々緒さんと呼ばせてもらっていますが、先日の東京国際映画祭のレッドカーペットの映像を見て、『菜々緒ちゃん』と呼んでいる自分を見て、『お前、大人なんだから・・・』と反省してしまって。なので、頑張って菜々緒さんと呼ばせていただいています。決して仲が悪くなったわけではありません(笑)」と説明し、会場を沸かす場面も。

そして、映画の内容にちなみ、「この中で一番“サイコパス”だと思う人は?」という問いかけが。一斉に指さしをすると、選ばれたのは染谷と監督が同一で1位に。染谷を指した亀梨は「この才能はズルいなと。現場にふわ~んといて、2日間の撮影であれだけの存在感。染谷さんには学びがたくさんありました。僕も三池監督の武器と言われるように頑張りたいです」と憧れの眼差しを送る。さらに「芸能人はみんなサイコパスかも」と亀梨。菜々緒は「二宮に言うサイコパスに対することが全部当てはまるから」と亀梨を指名。

監督を選んだ吉岡は「監督がサイコパスじゃないとこの作品はできないかと。監督には(サイコパス気質が)絶対ある!映画サイコパス!」と力を込めて説明。笑いながら話を聞いていた監督は「みんなサイコパス。誰の心にも“サイコパス”を持っていると思う。世の中を生きていくために秘めているんです。そして、何かをきっかけに覚醒する。どこかに共感できると思います」とコメントした。

最後に亀梨が「この作品から何かを感じとっていただき、観たあとに話しあってもらえたら。様々な角度で観ていただきたい」とメッセージを送り、会見を終了した。

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『怪物の木こり』
<STORY>
狂ってる方が生き残る!?
サイコパスVS連続猟奇殺人犯—殺るのは俺か、犯人か。
驚愕の結末まで、この狂気は止まらない!!

絵本『怪物の木こり』の怪物の仮面を被り、斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件。次のターゲットに選ばれたのは、弁護士・二宮彰。しかし彼は、犯人をも凌駕するほどの冷血非情なサイコパスだった!
警視庁の天才プロファイラー戸城、二宮の婚約者の映美、二宮の協力者であるサイコパス外科医・杉谷、過去の殺人事件の容疑者・剣持ほか、様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、捜査は混迷を極めていく。犯人はなぜ脳を奪うのか。そして、なぜ二宮が狙われるのか。事件の謎を解き、犯人の正体を暴かなければ殺される……。極限状況に追い込まれた二宮の逆襲が始まる。狩るか狩られるか―狂ってる方が、生き残る!?

亀梨和也
菜々緒 吉岡里帆
柚希礼音 みのすけ 堀部圭亮 渋川清彦
染谷将太 中村獅童

原作:倉井眉介「怪物の木こり」(宝島社文庫)
監督:三池崇史 脚本:小岩井宏悦 音楽:遠藤浩二
主題歌:SEKAI NO OWARI「深海魚」(ユニバーサル ミュージック)

製作・配給:ワーナー・ブラザース映画
撮影期間:2022年4月
クレジット:©2023「怪物の木こり」製作委員会
公式サイト:kaibutsunokikori.jp
公式X:@kaibutsukikori #怪物の木こり

12月1日(金)劇場公開