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玉山鉄二「ちょっとだけ背中を押してもらえるような作品」満員の観客を前に感無量! 映画『今はちょっと、ついてないだけ』公開記念舞台挨拶

タイトル

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作家・伊吹有喜の小説「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)を原作に、玉山鉄二主演、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の柴山健次が監督を務め、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市と共に製作された映画『今はちょっと、ついてないだけ』がついに4月8日(金)より新宿ピカデリー他全国順次公開!
4月9日(土) 新宿ピカデリーにて、公開記念舞台挨拶が開催され、玉山鉄二、音尾琢真、深川麻衣、団長安田、柴山健次監督が登壇。各人が本作にまつわるエピソードを語り、さらに玉山の誕生日をサプライズでお祝いするなど盛りだくさんの内容となった!

『今はちょっと、ついていないだけ』は、シェアハウスと自然を舞台に、ゆったり流れる時間の中で、日々を丁寧に生きようとする不器用な大人達の輝きを見つめる映画。
部屋に差し込む朝の光、コーヒーの香り、湖を渡る風・・・。かつては人気カメラマンで、表舞台から姿を消した主人公・立花浩樹を演じるのは、『カフーを待ちわびて』以来13年ぶりの映画主演となる玉山鉄二。シェアハウスの仲間で家に居場所がない元テレビマン宮川良和に音尾琢真、将来に悩む美容部員の瀬戸寛子に深川麻衣、そして落ち目な芸人の会田健に団長安田(安田大サーカス)、ほか高橋和也ら個性豊かな面々が顔を揃えた。

原作は、「四十九日のレシピ」、「ミッドナイト・バス」が映像化されるなどご活躍の作家・伊吹有喜。主題歌は奈良発のロックバンド「Age Factory」(エイジファクトリー)が、原作にインスパイアされ、本作の主題歌として書き下ろした「First day song」です。各種配信プラットフォームで絶賛配信中。
「地域連携による映画作り」(千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市)を掲げる本作品は、新型コロナウイルス感染の拡大状況や緊急事態宣言の発出・解除のタイミングが異なり、クランクインの延期を余儀なくされた。地域の方々へのご負担を最小限に抑えつつ慎重に撮影を重ねて完成に至り、そして今回ついに公開の日を迎えた。

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<イベントレポート>
玉山鉄二さん、音尾琢真さん、深川麻衣さん、団長安田さん、柴山健次監督はMCの呼び込みで登壇。映画を観終わった観客を前に、玉山さんは「公開2日目に、こんなにたくさんの方が来てくださって、嬉しさと興奮と、そして感動しています。満席ですよね? 皆さん本当にありがとうございます」と挨拶しました。

音尾さんは「最近時間があったので、ヒゲを生やしていたわけですが、玉山さんも同じ感じにヒゲが生えていました。嬉しいです」と述べて会場の笑いを誘い、脚本・編集も務めた柴山監督は「原作を読んでから5年以上経って、ようやくこういうお披露目の場になって感無量です」と心境を語りました。

13年ぶりの映画主演を務めた玉山さんは「今回企画が決まって、オファーを頂いて、実はクランクインが2回くらいズレているんですよね。予定よりも時間がかかった。『もしかしたら、この仕事飛んでしまうかな』とか色んな不安を持って日々過ごしていました」と回顧。「そういうこともあって、コロナの緊急事態宣言も経て、こうやって実際に公開日を迎えられて本当に感動しています」と胸中を吐露しました。

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玉山さんはさらに「団長さんのすごい大ファンなんですよ。すごいピュアだし。でも撮影初日に“おれ、映画やってるぞ感”で現場に来た。『ちょいちょいちょい、それは違いますよ』と(たしなめました)。そういう感じで緊張をほぐしながら、いいシーンを撮りました」と話しました。

それを聞いて団長安田さんは「カッコつけていたんじゃなくて緊張していただけですよ!」と否定するも、玉山さんは「ちょっとカッコつけてたじゃないですか」と反論する一幕も。団長安田さんは「それはカッコつけるでしょ! 映画出るんだから!」と開き直り、会場の笑いを誘いました。

一方で玉山さんは「団長さんにはすごく感謝しているんですよ。なぜかと言うと、僕はサウナが好きで、地方でサウナに行った時に、連日連夜の撮影で疲れていたんでしょうね。整っている時、外で素っ裸で寝ちゃってて(笑)。パッと起きたらタオルがかかっていたんですよ。誰かかけたのかなと思って話を聞いたら、それが団長さんでした。疲れている僕の寝ている姿に心配してタオルをかけてくださった。あの日、風邪を引かなかったのは団長さんのおかげです」と感謝。団長安田さんは「整いすぎて微動だにしないから、死んでると思った(笑)」とジョークを飛ばしました。

キャンプシーンがある本作にちなんで、音尾さんは、撮影前にソロキャンプを敢行したことが明らかに。団長安田さんが「すごくないですか!? 長野県の撮影の時に、自分の車で来て、ガチキャンプして現場来てるんですよ」と暴露すると、音尾さんは「そうなんですよ。家族でキャンプをするのにハマっていて、常々ソロキャンプをしたいと思っていたんですよ。(本作の撮影で)長野県にもロケに行く。ちょうどいい。“ソロキャンプ前乗り”をして、次の日に備えました」と話し、「だからもう、(玉山さん演じる主人公の)立花ですよね。コーヒー大好きだし、写真を撮るのも好き」と笑いました。

深川さんは、劇中では玉山さんらとシェアハウスをする役柄。「皆さん、先輩方なんですけど、カメラが回っていないところでも気さくに話してくださった。美味しい料理の作り方を教えてくださったりした。お三方の仲が良くて、映画の中の空気感ともリンクして、年の離れたおじさまたちが楽しそうにしていた。人生を前向きに、好きなことをして楽しんでいる姿は素敵だなと思いながら見ていました」と語りました。

しかし玉山さんは「実はおっさんチームはめちゃくちゃ気を遣っていたんですよ」と告白。「本当にもう、(深川さんは)唯一の一輪の花ですよ。かたや、(男性陣は)競艇とか競輪とかの話ばっかりしている。僕、本当は料理ダメなんですよ。実はそんなにしないんですよ。すき焼きの美味しい作り方みたいな話をしておいたら、ハラスメントから一番遠いから、その話をすれば嫌われないと思って、(映画で)演じてて、また演じました」と明かしました。

玉山さんの本作のお気に入りは、安田さんを滝で撮影するシーン。玉山さんは「一番のお気に入り。でも皆さん、よく考えてください。うっすら映っている乳首とか、あれ音楽なかったら大爆笑じゃないですか(笑)? もうちょっと濃く映っていたらR-15指定ではないかと思わせるハラハラドキドキするシーンでした」と笑いました。すると同シーンについて柴山監督は「ちょっと肉薄していかないといけないなと思って。胸の筋肉を撮りたくて、ああいう絵になりました」と解説しました。

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この日、4月7日に誕生日を迎えた玉山さんをサプライズでお祝い。ハッピーバースデーの合唱と共にフラワーケーキが運ばれ、登壇者から「玉山鉄二さん、お誕生日おめでとうございます!」と祝福を受け、玉山さんは「嬉しいですね、本当に。42になりました」と報告。MCに促されて「毎年変わらず健康に、そして炎上しないように(笑)、細々とがんばります」と抱負を語りました。

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イベント終盤に柴山監督は、「この物語について一言思ったのは『こんなはずじゃなかったのに。もっとうまくやれるんじゃないか』というのはいつもある感情でした。この原作を読んだ時に、世の中の皆がどこかしら、そんな思いを持っていると感じました。僕はそれに救われました。この物語を映画にすることで、もっと広く、必要な方に届くのではないかと思いました。たくさんの方に観てもらうのが一番の願いです。必要だと思う方に教えてあげてください」と挨拶。

次いで団長安田さんは「この映画の中では、めっちゃがんばって標準語を覚えました。それを広めてください!」とアピール。
深川さんは「映画の中で、立花さんのお母さんが立花さんに、この映画のタイトルにもなっている『今はちょっとついていないだけ』という言葉をかけます。この映画を通して、その言葉が皆さんに届いたら嬉しいです。生きていたら色んなことがありますけど、ちょっと視点を変えたり、そうやって言葉をかけたりしてもらえたら『あ、意外と大丈夫かも。前に進めるかも』と思えると思います。そういう風に、皆さんにとってスイッチを切り替えるきっかけになったらとても幸せです」と語りました。

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音尾さんは「優しいお話です。癒やしを求めて観に来てくださればいいと思います。色んな街で撮影をして、たくさんの方にお世話になりました。けど私、長崎だけは行けておれません。どうにか長崎でも舞台挨拶をしたいです。あとは地元の北海道で」とリクエストしました。

最後に、劇中のかとうかず子さん演じる立花浩樹のお母さんが「そのうち良い運がやってくる!」というセリフにちなんで、「最近ちょっとついているなぁ」と思う出来事を問われて玉山さんは「今日、朝ごはんに目玉焼きを作ってもらったんですけど……双子でした」と笑顔でコメント。観客席の驚きを買い、自然と拍手が巻き起こりました。

続けて玉山さんは「あとは、この映画を観てくださって、閉塞感のある世の中で、セカンドチャンスとか、もう一回がんばろうとか、そういうことが難しかったり否定・批判する人がいたりして、昔に比べてやりづらいなと思っている方もいると思います。でも、ちょっぴり自分を甘やかせてあげて、何か新しいことに挑戦したり新しいスタートを切ったり、セカンドチャンスと捉えてもう一回スイッチを入れたりすることに対して、ちゃんと自分と向き合って、自分のことを優しく包み込んでいいのではないかと思います。ちょっとだけ背中を押してもらえるような作品になっていると思います。二度三度観て頂けたら嬉しいです。今日はありがとうござました」と語り、イベントを和やかに締めくくりました。

今はちょっと、ついてないだけ メイン(軽)

【STORY】
かつて秘境を旅する番組で人気カメラマンとして脚光を浴びながら、表舞台から姿を消した立花(玉山鉄二)。彼に写真を撮る喜びを思い出させ、以前とは違う形で再び自然へと導いたのは、シェアハウスに集う不器用な仲間たちとの笑顔の日々だった。失職した元テレビマンの宮川(音尾琢真)、求職中の美容師の瀬戸(深川麻衣)、復活を望む芸人の会田(団長安田)。立花も彼らも、ゆったり流れる時間の中で、それぞれの“心が本当に求めるもの”を見つけ出そうとしていた・・・。

映画『今はちょっと、ついてないだけ』
監督/脚本:柴山健次『流れ星が消えないうちに』(15)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18)
原作:伊吹有喜「今はちょっと、ついてないだけ」(光文社文庫 刊)
出演:玉山鉄二、音尾琢真、深川麻衣、団長安田(安田大サーカス)/高橋和也
かとうかず子、山村美智、奥山佳恵、川津明日香、Erna(MOS)、大友花恋、原沢侑高、コッセこういち、川田希、
横田美紀、 溝口琢矢、松木エレナ、忽那美穂
配給:ギャガ
©2022映画『今はちょっと、ついてないだけ』製作委員会
オフィシャルHP:https://gaga.ne.jp/ima-tsui/
オフィシャルTwitter:@ima_tsui

大ヒット公開中 新宿ピカデリー他全国順次公開