映画『ハケンアニメ！』の公開記念舞台挨拶が、5月21日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の吉岡里帆をはじめ、共演の中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳と、主題歌を担当したジェニーハイ（小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウ）、吉野耕平監督が登壇した。
直木賞＆本屋大賞受賞作家 辻村深月の大人気小説を映画化した本作は、世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号＝「ハケン（覇権）」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービー。
一世一代の大チャンスを掴んだ新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回すつかみどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣が集結。監督は、『水曜日が消えた』（20）の吉野耕平。さらに劇中アニメの制作に、『攻殻機動隊』シリーズなどで知られるProduction I.Gをはじめ、日本を代表するアニメプロダクションやトップクリエイター陣が参加し、老舗アニメ制作会社・東映アニメーションが監修を手がけている。
映画公開を迎え、吉岡は「7年間の企画構想をかけて出来上がった奇跡の1本になりました。劇中のアニメが本当に凄くて･･･。私たち（キャスト）の後ろにいる、とんでもない人の数と努力の結晶となっています」と感慨深げに語った。
中村は「初号試写を観て、早く皆さんに佑のずるカッコ良さと、真知子姉ぇの貴重な入浴シーンをお届けしたいと思いました(笑)。“とにかく観ろ！”という感じに（監督の）吉野の耕平ちゃんがしてくれました」と笑顔で話し、会場を沸かせる。
すると、柄本も「返す刀で言わせてもらえば、倫也の“ずるボディ”ですね。あのボディはない！」と返す。「説得力がある。モテない設定なのに、バッキバキ（の体）だと、ちょっと引いちゃうから。あれは説得力がありましたよ！(笑)」と言って笑いを誘いつつ、「吉野監督の声が小さくてね。『え？何ですか？』と何度も聞き返すくらい（笑）。でも芯は頑固。この作品は誰もが共感できると思います」と作品の出来栄えに自信をうかがわせた。
尾野は「楽しかったねー！私は観ていて里帆ちゃんと一緒に頑張った感じがした。私も走り続けてしまった。あと、（劇中の）アニメが観たーい！」と笑顔。
日ごろから声優として活躍している高野は声優役を熱演。「アフレコをするときに、服がカシャカシャしないとか、アクセサリーがチャリチャリならないように、アクセサリーを付けないとか、声優ならではの服装なども見ていただくと面白いかも」と声優ならではのポイントもアピール。高野の完璧な演技に、吉岡は「演じ分けが凄いんです。感動を引っ張っていくところが本当に凄かった。あらためて声優さんをリスペクトしました」と感激しきり。
ここで、主題歌を担当したジェニーハイのメンバー、小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登場し、映画公開をお祝い（くっきー！はパネルで登場）。川谷は「映画を観て、こんなに仕事を頑張ろうと思ったことはない」と映画の感想を述べ、「曲を聴いて、もう一度感動するように何度も書き直しました。この曲への思入れも大きいです。」と、楽曲作成にも力を入れた様子。吉岡も「本当にいい曲。みんなで（映画を）作った感があります」と絶賛した。
小藪も「最初は、映画の主題歌ということで、ジェニーハイが売れるな･･･と喜んでいたんですが、映画の細かな1つ1つのシーンが本当に良くできていて面白かった。僕も仕事を頑張らなあかんなと思いました」と、感想を述べていた。
また、映画のポスターに記載されている「好きを、つらぬけ！」にちなみ、「貫き続けている好きなことは？」と問われた登壇者たち。それぞれフリップに書いて発表すると、吉岡は「グミ（ハード・すっぱい系）、尾野は「豆乳を飲む」、柄本は「映画館に行く」と答え、高野は「ねこすい」とし、「猫の匂いを嗅ぐとリラックスできるんです」と。監督も「ネコのブラシがけ」と書いて、猫好きの二人が揃っていた。
中村は「テオ・エルナンデス」と回答。「ACミランの左サイドバックの選手です」とサッカー選手の名前を挙げて、「次に引き分け以上だったら優勝です！」とサッカー好きな姿を披露していた。
最後に吉岡が「映画の中で、『今すぐじゃなくてもいい。いつか思い出してもらえる、そんな作品になったらいい』というセリフがあるんですが、劇場で観てくださった皆さんが、いつかこの映画のことを思い出してくださったらいいなと思っております」と思いの丈を伝え、舞台挨拶を締めくくった。
映画「ハケンアニメ！」
＜STORY＞
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳。だが、気合いが空振りして制作現場には早くも暗雲が…。瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの！」、だけど日本中に最高のアニメを届けたい！そんなワケで目下大奮闘中。最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に賭けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな！」と、大大悪戦苦闘中だった。瞳は一筋縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら?“ハケン＝覇権”を争う戦いを繰り広げる！！その勝負の行方は！？ アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か？ 果たして、瞳の想いは人々の胸に刺さるのか？
■出演：吉岡里帆 中村倫也 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 六角精児 柄本 佑 尾野真千子
■原作:辻村深月「ハケンアニメ！」(マガジンハウス刊)
■監督：吉野耕平
■脚本：政池洋佑
■音楽：池頼広
■主題歌：ジェニーハイ 「エクレール」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
■制作プロダクション：東映東京撮影所
■配給：東映
■コピーライト：©️2022 映画「ハケンアニメ！」製作委員会
■公式サイト：https://haken-anime.jp/
■公式SNS：@hakenanime2022
全国公開中！
