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塚田遼一(A.B.C-Z)&渡部秀の2人芝居 舞台『ボクの穴、彼の穴。』 フォトコール&囲み取材

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劇団はえぎわを主宰し、劇作家、演出家、そして俳優としても活躍。2012年「〇〇トアル風景」で岸田國士戯曲賞を受賞し、活発な活動を続けているノゾエ征爾が演出を翻案・脚本・手掛け、塚田僚一(A.B.C-Z)と渡部秀の2人だけで演じる舞台『ボクの穴、彼の穴。』が初日を翌日にひかえてフォトコールと囲み取材を行った。

 描くのは、穴に隠れて恐怖と猜疑心にさいなまれるふたりの兵士の物語。イタリア人のデビッド・カリの作品で、松尾スズキが翻訳した絵本を舞台化した。

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【フォトコール】

舞台上には2人の兵士。長引く戦争に苛々がつのっている。
久々の雨で、体を洗う。親友を死なせてしまったことを悔やむ兵士(渡部秀)…

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雷が鳴り、その音におびえながら銃を構える

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「敵に殺されないためには殺すしかない」という決意をする

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公開されたのはワンシーンのみだったが、その一瞬でシンプルな舞台の上に戦争の緊迫感と兵士の心の葛藤が描き積み重なっていく舞台だということが感じられた。
この緊迫感と焦燥感を、塚田、渡部という生の兵士と共有する…演劇という作り事でありながら、眼前にある事実とオーバーラップして積み重なっていく舞台だと分かった。
ドキュメンタリーを見るハラハラ感とライブのワクワク感、ノゾエ演出が生み出す驚きと感動・・・そして、その先には何が見えるのだろうか…。

【囲み取材】
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「戦争の中に現代の若者を置きたい。個性のある1人でしかない人間を描きたい」と企画意図を述べたノゾエ征爾。

ノゾエから「2人ともキラキラ」でありながら「真逆」と表現された塚田と渡部。塚田は「女性のタイプとかも全然違う。僕は好きな方がいたら、ずっといっしょにいたいなぁ。ラブラブしていた。でも秀くんはそれをわかってくれないんです」(笑)。対して渡部は「自分の時間もすごく大事なので、好きな方は…結婚したらずっと一緒に住んでいくと思うんですけど、どこかで分けたい気がする」。塚田に「例えば…お風呂も一緒も一緒とかがいいですか?」と尋ねて、うなずいた塚田にドン引きした渡部。塚田は「ここ(本作の舞台)では一人で寂しく洗っていますが」と舞台に絡めた名回答。

また今回の出演で「ハッシ―(橋本良亮)が優しく接してくれるようになった」と言う塚田は、カメラ目線で「どーだ!メンバーみんな!2人芝居やってるよ!」と声を上げた。
渡部は本作を「役者としての勝負どころ」ととらえ「変わっていく分岐点になるのかなと思います」。

活動の幅の広い2人にとっても、俳優としての大きなステップになるにちがいない舞台『ボクの穴、彼の穴。』。
公演は、5月21日(土)から5月28日(土)まで、渋谷・パルコ劇場にて。

 

★公演概要★
公演名: 舞台『ボクの穴、彼の穴。』
公演日程:2016年5月21日(土)~5月28日(土)全8回公演
会場:パルコ劇場
原作:デビッド・カリ/イラスト:セルジュ・ブロック/訳:松尾スズキ(千倉書房)より
翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾
出演:塚田僚一(A.B.C-Z)、渡部秀
チケット料金:7,000円(全席指定・税込)
お問合せ:パルコ劇場 03-3477-5858 http://www.parco-play.com