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配役オーデション!! ミュージカル『アップル・ツリー』 新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載!第2回

ミュージカル『アップル・ツリー』

新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載!
「顔合わせから舞台が作りあがるまで」

第2回
~配役オーディション!!~

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映画・ドラマなど映像作品のみならず、ミュージカル俳優としても高い評価を得ている俳優・城田優が、演出家として「全身全霊で取り組む」と宣言しているミュージカル『アップル・ツリー』。(2016年5月28日(土)~6月7日(火)に赤坂RED/THEATERにて上演)

この公演に賭ける城田優の、そしてキャスト&スタッフの熱量をお伝えすべく、ミュージカル『アップル・ツリー』が育ち、花が咲き、実を結ぶ、その様をAstageが片隅から見守り、皆さまにお伝えする機会を頂けることとなりました。どうか公演大成功の千秋楽まで、よろしくお願い致します!

今回は、その第2回、配役オーディションの様子をお伝え致します。

ミュージカル『アップル・ツリー』新人演出家・城田優と精鋭キャストに密着連載!第1回はこちらから!!
(詳しいキャスト紹介や『アップル・ツリー』のあらすじ等もあります)

2回目の集合がかかったのは3月7日。朝から降っていた雨がやみかけた頃…。

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「おはようございます!」元気な城田さんの第一声で始まりました!
今回は、前回お稽古で参加できなかった和田清香さんが初登場。
杉浦奎介さんが卒業公演のお稽古からおいでになれば、男性3名、女性4名の全キャストが初めて揃います。

まずは和田さんの自己紹介からです。
公式プロフィールに、この日の言葉をプラスしてご紹介します!
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和田清香さん 「とにかく歌うことが好き!」

沖縄県出身。11歳の頃に沖縄アクターズスクールオーディションにてグランプリを受賞し、B.B WAVESのメインメンバーとして様々なコンサート、テレビ番組に出演した。シンガーソングライターとしてソロ活動後、新たにミュージカルなどにも挑戦したく沖縄より上京。主な出演作は、音楽劇『あかい壁の家』(渡辺えり作・演出)、韓国現代戯曲ドラマリーディングVol.7『木蘭姉さん』(主演)など。

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和田さんは上野哲也さんと1月にミュージカル「手紙」で共演したばかり。
「だからふたりともボーダー?」と、つっこんだ城田さん。でもそれは偶然だったようです。

前回同様の「一番気になった役になりきって自己紹介してみて下さい」という課題が、和田さんにも課せられました。
和田さんが選んだのは、オムニバス3話目のエラ…女優を夢見ながら煙突掃除をしている女の子の役です。飾らないところが、昔の自分に似ているそうです。

準備時間は3分。和田さんが台本をにらんでいる間に、城田さんが「今日はマスクをしたままでごめんなさい!」とお詫びをされました。
花粉症なのか、風邪なのか、原因はまだよく分からないそうですが、早く回復されますように…。

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そして、岸さんが持っていらした様々な「アップル・ツリー」関連資料を見ながら、作品についての話をしていると、あっという間に3分経過。

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和田さんのエラが現れました!

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髪もほどいて、表情も性格も先ほどとはすっかり別人。なんと、砂漠育ちらしいです!
その変身ぶりに、城田さんの目も細くなってます?笑ってます?

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城田さんが「どんな男性に恋したいですか?」と質問すると、和田エラさんからは「ディカプリオ!」という答えが返ってきて笑いが起きました。

その直後…
「今日、配役をほぼ決めます!」「なので、今日はワークショップというより、役のオーディションになります!」と城田さんが宣言されました。
前回から分かってはいたことではありますが、やはり緊張が走りました!

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まずはオムニバス1話目の「アダムとイヴ」の物語の本読みをやることになりました。
城田さんからの「イヴというキャラを自分なりに解釈して思うままにイヴを演じて下さい」との指示に従って、女性陣4名がひとりずつ順にチャレンジします。アダム役は岸さんにお願いしました。
いよいよ、オーディションの開始です!!

まずは最年少の小山侑紀さんから。

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そして、豊原江理佳さん

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ソフトなイメージのイヴさんでした。

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城田さんからそれぞれに「テンションのコントロール」「感情の動き」などの視点から丁寧に言葉を尽くしてのアドバイスがありました。「こんなやり方もあるよ」と考え方を提示されて、2度目はそのやり方でやってみる…ということもありました。

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小山さん、豊原さんの相手役をしていた岸祐二さんが「僕もいろいろ変えた方がいいですかね?」と城田さんに尋ねると、城田さんは「すいません!岸さんの方は、全然聞いてなかった!」

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爆笑しつつ平謝りです。

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3人目は関谷春子さん。
岸さんが「動いてもいいですか?」と尋ねて城田さんがOKを出すと、大きな動きになりました。

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関谷さんが岸さんに本当に泣かされてしまったかと思う場面もありましたよ。
気が付くと…

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関谷さんも移動していました。

最後は和田さん。

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城田さんの表情はよく見えませんでしたが、笑い声が漏れていました。

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「コミカルで面白かったですね」「さっきのもマジメなのは分かっていますが、次はもっと真面目なバージョンで」とリクエストして2度目の演技へ。
和田さんから、あふれるエネルギーを感じました。

4人が終わって、城田さんは「はい、ありがとうございます」と手をパチリ。
さらりと「えー、続いて…」と次へ進もうとします。
その表情からは、イヴを誰に決めたのか、まったく推測できませんでした。

 

イヴのオーディション中に、杉浦さんが到着。

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「続いて、次はヘビさんへ」。上野さんと杉浦さんの番です。
まずは上野哲也さんから。相手役を小山さんがつとめます。

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上野さんは台本を持っていません!もう台詞を覚えてきたのですね。
そして、動いてます!歩いてます!

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城田さんも身体ごと上野さんに集中。

次は杉浦奎介さん。

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すごく表情豊かですね。すっかり悪いヘビです。

城田さんからふたりに「前回より面白くなりましたね」「役を作って来てくれましたね」と嬉しい言葉がありました。
さらに「目線」についてや「今の感情をのせるとよいですよ」「こんなヘビもあり、こんなヘビも有り…捉え方が幾通りもあります」というお話もでました。
その話をこんな風に聞いて

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ヘビのオーディションは終わったかと思ったのですが
「ということで、セカンドチャレンジして下さい。これがラストチャレンジです。まだ決めていません!」と城田さん。
上野さん、杉浦さんは、先ほどの城田さんのヘビについての考え方を咀嚼して再チャレンジしました。

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ますます熱く演じるふたり。

城田さんも身を乗り出して「キャラクターという骨」「その周りに筋肉があり、神経があり」「相手役や出来事で感情が動く今を、その骨に合わせること」から成る役のむずかしさを語ります。

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城田さんがヘビの声色をつかったりしながら説明するので、話に聞き入るふたりも時にはこんな様子です。

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今度こそ、ヘビ役は終わり…と思いきや、ここで岸さんが「よし!」と立ち上がりました。
岸さんヘビの登場です。

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その迫力に全員が大喝采。大いに沸きました。
もちろんシリアスな場面もしっかり見せて下さり、岸さんの演技が終わると、大きな拍手が起こりました。

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ここで「5分間休憩!」
ほっとした瞬間、「先生!」と岸さんから質問が出たのを皮切りに、台本についての捉え方、考え方の話し合いが始まりました。
次々に質問や意見が出て、誰も席から離れません。
城田さんも台本をめくりながら、真剣な表情で話を聞き語ります。

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『アップル・ツリー』は3話から成るオムニバスで、3話は時代も場所も異なるお話です。登場人物も異なり、3話それぞれにメインキャラクターがいます。
その役の振り分け…どの役とどの役を同じ人がやるのか…等も、まだキャストには明かにされていないようです。

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この時、城田さんが
「あの役の人が、この役もやるかもしれません」と、構想を少し教えてくれました。
さらに
「振付の先生も入って頂きます」
「でも歌が大事です!」等々…台本だけでは分からない部分が、少しずつ明かされていきました。

さて、この写真は

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城田さんが「踊れないよって人は?」と尋ねた瞬間のもの。
ひとりだけ、元気に手を挙げている方がいますね。 岸さんは、本当に和ませて下さいます。
ミュージカル『エリザベート』で共演して岸さんのダンスの実力を知っていた城田さんは「大丈夫です!十分です!」と太鼓判を押していましたよ。

 

さぁ、オーディションの後半が始まりました。
女優陣はまずソロでエラ役を、そして男優陣との掛け合いに挑みます。

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女優を夢見る少女を演じたり…

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大スター役を演じたり…

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真剣な演技がくりひろげられました。

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一瞬も気が抜けない40分…。
でも、その白熱した演技ゆえに、時には笑いが起こることも。

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城田さんから「生き生きして素晴らしい!」という賛辞も飛び出しました。

そして、そろそろ終わりの時間が近づいてきた頃、上野さんと杉浦さんに「またヘビをもう一度やってほしい」というリクエストがでました。
城田さんもヘビ役は、かなり悩んでいるようです。

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最後は上野さんと杉浦さんに「歌ってみてください!」

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初めて歌声が聞けました!

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素敵な歌声でした!
みなさん、期待して下さいね。

そしてついにタイムリミットがやってきました。

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城田さんから
「メインの役は近日中に決めてご連絡します」

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続けて…
「結果を聞いたら、早速台詞を思えてかまわない…覚えてもらった方がいいと思います。役を作っていってください」
「誰が良いということよりも、全体のバランスを考えながら決めます」
「決まった役が不本意だったとしても、全力で取り組んで頂きたいと思います」
「よろしくお願いします!」と話されました。

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今回も終始、熱いけれど優しい演出家だった城田さん。
帰り際に「次回は動きやすい服装で来て下さい」と呼びかけておられました。

お疲れさまでした!

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【密着後記】
城田さんのアドバイスや意見を全部聞いていたのですが、誰がどの役になるのか…まったく見当がつきませんでした。
有力情報を提供できず、申し訳ありません!
あ~、早く知りたいですねっ!

さて次回は…メインキャストが決まっているはず。
いよいよ本格的な稽古が始まるのでしょうか?!
どうかどうか、お楽しみに!!

公演概要 ミュージカル『アップル・ツリー』
◆脚本:ジェリー・ボック&シェルダン・ハーニック、ジェローム・クーパースミス
◆作詞:シェルダン・ハーニック  作曲:ジェリー・ボック
◆日本語脚本:青井陽治   ◆演出:城田優   ◆音楽監督:西野誠
◆出演者:岸祐二 上野哲也 小山侑紀 杉浦奎介 関谷春子 豊原江理佳 和田清香
◆会場:赤坂RED/THEATER
〒107-0052 
東京都港区赤坂3-10-9 
赤坂グランベルホテルB2F
◆公演スケジュール 2016年5月28日(土)~6月7日(火)
◆チケット発売  2016年3月12日(土)
◆チケット(全席指定・消費税込) 7,000円
☆ミュージカル始めまシート 4,000円(当日引換券・限定枚数、チケットぴあのみ取扱い)
◆チケット取扱
◎チケットぴあ 電話:0570-02-9999[Pコード…448-652]
インターネット:http://pia.jp/t/ (パソコン・携帯)
店舗:セブンイレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
◎ローソンチケット 電話:0570-084-003[Lコード…33309](パソコン・携帯)70-000-407[オペレーター対応]
05インターネット:http://l-tike.com/ (パソコン・携帯)
店舗:ローソン、ミニストップ店内Loppi
◎e+(イープラス) インターネット:http://eplus.jp

スペシャルトーク☆城田優のスペシャルトーク「アップル・ツリーと僕とミュージカル」
2016年6月2日(木)19:00開演  全席指定4,500円
ゲスト:青井陽治
本公演のチケットをお持ちの方のみの購入いただけます。当日は必ず本券をご持参ください。
受付にてご提示いただきます。本公演のチケットをお持ちでない方はお入りいただけません。

◆公演に関するお問合わせ:ワタナベエンターテインメント:03-5410-1885(平日11:00~18:00)
公式HP https://appletree.themedia.jp/