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いよいよ開幕!亀梨和也主演 『青い種子は太陽の中にある』 プレスコール&囲み取材 

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8月10日に開幕する『青い種子は太陽の中にある』。
初日を翌日にひかえた9日、プレスコールと囲み取材が行われた。

『青い種子は太陽の中にある 』は、生誕80年を迎える寺山修二の戯曲を今年80歳を迎える蜷川幸雄が演出する記念すべき公演。音楽を手がけるのは様々なアーティストの音楽を手がけている松任谷正隆。
主演にはテレビ、映画、舞台とマルチに活躍するKAT-TUNの亀梨和也。さらに高畑充希、六平直政、マルシアと実力派の俳優陣が揃った。

プレスコール
オープニングは…絵画の中から動きだす乞食、夜の女、浮浪者たち群衆。思いがけない始まりにショックを受け、続く力強い群舞に思わず目を見張り、一気に舞台に引き込まれる。
どういった物語が始まるのか、期待と想像が膨らむ中、亀梨演じる賢治がブルースを歌いながら登場する 。
「演技だけでなく歌も聞けるのだ!」と、オープニングから音楽劇の楽しさを体感できた。

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続いて公開されたのは、夕暮れにだけ会う恋人たち、賢治と弓子(高畑充希)の姿。
結婚を夢見る弓子とスラム暮らしとなった理由を語る賢治。等身大の恋人たちを演じる2人の姿に、演技であること忘れてしまいそうになる。
ここではこの2人のデュエットもあれば、高畑ひとりが切なく、だが優しく力強く歌う場面もあり。見ごたえ、聴きごたえ満載の舞台のようだ。

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囲み会見
衣装のまま登場した亀梨、高畑、六平と音楽を担当した松任谷正隆。そして急遽、車椅子で蜷川も登場。5人の和気藹々とした雰囲気が伝わってくる会見となった。

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「音楽劇ということで、どういうプランで曲を作ったのか?」という質問に松任谷 が「忘れました。随分前の話なので」と答え笑いが起こった。
蜷川氏から「稽古やりながら稽古場で曲を作り直したり、毎日現場に通って面白かったです。(松任谷氏は音楽スタッフに対して)怒るんですよ」と補足が入り、更に笑いが起こった。

蜷川の演出について亀梨は「ポイントポイントで言ってくださるので、僕らはそこに向って・・・今日と言う日に向って、蜷川さんの言葉の指導の下、向ってこれたので、心強く・・・(「うそつけ!」と蜷川より合いの手が)いや、ダメだしされたほうが安心というか、こうすればいいんだ、ああすればいいんだっていうのがあるので。はい」と少し緊張の面持ちで。
「厳しいダメ出しはなかったのか?」と言う質問には「どうでしょう?」と蜷川にお伺いをたてるように促すと蜷川は「いつものジャニーズのように上見ちゃダメだよ。ちょっと下を見ろと」と屈折した役どころの亀梨に演出をしたと明かした。

「怖い演出と聞いていたと思うが、実際は?」と言う質問に亀梨は「もちろん強い指導を頂くこともありましたけど、全体を通して、でもよくね、色んな方から聞くお話・・・ある種そこを抜粋するとそうなのかも知れないですけど、その前後をしっかりと経験させていただいたら、すごい愛情があって本当にいい物を作ろうという中で言ってくださるので、真摯に受け止めていました」と真顔で答えた。
「周りからはなんと聞いていたか?」という問に対して「都市伝説なのかどうか、何かが飛んでくるとか色々聞いていましたけど」と答えると「同じグループでも居ますもんね?」と、昨年『冬眠する熊に添い寝してごらん』で主演を務めたKAT-TUNの上田竜也の事に話が及ぶと「彼からは特に何も聞いてないんですよね!」と言ったところで、蜷川氏より「彼はなかなか良くできたし問題なかった」との一言。亀梨は「彼は?!は?!」と身を乗り出しながら強調し若干傷ついた表情をのぞかせ「明日本番なんでね、まだ一日ありますし・・・」と自らフォロー。
六平より「和也ちょっとやせてるから太ったほうがいいんじゃない?って言われてたよね?」と振られると「そんな事を言われましたっけ?」と返す亀梨。それに対して蜷川から「痩せろっていったの!!」と冗談とも本気ともとれる言葉が飛んだ。

六平と亀梨のデュエットについて聞かれると「それはひみつ~」と歌う六平。音楽劇の出演者ならではの答え。続けて「松任谷さんが作曲してくれたデュエットです。100本ノックですよ。いじめられて。(「真実とそうじゃないものを見極めるのが難しいですね」と亀梨)本当はダメ出しは一回もなかったよね。(「明日本番ですよ」と亀梨に促され)あー、ドキドキしちゃう」とおどけて見せた。

高畑は「稽古はわくわくするとおっしゃっていましたがどうですか?」と質問されると「怖かったです。(会場から笑いが起こる)最初は怖かったですけど、でも色んな事を蜷川さんが言ってくださっていて、もちろん最初はこわかったんです。その内ちょっとずつ褒めて下さると、本当に大丈夫かな?って逆に不安になっちゃって。でも稽古も全部楽しかったし、本番も楽しみです」

「亀梨さんとお仕事はいかがですか?」と問われた蜷川は「亀梨くんは信じると良く聞いてくれると思うんですね、信用してないとそっぽ向くと思うんですよ。始まる前その事に気をつけていましたけど、いやー真面目だね。でも、あと5センチウエストが痩せてたらね。(どよめく会場「ガリガリだよね?」と六平氏)とっても屈折有る良い演技してますよ。高畑さんはね、芝居上手いですよ。歌も上手いですけど、優等生になりすぎないように時に意地悪を言ったりしながら、楽しくやりました」と語った。

蜷川は「お客さんは見た事ない、出演者はやったことがない、新しいミュージカルを作りたいと思いました。上手くいっているといいんですけどね。明日からの公演、期待していてください!」と力強くメッセージを残し、一足先に去った。

残った4人からのメッセージは…
松任谷「蜷川ワードでしょ、寺山アングラワールドでしょ、それから今回主演の二人のワールド、あと僕のワールドで、あんまり相容れないワールドが重なってどんな感じになるのかな?と思ったら、思いもよらぬ風にまとまったなと思っているのですけど、僕はとても満足しています」
高畑「お客さんが来てくれてどんな風になるのか、わからないですけど、とにかく楽しんで走り抜けたいと思っています」
亀梨「松任谷さんもおっしゃっていただいたように、色んな要素って言うものを頂いて。それを自分の中にしっかり通して、どういう風に表現できるかと言うことを一ヶ月以上稽古をやらせてもらってきたので、それをしっかりとさらにいいものに仕上げて毎公演、毎公演、これは死ぬ気でやらないと本当に劇として成立しない作品なので、僕のキャラクターを通して良い汗をかきたいなと思います」
六平「これは松任谷さんもおっしゃいましたけど、寺山さんっていうのは集団をいじる魔術師だったわけだったから。生きていれば80歳で蜷川さんと同じですけど、蜷川さんは演出の魔術師で松任谷さんは音楽の魔術師だということが今回分かったんですよ。僕らは、ユーミン・タイガース世代でしょ、だから憧れなんでしょ!だから、あー、松任谷さんが音楽をやるんだなと思って、トップの音楽なんて『ブレードランナー』のテーマのように、未来的でグローバルで宇宙的でやっぱり才能があるんだなと思って。明日から見にいらっしゃるお客様は蜷川さん、松任谷さん、寺山さんの3つの才能、そしてこの二人の才能に驚き、ひっくり返って帰って頂けたらいいなって思いますね。(「六平さんは入っていませんが?」と記者から振られると)いやー、僕はカス役ですけど、私は松任谷さんや蜷川さんにおんぶに抱っこでございますが、とにかく、集団が主役ですから。この二人のラブストーリーもサブテキストですけど、集団の凄さを是非、ご覧になって頂きたいなと。歌も含めて、演技も含めて、是非明日来てくれるのを楽しみにしております」と締めくくった。

【公演名】  『青い種は太陽のなかにある』靑い種子は太陽のなかにある
【作】寺山修司  【演出】蜷川幸雄  【音楽】松任谷正隆
【出演】亀梨和也 高畑充希
マルシア 大石健太 渡辺真起子 鳥山昌克
つまみ枝豆 花菜 山谷初男 戸川昌子 六平直政
【会 場】東京:Bunkamuraオーチャードホール 2015年8月10日(月)~8月 30日(日)
大阪:オリックス劇場 9月4日(金)~9月13日(日)
【チケット一般発売日】2015年6月13日(土)
【企画・製作】Bunkamura