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初音映莉子&高良健吾 念願の安藤組!共演シーンは“ガーッと追いかけっこみたい!” 映画『月と雷』完成披露試写会

直木賞作家、角田光代の小説を映画化! 
初音映莉子 × 高良健吾 主演!

『月と雷』

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直木賞作家、角田光代の小説『月と雷』の映画化が決定し、2017年10月に、テアトル新宿ほか全国公開する運びとなりました。角田作品は世代を超えて女性の支持を得ており、これまで、『八日目の蝉』(11)、『紙の月』(14)などが映像化され、大ヒットを記録している。『月と雷』は2012年に出版された角田の長編小説。一つどころに定住しない根無し草のような女・直子とその息子の智(サトル)、そして、その母子と過去に一緒に住んだ男の娘・泰子(ヤスコ)の物語。「親と子」、「家族」、「生活」の意味を根源から問いかける角田光代の真骨頂ともい作品だ。
主人公の泰子を演じるのは、初音映莉子。2012年には『終戦のエンペラー』でハリウッドデビューも果たした実力派女優。初音と共に主演を務めるのは、その突出した演技力と存在感で、多くの映画監督から愛される実力派俳優の高良健吾。そして、泰子の父の愛人・直子を演じるのは草刈民代。あえてほぼすっぴん姿で直子を演じ、出会った男性を魅了する唯一無二の存在感をスクリーンに焼き付けている。

映画『月と雷』の10月7日(土)公開を記念し、9月13日(水)に行われた完成披露試写会には、主演の初音映莉子と高良健吾をはじめ、草刈民代、藤井武美、木場勝己、安藤尋監督が登壇した。フォトセッションでは“バックハグ”で話題となった本作のポスターになぞらえて、全員バックハグでの撮影も行われた。

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幼少期に母が家出したことで“普通の家庭”を知らずに育った泰子を演じた初音さんは「愛と魂を込めて作りました」と挨拶。泰子の父親の愛人の息子で、幼少期の短い期間、泰子と暮らした経験を持ち、根無し草のように生きる智(さとる)を演じた高良さんは、10年越しの願いががかなっての安藤組初出演に「念願の安藤組です」と感慨深げ。

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初音さんは、泰子と智が20年ぶりに再会するシーンが強く心に残っているそう。智に声を掛けられた泰子が走って逃げるというシーンだが「想像していた智が目の前に現れた感動、迫ってくるような恐怖、よくわからない興奮で、ガーッと逃げました! (智の)『泰子ちゃーん』という声が、撮影を重ねるにつれて、心地よいものに変わっていきました」と振り返る。一方、走って追いかける側の高良さんは「ガーッと追いかけました!」とニヤリ。「置いていかれないように行きました。幼少期に一緒にいた時間は長くなかったけど、智はずっと泰子に会いたくて、気にしてて、その時間が長かったので、何も疑問に思わずにあの場に立てていた気がします」と語った。

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智の母親で、世話をしてくれる男の間を渡り歩く直子を演じた草刈さんは、夫の周防正行監督の作品以外の映画出演はこれが初めて。イメージを覆すような役柄について「取材で『汚れ役に躊躇は?』と聞かれるんですが、私自身は汚れ役と思って受けていなくて…。メイクも“汚しメイク”と言われるけど、何もしてないんです(苦笑)。そんなにひどくみえたのかな? とちょっと傷つきました…」と苦笑い。それでも「素の自分が見えたら失敗なので、いままでの役とかけ離れて見えるのなら、よかったです」とホッとした表情で手応えを口にする。

安藤監督は直子役への草刈さんの起用について「バレエをやられていた美しい方で、でもチャーミングなものを持っていると感じた」と説明。「原作では汚いババアなんですけど(笑)、映画でそのままやるのはいくら何でも…。映画には映画の中のリアリティがある。身体性のある方に任せるのもありかなと。映画の風景を背負って、そこにいるのが重要で、どこか憎めない――そんな直子を100%やっていただけました」と賛辞を送った。

直子と暮らす岡本を演じた木場さんは、草刈さんとの共演に「もうじき70歳ですが、こんな役をいただけて…。だって、ちょっとの間ですが草刈さんと暮らすんですよ! 光栄でした」と満面の笑みを浮かべていた。

泰子の異父妹で、少しずつ泰子や直子、智らと関係を深めていく亜里砂を演じた藤井さんは「監督にニコニコと『思うままにやってください』と言われて、怖い部分もありましたが(笑)、監督のOKを信じるしかなく、現場の雰囲気の中で形にしていきました」と語った。

月と雷メイン

『月と雷』
初音映莉子 高良健吾
藤井武美 黒田大輔 市川由衣 / 村上 淳 木場勝己
草刈民代
原作:角田光代(中公文庫)
監督:安藤 尋
脚本:本調有香
音楽:大友良英
製作:東映ビデオ 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ エー・チーム 日本出版販売 パラダイス・カフェ
制作プロダクション:アグン・インク
配給:スールキートス
(C)2012角田光代/中央公論新社  (C)2017「月と雷」製作委員会
公式サイト:http://tsukitokaminari.com/
公式Twitter:@tsukitokaminari
公式Facebook:https://www.facebook.com/tsukitokaminari/

10月7日(土)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー!