映画『めがみさま』の完成披露試写会が、5月8日、東京・シネマート新宿にて行われ、ダブル主演を務める松井玲奈と新川優愛をはじめ、共演の廣瀬智紀、梅舟惟永、筒井真理子、監督の宮岡太郎が舞台挨拶に登壇した。
本作は、地元密着型の映画を展開していくMシネマ第二回作品。人生に絶望していた女性・佐倉理華（松井）が、偶然、同じような過酷なので環境で育ちながらも、充実した日々を送るセラピスト・ラブ（新川）と出会い、さまざまな葛藤の中で本当の自分とは？を問いかけていくヒューマンサスペンス。
この日、劇中で着用しているお揃いのワンピース姿で登場した松井と新川。自身が演じたキャラクターについて、松井は「（理華は）会社でも家でも居場所がなく、感情にふたをしている女の子なので、どういう精神状態なんだろう、どういう行動をするのだろうと考えながら演じていたので、日々辛かったです」と撮影時を振り返りながらも、「完成作品を観ると、空気感や周りの人たちとの距離感がちゃんと映っているなと思いました」と安堵の顔を浮かべた。それでも真冬の撮影には苦労したそうで、「私はカイロ8枚張った」（松井）、「私は12枚！」（新川）と言い合い、会場の笑いを誘う場面も。
新川は、「（ラブは）怒鳴ったり、人を諭したりと、いろんな振り幅がある役で、難しいけれど楽しかったです」と充実した撮影を過ごした様子。
一方、ラブに救われラブのセミナーに関わる青年・川崎役を演じた廣瀬。MCが「巷をざわつかせているシーンがありますね？」と振るも、キョトンとして言っている意味を把握できない。さらに「チョメチョメしていましたね？」と言われ、「あ～」と照れて困惑し、「新川さんにすごく良くしていただいて…」とコメントすると会場は大爆笑。すかさず松井が「キスしているシーンですよね！」とぶっちゃけていた。
イベントでは、劇中でラブがセミナーで人の悩みを解決していくという内容にちなみ、観客の相談にキャストたちが“ラブ風”に答えるという企画も実施。まずは、MCから壇上のキャストに「何か悩みはないか？」と聞かれ、廣瀬が「朝早い日が続くと、オフの日も早く目が覚めて、夕方眠くなる。生活のリズムが崩れたときどうしますか？」と相談すると、登壇者たちに「それって悩みじゃないと思う」とツッコまれ、会場は笑いの渦に。
観客から集められた相談では、「職場のお局に嫌がらせを受けている」というものに、新川は「あくまでラブ風ということですからね」と前置きをして、「ネチネチ嫌がらせしてるんじゃねーぞ！」と一喝。続けて優しく「って言ってやれば？」とニッコリ。松井には「キノコが好きです。彼女より好きです」と悩み。「お前が人間だと思ってるだけで、お前は本当はキノコなんだよ！ 胞子でも飛ばしとけ！」とドスをきかせるも、回答の内容に笑いが起こる。
廣瀬には「廣瀬智紀が好きすぎて困っています。どうしたらいいですか？」という悩みが。少し照れながらも、廣瀬は「そんなんで悩んでんじゃねぇよ！！」と、ピシャリ！そして「･･･ついてこい！」と優しく手招きジェスチャーをし、会場を沸かせた。
最後に「人間の色々な感情だったり、生々しさだったりと、面白い作品になっています。人と生きていく上で、何が大切なのかを考えさせてくれる作品になっていると思います。最後までハラハラドキドキしながら楽しんでください」と新川。松井は「観終わった後に、もう一度観たくなる作品になっています。観たあとに『このシーンはどういうことなんだろう』とか、『本当になりたい自分って何なんだろうと考えていただけえると嬉しいです」と、メッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
映画『めがみさま』
出演：松井玲奈、新川優愛／廣瀬智紀／梅舟惟永、西沢仁太、西丸優子、片山萌美、鈴木ちなみ(友情出演)／筒井真理子(特別出演)、尾美としのり 他
監督：宮岡太郎(MMJ)
脚本：大月もも(BLUE LABEL)
配給／制作＝MMJ
製作：Mcinema
(C)2017 Mcinema
公式サイト：http://www.mmj-pro.co.jp/megami/
公式ブログ：http://ameblo.jp/mcinema
2017年6月10日 全国順次公開
