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『花戦さ』“いけばな発祥の地”京都・六角堂で映画の完成奉告!

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『花戦さ』 映画完成奉告(奉納)イベント概要

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天下人VS花僧! 痛快エンターテインメント作品が誕生!
暴君・秀吉と、“刃(やいば)”ではなく“花”で戦った
“池坊専好”の奇想天外な大仕掛け!

手にしたのは「花の力」!
世の平和と人々の幸せを花に託した池坊専好役・野村萬斎と天才絵師・れん役 森川葵、そして天下一の茶の湯者・千利休役 佐藤浩市が来京。
「花をいけた」記録から555周年、実際に専好が過ごし、映画の舞台となった“いけばな発祥の地”京都・六角堂で映画の完成奉告を行なった!

野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市―― 狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演!京都・六角堂の花僧、初代・池坊専好が、時の権力者である豊臣秀吉に、刃(やいば)ではなく、花をもって挑んだ痛快エンターテインメント映画『花戦さ』がいよいよ6月3日(土)全国公開される。

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公開に先立ち、PR第1弾のキックオフイベントを行った。
3月27日(月)当日は、映画の舞台となった“いけばな発祥の地”京都・六角堂にて、花僧・池坊専好役の野村萬斎、映画オリジナルのヒロイン・天才絵師“れん”を演じた森川葵、そして、専好と深い友情で結ばれた天下一の茶の湯者・千利休役の佐藤浩市が、“映画完成奉告”及び“ヒット祈願”として、僧侶が読経するなか、オクロレウカを献華(けんげ ※献花の意)した。
また朝6時から詰めかけた一般観覧約600名に対し感謝を込めて、“紅白餅”やコスモスや朝顔などの“幸せの花の種”をプレゼント。更に、LINEライブではイベントの模様が生中継された後、本作で映画初出資となったANAが国際線で放映中の映画公開記念特別番組「日本文化ビギナーズラボ 華道と茶道を体験!スペシャル!!」も放映された。

野村萬斎は、このイベントのあと、全国キャンペーンに出発!
世の平和を祈り、人に幸せを運ぶ池坊専好さながら、全国に、花と人を愛したけったいな男と「花の力」の物語を、多くの方に届けに行く。

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映画『花戦さ』完成奉告(奉納)イベント
【日時】3月27日(月)13時~
【場所】紫雲山頂法寺『六角堂』
【登壇者】野村萬斎(池坊専好役)森川葵(れん役)佐藤浩市(千利休役)

<野村萬斎、森川葵、佐藤浩市 コメントなど>
野村萬斎(池坊専好 役)
六角堂は、人々に愛されているお堂だと改めて今日感じました。身の引き締まる思いです。池坊555年の歴史の重みを感じながらも、この映画が池坊の発展に寄与できたらという思いで演じました。いけ花は、シンプルな中にも奥深さがあり、私たちの能・狂言の世界にも通じると思います。
自身の役柄について
浩市さんと前回ご一緒したときは“でくのぼう”を演じて、今回は“いけのぼう”ということで(笑)どちらもボーッとした感じの人ではあるのですが、専好は、一生を花と共に生きた天真爛漫な人物として演じました。彼は利休という友と、れんという同志を得て、人間の根源になる芸術や文化の力を以て権力者に立ち向かいます。皆と一緒に楽しく笑いあうシーンはエンターテイメント。秀吉の悪政が及んでくると悲劇的になり、専好たちがそれをまた跳ね返していく。笑って泣けて、最後は両方一緒になるというような映画になるかと思います。

佐藤浩市(千利休 役)
六角堂を訪れるのは実は2度目です。先日、中に入って色々な花の歴史を興味深く聞かせていただきました。そういったものが全て映画の中にフィードバックされていると思います。萬斎さんともまたご一緒させていただいて、様々なご縁の中で映画が完成しました。
自身の役柄について
当時の武家や庶民の中での茶道・華道・そして利休という存在は、身近なものだったのではないでしょうか。僕が表千家に習いに行ったときにも“まるみ”という言葉で表現したんですが、その言葉に表されるような温和な“まるい”利休さんを演じられたらと思っていました。ちなみに茶をたてるシーンでは、手元しか写っていませんが私が全部やっていますので、ぜひ劇場で確認してください。

森川葵(れん 役)
この映画が皆さんの元に届くまで、六角堂が映画の大ヒットを見守っていてくれるんじゃないかという気持ちで今日はここに立っています。撮影期間中、時間があったので京都の街を歩いてみました。ドーナツや豆乳ソフトクリームを食べに行ったり、京都を満喫させていただきました。
大先輩方との共演について
これまで時代劇経験が少なく、作法も所作もわからない状態で現場に入りました。萬斎さん演じる専好さんのお茶目な姿や動きを横で見ていて、時代劇だからと構える必要はないんだと気づきました。その時代に普通に生きていた人なんだから、縛られずにどんどん動いていいんだと感じました。

花の力について
クランクアップでお花をいただいたりすることも多かったのに、今まで私は花の力を忘れてしまっていたような気がします。花が実際に生きて、支えてくれているということ。お花を通して、心が優しく、豊かな気持ちになっていくのをこの撮影の中で感じました。

【“いけばな発祥の地”「六角堂」で行う意味】
正式名称は紫雲山頂法寺で天台系の単立寺院で、本堂の形が六角形であることから、古くより「六角堂」の通称で知られ親しまれている。
聖徳太子が用明天皇2年(587)に創建したと伝え、本尊如意輪観音像が人々の信仰を集めてきました。六角堂の北側に、池の跡があり、この池のほとりに、僧侶の住坊があったことから、それが、「池坊」と呼ばれる所以となる。代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供える中で様々な工夫を加え、室町時代の「いけばな」成立に至ります。古い文献には、初代池坊専好が活躍した100年以上前の寛正3年(1462)に池坊専慶が花を挿し、京都の人々の間で評判になったことが記されています。
そして、花をいけた記録から555年の年月を経た2017年、映画「花戦さ」が公開となります。そんな本作の公開を記念し、いけばな発祥の地・六角堂にて映画の完成奉告イベントを実施させて頂く事となりました。

【“池坊専好(初代)”とは】
華道家元三十一世。生年不詳 – 元和7年(1621年)。
室町時代後半に活躍した実在の人物。応仁の乱の末に華道の精神を説いた池坊専応、全国に足を運び立花を伝えた池坊専栄。その後を引き継いだのが池坊専好(初代)である。
紫雲山頂法寺(通称 六角堂)の執行を務めた専好は、先代から受け継いだ花伝書に加筆や花瓶図を加えながら立花の大成に大きく貢献した。特に砂物の技法を図を用いて詳しく記した「一瓶一色之事」として、蓮花・杜若・水仙・菊・松を挙げ、一色物立花の原型を形作ったとされる。
また、戦国大名の屋敷に度々花を立てた記録があり、時の最高権力者だった太閤豊臣秀吉が、大名邸へ「御成り」する際の座敷に飾る花を立てたことで知られている。毛利輝元邸では松真の立花と鶏頭真の立花、前田利家邸では、幅7.2mの巨大な砂物を立てた記録が残っており、武家との関係を構築していた様子が分かる。さらに、専好は「百瓶花会」という展覧会を開催し、文字通り100人の弟子とともに飾られた立花は、誰でも見学できる開かれた会だったことが伝わっており、弟子や町衆に慕われる人物であったことが伺える。
また、茶人・千利休との交流も知られており、茶室に活けてある花を見ただけで、利休が“専好の花”であることを言い当てたという逸話も残されている。
(引用:池坊専好公式WEBサイト http://www.ikenobo.jp/shodai-senko/

<あらすじ>
16世紀後半、織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中、町衆の先頭に立ち、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。
その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連ねる花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が、天下人に対して武器としたのは、刃ではなく、命ある花の美しさだった―。

【出演】野村萬斎市川猿之助中井貴一佐々木蔵之介佐藤浩市
高橋克実山内圭哉和田正人森川葵吉田栄作竹下景子
【脚本】森下佳子【音楽】久石譲
【監督】篠原哲雄【原作】鬼塚忠「花戦さ」(角川文庫刊)
【配給】東映©2017「花戦さ」製作委員会
公式サイト:http://www.hanaikusa.jp/

6月3日(土) 全国ロードショー!