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横澤夏子、映画祭に続き“主演女優”連呼で笑顔を誘う! 映画『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』初日舞台挨拶

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二度の事故を起こしてしまい運行停止になってしまった京福電鉄が、住民の声で“えちぜん鉄道”として復活した実話と、えちぜん鉄道開業時からアテンダントとして勤務しているチーフの嶋田郁美が綴ったノンフィクション本『ローカル線ガールズ』にヒントを得て制作された映画『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』。11月23日、公開初日を迎え、主演女優の横澤夏子、緒形直人、児玉宜久監督が有楽町スバル座での初日舞台挨拶に登壇した。横澤は先に行われた東京国際映画祭のレッドカーペットイベントで“主演女優”を7回連呼し、会場を埋める人々に笑いと笑顔をもたらしていたが、この日も“主演女優”を連呼し、来場のお客様を笑顔にしてしまうほっこりした舞台挨拶となった。

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<イベントレポート>
横澤:こんにちは。主演女優の横澤夏子です。2時間たっぷり私のことだけ観ていただきましたよね。福井県だけの上映とうかがっていたのが、東京で上映いただけることになり嬉しいです。そして初日満席で迎えることができ、みなさん本当にありがとうございます。
主演女優で撮ってもらえると聞いた時にはびっくりしましたが、本日を迎えてドッキリじゃないんだと実感しましたのですが、お客様がちらほら笑っているところをみるとやっぱりドッキリ思ってしまいます(笑)。こうやって大きなスクリーンでみなさまに観てもらえてありがたいです。
本日着ている“えちてつ”のアテンダントさんの制服、とてもかわいいんです。実際に本物のアテンダントさんがスカーフのまき方など教えてくださって、スカーフおかげで風邪をひかずに撮影できました。撮影では、朝昼晩とボランティアのおばあちゃんたちがとっても美味しいご飯を作ってくれていて、撮影当時は3、4㎏太ってたんですが、今日はスッキリと着れてよかったです。
緒形さんと共演させていただき、ドッキリかと思っていたのに、そのドッキリ感が一切なくなって、楽屋でお弁当美味しいね、写真とろうよと言ってくださるのに、いざ撮影がスタートすると一気に怖くなってしまって、私嫌われているんじゃないんだよねと思ってしまうほどでした。緒形直人さんの迫力のある演技を間近でみることができて、すごく勉強になりました。また松原さんは恐竜博物館に撮影の合間を利用して思ったり行かれてて、私は必死にセリフを覚えるが精いっぱいで羨ましなと思ったりもしました。そして笹野さんもすごく優しく接してくださいました。電車の中での撮影では、あと3分、1分と急かされつつ演技をしなければならない状況で、OK出れば終了、NGだしたら戻って撮影し直しという中、しっかりミスして引き返すこともありました。また左義長祭りの撮影の際に、監督は練習無しでとおっしゃっていましたが、実際に撮影はいる直前で地元の怖い師匠が入ってきて、「自由にやればいいんだ」といわれつつも、「(踊りをみて)そうじゃない」といわれ、自由じゃないじゃんと感じつつも地元のかたとの一体感を感じていました。

福井県民の方が観たら本当に福井県民でよかったなと思えるだろうし、また福井県以外の方が観ていただけると故郷っていいな、福井行ってみたいなど、なんともほっこりする映画になっておりますの、主演女優の横澤夏子と共によろしくお願いいたします。

緒形:こんにちは、今日は東京での初日からわざわざお越し頂きありがとうございます。この熱全国に熱波してくれればと思います。皆さん、宣伝の方しっかり宜しくお願い致します。
横澤さんとは現場で初めてお会いして、目線の高さが僕よりちょっと上で迫力があるんですよね。(笑)バトルのシーンも妹というより弟という感じで、ちょっと力入れ過ぎたかなと思ったぐらいです。(笑)でも、一生懸命演じていてて、監督と主演女優として、意気投合してて、女優としてとてもやりやすかったです。また一緒にしましょう。

撮影期間中スケジュールがタイトでいっぱいいっぱいでした。(笑) 祖母が福井出身でお休みの時間があれば大野というところに行こうと思っていましたが・・行けなかったですね。以前も映画撮影で行っていたので、左義長祭りも素敵な祭りで、本当は練習せずにぶっつけ本番と監督に言われて、「これは出来ないだろう」と思って、二人で練習したんだよね。(笑)ちゃんと時間とってくださいよ。(笑)いい経験になりました。
福井はとってもいいところです。皆さん一度行ってみてください。宣伝、本当に宜しくお願い致します。

監督:本日はお越しいただきありがとうございます。昨年のちょうど今頃に撮影しておりまして、約1年後に、由緒正しい劇場で上映していただき、光栄に思っております。
横澤さん演じるいづみは、もともとお笑い芸人という設定で、キャスティングする前、台本を作る段階からから決まっておりまして、既成の女優さんではなく、本当のお笑い芸人の方に演じてもらったらどうかと相談したところ、河合プロデューサーから横澤さんは?と提案があって、すぐに賛成してオファーさせていただきました。女優として大きな役はまだだったと思いますが、主演女優としては、一か八かの感じでしたが、ギャンブルがうまくいったなという気持ちでした(笑)。

緒形さんに関しましては、いづみの兄・吉兵はまじめで、芯が強いが、本当はとてもやさしいだろうから演じるのが難しいだろうなと思っており、普段の状態で役者さんにどう演じていただけるのかがポイントで、緒形さんはイメージぴったりでした。売れる作品をつくるということを念頭に置いていたわけではなく、いい作品を作る為にどういった方に演じてもらい、どういったスタッフィングをするかで選ばせていただきました。その結果、横澤さん、緒形さんらを選んだ結果になってしまったということです。

本作の撮影は、えちぜん鉄道さんがどれだけ協力してくれるかが鍵で、今回全面協力いただき、臨時列車をダイヤを組んでいただきました。線路の長さが決まっていて小一時間往復できる距離。Aの路線で撮影した演技を、Bの路線で撮影すると背景にズレが生じてしまうので、場所によって景色の変化が顕著なのでその辺苦労しました。

この映画を観て故郷っていいなと思っていただけた方、福井に行ってみたいなと思っていただけたら嬉しいです。
本日はありがとうございます。

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『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』
<物語>
お笑いタレントを目指し上京した山咲いづみ。しかし、コンビを結成するも全く売れず解散寸前に。そんな時、友人の結婚式に出席するため、故郷の福井県へ帰郷。披露宴で出会ったえちぜん鉄道の社長・越智からアテンダントにスカウトされ、新しい道を歩みだす。そして、血の繋がらない兄・吉兵の家族が住む実家で居候を始めるが、いづみは自分が養女だというわだかまりを抱き続けて、吉兵との関係はギクシャクしたまま。職場では、腰掛け的な態度が出てしまい空回りが続く一方、整備士の南部がいづみの心のオアシスに。そんな中、列車内である事件が起きる。その時、いづみがとった行動はーーー。人生の行き先に迷ういづみは、自分の居場所を見つけられるのか?家族の絆を取り戻せるのかーーー?

監督:児玉宜久 脚本:児玉宜久 / 村川康敏
出演:横澤夏子 萩原みのり 山崎銀之丞 笹野高史 松原智恵子 緒形直人、辻本祐樹 坂本三佳 安川まり 古田耕子
配給:ギャガ
©2018『ローカル線ガールズ』製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/echitetsu/

有楽町スバル座ほか全国公開中