大空ゆうひ 今井清隆 坂本昌行 矢吹奈子 味方良介
ミュージカル『ブラック・ジャック』が、本日6月28日（土）にIMM THEATER（東京）にて開幕する。手塚治虫の名作を、栗山民也の演出、坂本昌行の主演、矢吹奈子 味方良介 大空ゆうひ 今井清隆 ほかの出演でミュージカル化。東京公演に続いて、新潟・名古屋・浜松・札幌・兵庫で上演される。
6月27日にフォトコールと取材会が行われた。
【フォトコール】公開されたのは２つの場面。
ブラック・ジャック（坂本昌行）は
医師・白川（今井清隆）からの依頼を受けて、白川の姪で女優の真理子（大空ゆうひ）の治療を引き受ける。真理子は原因不明の病に苦しんでいた。
治療に同行したピノコ（矢吹奈子）が、ブラック・ジャックへの不満をつぶやくも…
ピノコとブラック・ジャックとの ♪楽しい口喧嘩 はミュージカルらしい1曲
姪を思う白川と懸命に治療法を研究するブラック・ジャック
ふたりの思いは ♪いのちのラビリンス となって響く
2つ目のシーンは真理子の部屋。
なんとか命をつないでいる真理子のもとを
安楽死も医療のひとつだとするドクター・キリコ（味方良介）が訪ねてくる。
病に苦しむ真理子が ♪いのち を歌う
シンプルなセットの中、音楽として歌を聴かせつつも、セリフとしてもしっかり聴かせる栗山演出を感じるプレスコールだった。
【取材会】
「あの『ブラック・ジャック』がどういう風に変わるのか、稽古前には想像つかなかった」と口火を切った坂本。「けれども、栗山さんの頭の中で出来上がっていまして、そこについていくのが我々はかなり脳みそに汗をかきました。1個1個出来上がっていくような時間は非常に楽しく、勉強する時間でもありました。命というテーマを掲げて、我々も考えさせられる時間もありました。果たしてどのように皆さんが受け止めてくださって、どのように楽しんでいただけるのか、非常にワクワク楽しみにしております」と挨拶。
そして「稽古場に照明もセットもあって、みんなが緊張している中、ピノコのシーンになると、栗山さんはじめ年配のスタッフの方々が、みんないい顔して。そのニコニコした顔を僕らが見てちょっと安心していました」と、なごやかなエピソードも披露した。
本作が初ミュージカルとなる矢吹は「稽古に入る前からすごく緊張していたのですが、分からない部分をみなさまが教えてくださったりしたお蔭で、毎回安心して稽古に臨めました。今日、初日前日になって、若干緊張もあるんですけど、ピノコとしてただ生きるだけだなと思うので、楽しんでいけたらいいなと思います」と思いを語った。さらに「私が稽古期間中に誕生日を迎えたときに、バンドの生演奏でお祝いしてくださって、皆さんも素晴らしい歌声でハッピーバースディをハモって歌ってくださって、すごく幸せな誕生日を迎えることができました」と感謝の笑顔も見せた。
「僕自身は2年ぶりの舞台になるんですけど」という味方。「稽古をやっていく中で、稽古って楽しいと感じたのと、俳優という仕事の難しさに改めて気づかされて、僕にとって非常に貴重な時間でした。自分の心境や考え方がどう変わっていくか、それをお客様がどう受け取られるのか、楽しみにしています」と語った。
大空は「漫画が原作で、ミュージカルだからすごく楽しいものを想像していらっしゃるお客様が多いんじゃないかなと思うんですけれども、ミュージカルの楽しさの中に、人間愛とか命とかを重く扱っていて、そして、ピノコちゃんのちょっと微笑ましい、ちょっと心温まるシーンもあって、いろんな角度から楽しめる作品になっていると思います」と見どころを紹介。さらに「今井さんがいろんなアドリブで稽古場を和ませてくれたことに助けられた」と明かした。
それについて「私はそんなつもりは全然なかった」と今井。そして「栗山先生とは5回目ですが、ダメ出しが多くて、それを消化していくのに精一杯で。焦って焦って、今日も焦ってますけども、多分明日もそういった感じの初日になるのでは」とユーモラスに。見どころとしては「♪いのち という歌ですけども、ブラック・ジャックが歌うと人の命を救うための歌、私が歌うと姪の真理子の命を助けてほしいという祈りの歌、真理子が歌うともっと生きるんだという強いいのちの歌だし、最終的にブラック・ジャックとピノコが歌うと人生は素晴らしいといういのちの歌なので、その違いを聞いてもらうのも1つの楽しみなんじゃないかなと思います」と聞きどころも指南。是非とも注目したい。
ミュージカル『ブラック・ジャック』
原作： 手塚治虫
演出： 栗山民也
脚本： 鈴木聡
音楽： 笠松泰洋
出演：
坂本昌行
矢吹奈子
味方良介
福本伸一
家塚敦子
岡崎大樹
村田実紗
大空ゆうひ
今井清隆
東京公演：2025年6月28日（土）～7月13日（日）会場：IMM THEATER
新潟公演：2025年7月18日（金）新潟テルサ
名古屋公演：2025年7月21日（月・祝）COMTEC PORTBASE
浜松公演：2025年7月23日（水）アクトシティ浜松 大ホール
札幌公演：2025年7月26日（土）カナモトホール（札幌市民ホール）
兵庫公演：2025年7月31日（木）～8月2日（土）兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
公式サイト https://musical-bj.com
