Open Close

髙木雄也&清水くるみが2人で10人を演じ分け『東京輪舞』

2024年3月に東京・PARCO劇場にて髙木雄也 清水くるみの出演で、PARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』の上演が決定した。

【東京輪舞】main-visual

『輪舞』(La Ronde)は、オーストリアの劇作家アルトゥル・シュニッツラー(1862-1931)が1900年に発行し、当時のウィーン社会にセンセーションを巻き起こした問題作。19世紀末の世相を背景に、男女の情事前後の会話をリレー形式で描写した本作品は、当時の性道徳や階級理念に反していたために、上演を巡っては法廷論争まで引き起こした。しかし、人間の普遍的な関係性と欲望を描いた本作品は、時代が変わっても支持され続け、1950年、64年、73年と三度映画化され、93年にはオペラ化もされている。
映画『ダメージ』(1992)、『めぐり合う時間たち』(2002)でも著名な英国の巨匠、デヴィッド・ヘアー(1947-)が、本作品を20世紀末の英国に移して翻案。『ブルールーム』というタイトルで、ロンドンとブロードウェイで1998年から1999年にかけて上演。この舞台はサム・メンデスが演出、ニコール・キッドマンとイアン・グレンが女性男性5人ずつを演じ、世界的な話題を呼んだ。

その『輪舞』を「現在」「東京」に翻案し上演する。
台本は、注目の劇団、「範宙遊泳」を主宰し、22年に『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞した山本卓卓。
演出は、プロデュース公演カンパニーKUNIOを主宰し、演出家・舞台美術家として活躍する杉原邦生。
出演はHey! Say! JUMPのメンバーとして活躍を続ける髙木雄也とPARCO劇場公演は『海王星』(21)『月とシネマ2023』(23)に続く出演となる清水くるみ。それぞれ5人の“男”と“女”、計10人の登場人物を演じ分け、10の情事の風景をリレー形式で描いく。

<髙木雄也 コメント>
今回パルコさんからお話をいただき、『東京輪舞』に出演させていただきます。
この作品は1人で5役を演じることになりますし、役の幅も広いので、今の自分にできるのかと悩み、お受けするまで少し時間がかかりました。でも自分が諦めて誰かがこの作品に出演し、それを見て後悔するぐらいなら、自分自身が努力して自分の幅を広げれば良いと思い挑戦しようと決めました!
演出の杉原邦生さん、そして清水くるみさんと時間をかけながら、1つ1つの役をしっかり作っていけたら良いなと思います!
みなさん僕の挑戦を是非劇場に見に来てください!

<清水くるみ コメント>
いつか挑戦してみたいと思っていた2人芝居ですが、こんなにも早く機会をいただけるとは思っていなかったので、正直驚きました。しかも1人5役ということでかなりハードですが、小悪魔少女から、今まで演じたことのない挑発的な女性まで、これまでの経験を活かしつつ、チャレンジすべき課題が非常にたくさんあることにワクワクしています!髙木さんとは初めましてなのですが、どんなキャッチボールになるのか全然想像できないので、稽古が本当に楽しみです。ご一緒したかった演出の杉原さん、脚本の山本さん、もう既に出来上がっている前半の脚本がおもしろいのでプレッシャーですが、きっときっと おもしろい作品になる!してみせる!ので、是非是非、観にきてほしいです。

PARCO PRODUCE 2024 『東京輪舞』
原 作 : アルトゥル・シュニッツラー
作 : 山本卓卓
演出・美術 : 杉原邦生
出 演 : 髙木雄也 清水くるみ
東京公演 : 2024年3月 PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
地方公演 : 2024年4月 福岡、大阪、広島
企画・製作 : 株式会社パルコ
公式サイト : https://stage.parco.jp/program/tokyoronde