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conSeptの 2022年の上演作品をご紹介 『アーモンド』と『ハイゼンベルク』『セリ(仮)』

上質なミュージカルや演劇を届けてきたconSeptの 2022年の上演作品3作品をご紹介する。

まもなく開幕するのは、「ヤングアダルト・シリーズ」の第一弾で、2020年本屋大賞翻訳小説部門1位に輝いた韓国発のヤングアダルト小説「アーモンド」を原作にしたストレートプレイ。

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もっと多くの若年層やファミリー層に舞台公演を観劇していただきたいという思いから生まれたヤングアダルト小説を原作とする舞台シリーズ「ヤングアダルト・シリーズ」。
主な登場人物が青少年で、その年代特有の悩みについて語られていると同時に、年代に関係なく一度は考えるべき社会問題も内包している良質なヤングアダルト小説を取り上げる。

第1弾としてお届けするのが、多くの読者が他者を思い理解する難しさについて共感したという『アーモンド』。
脚本・演出を手がける板垣恭一が、conSept作品に初参加となる振付家・山田うんとコラボ。会話劇と身体表現の面白さを掛けあわせる。小説とは違う魅力を最大限に引き出すために連日稽古中だ。

★上演日程:2022年2⽉25⽇(金)〜3⽉13⽇(日)
■会場:シアタートラム

公式HP : アーモンド (consept-s.com)

原作:ソン・ウォンピョン (チャンビ刊)
翻訳:⽮島暁⼦(祥伝社刊)
脚本・演出:板垣恭一
出演:
⻑江崚⾏ 眞嶋秀⽃
智順 伊藤裕⼀ 佐藤彩⾹ 神農直隆 今井朋彦

 

会話劇のシリーズの第2弾となるのは Dialogue in Theater #2 『ハイゼンベルク』
『夜中に犬に起こった奇病な事件』でトニー賞を受賞した劇作家サイモン・スティーヴンスによる2015年オフ・ブロードウェイ初演作を日本初演する。
この作品はドイツの物理学者であるヴェルナー・カール・ハイゼンベルクの「不確定性原理」を下敷きにしたもので、「二つの離れた粒子の運動量や相関関係を正確に測り決定する事は出来ない」という意味を二人の男女の関係性に置き換えて語る。

ウィットに富んだコメディタッチとも捉えられる会話が、互いの関係性が常に揺れ動き変化する様をじんわりと炙り出す。オフブロードウェイ初演時にニューヨークタイムズで“全てが終わったずっと後に、この作品は心に響いてくる”と評された本作を、小山ゆうなと古川貴義の2組の演出家が2組の俳優から導き出す。

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上演時期:2022年7月・8月
■会場:中野ザ・ポケット
■主なスタッフ
脚本:サイモン・スティーヴンス
翻訳:小田島創志
演出:小山ゆうな、古川貴義
■出演
後日発表

3作目はオリジナルのミュージカル Musical Drama #7『セリ(仮)』

目も鼻もない状態で生まれた女の子・千璃(セリ)と彼女の母・美香(ミカ)による8年間の戦いを綴った実話に基づく物語。
障害児を異国で育てる苦労、自身の心と身体との戦い、友人・家族との葛藤、娘誕生にまつわる医療裁判、繰り返される千璃の手術・・・。
18歳になった現在、千璃は家を飛び出し新しい環境でまだ成長の途中。
今回のミュージカル化に当たっては視点を原作者から娘・千璃に切り替え、彼女が感じたであろう痛みや喜び、苦しみ、そして言葉ではない父と母との対話を演劇的・音楽的想像力を借りて紡いでいく。

脚本・作詞を手掛けるのは、大小様々なミュージカル作品で翻訳・訳詞を担当する一方、オリジナル作品でも脚本・作詞家として活躍する高橋亜子。そして音楽は『いつか〜one fine day』『GREY』に続き桑原まこ。
演出はこれまでconSept作品で主に振付・ステージングをしてくださっていた注目の演出家・下司尚実。

上演時期:2022年10月
■会場:博品館劇場
■主なスタッフ
原作:倉本美香
脚本・作詞:高橋亜子
音楽:桑原まこ
演出:下司尚実
■出演
後日発表