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音の発するものをご持参下さい!つながる音楽劇『麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~』製作発表会見

前列左から  小林うてな(スネア)、ウォーリー木下、渡部豪太、皆本麻帆、トクマルシューゴ、三浦千秋(トランペット) 後列左から 山本直樹(チューバ)、斎藤彰子(クラリネット)、田中馨(日用品)、牛尾茉由(フルート)、岡田啓(ファゴット)

前列左から 小林うてな(スネア)、ウォーリー木下、渡部豪太、皆本麻帆、トクマルシューゴ、三浦千秋(トランペット)
後列左から 山本直樹(チューバ)、斎藤彰子(クラリネット)、田中馨(日用品)、牛尾茉由(フルート)、岡田啓(ファゴット)

2005年5月にスタートしたシアターBRAVA!が、2015年に10周年を迎えるにあたり、周年ラインナップの1つとして、劇場プロデュースによる つながる音楽劇『麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~』を製作する。

11月20日に行われた製作発表会見には、日高英雄シアターBRAVA!プロデューサー、脚本・演出のウォーリー木下、音楽監督のトクマルシューゴ、主演の渡部豪太と皆本麻帆が登壇した。

IMG_9458s日高プロデューサーが「関西発信の不思議な作品をつくりたい!」という企画意図を説明。身体表現を中心した作品などユニークな創作活動を続けるウォーリー木下を中心に、2008年「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれたトクマルシューゴを音楽監督に迎え、関西色の濃い製作陣を紹介した。

ウォーリー木下は10年ほど前に読んだ独創的な作風の小説家いしいしんじ氏の『麦ふみクーツェ』に惚れ込み「いつか舞台にしたい」と構想を温めてきた。「重いテーマをポップに描く原作を体験して欲しい」と観客と一体となるために工夫を凝らす。

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音楽監督として楽曲制作から舞台での演奏も担当するトクマルシューゴは「たくさんの楽器を使います。見たことがない自作楽器も作って全編、生演奏します」「鳥肌ものの音楽をお聞かせできるのではないかと。小さな楽器ひとつひとつに生命を吹き込めたら」と自信をのぞかせた。

IMG_9283ss「ねこ」の声マネが上手いという「ねこ」を演じる渡部豪太。「おもちゃ箱をひっくり返したような世界観。ドキドキを感じてもらえたら」と見るからに楽しそう。
一方、「みどり色」を演じる皆本麻帆は、こうした会見に不慣れで「泣きたいほど緊張しています」と言う姿が初々しく、またとても愛らしい。「みどり色は素敵な女の子。がんばります!」と頭を下げた。
また、尾藤イサオ、松尾貴史、小松利昌、植本潤、朴璐美、木戸邑弥、田中利花ら演技達者も加わわる。

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ウォーリー木下から「自作楽器や日常品を使って演奏することに興味があって」という話がでると、渡部がコップを叩きはじめた。すると全員が次々に何かしらを手にして叩きだし、記者の背後からはクラリネットなども登場。あっという間に楽団が生まれ、麦を手にした渡部が指揮者をつとめて大合奏となった。突然の展開に驚かされたのだが、その音楽は思いがけない楽しさ!
「是非とも公演を見たい」という気持ちにさせられてしまった。

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米ダンスマガジンで「世界で見るべきダンサー25人」の一人に選ばれた熊谷和徳が、映像で出演することも、この日初めて発表された。演じるのは「ねこ」にだけ見える麦を踏む不思議な男の役。
ウォーリー木下は「プロジェクションマッピングを入れた映像に出演して頂き、舞台と融合させたい」と、ここでも新鮮な世界を生み出してくれそうだ。

公演情報  つながる音楽劇『麦ふみクーツェ~everything is symphony!!~』
東京公演: 2015年4月10日(金)~19日(日) 世田谷パブリックシアター
問い合わせ先 :サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10時~19時)

大阪公演: 2015年4月23日(木)~26日(日) シアターBRAVA!
問い合わせ先 :シアターBRAVA! 06-6946-2260(10時~18時)