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中井貴一「人間なんて200年前から大して変わってない」 北川景子も「映画の内容と映画作りがリンクした」 映画『大河への道』初日舞台挨拶

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映画『大河への道』の初日舞台挨拶が、5月20日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の中井貴一をはじめ、共演の松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央の超豪華キャスト陣と、中西健二監督が登壇した。

「落語を超えた究極の話芸」と絶賛される立川志の輔の新作落語「大河への道―伊能忠敬物語―」を原作に映画化した本作は、中井貴一が原作となる落語を観劇し、感動のあまり自ら立川志の輔に映画化の直談判より実現した。前途多難な大河ドラマ実現を描く現代の喜劇と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描く時代ミステリーの二つでドラマが描かれ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子ら豪華キャスト陣の一人二役で贈る〈歴史発見〉エンタテインメントだ。

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公開初日を迎え、中井は「この日を迎えられて感無量です」と挨拶し、「近頃ではテレビ放送でも自害劇というものが少なくなってきた。時代劇に関わるもの、京都の撮影所やスタッフ、俳優の知識だったりを残していかなければならないとずっと考えていたんですが、それも全てお客様にご覧いただけてこその話で」と思いの丈を語り、「そんな時に志の輔さんに出会ったんです」と吐露。

現代劇と時代劇をキャストたちが二役演じることについて、「人間なんて200年前から大して変わっていなんだよ・・・という意味合いをが伝わればいいなと思って皆さんに二役やっていただきました」と明かした。

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10年くらい前から中井と親交があるという松山は「貴一さんは包み込むような包容力がある役者さん。この映画には貴一さんの人間性、優しさが溢れていると思います」と、作品の出来栄えに満足気。「地図の完成に至るまでの、その人たちの熱い思いや努力、困難なども今に通じるところがあると思うのでリンクして観ていただけるのではないでしょうか」と続けた。

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北川も「みんなで力をあわせ協力して一つの映画を作り上げることと、この作品の内容が私の中でリンクして、人が心を通わせて力を合わせれば1つの大きなことを成し遂げることができるんだと、この作品から凄く勇気をもらいました」とコメントし、「人間の手で地図を作るということは気が遠くなるような作業。本当に凄いと思います」と伊能忠敬とその仲間たちを称える。

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和田は「伊能忠敬が亡くなってからその存在を知らされた。なぜ命を懸けてやらばければならなかったのか、その当時を生きた人だからこそ感じられることがあると思う。観てくださるかたが一緒に考えて感じ取っていただければ」と述べた。

田中は「色々見どころはありますが、日本の原風景のステキなところがたくさん映っていますので、そこも楽しみにしていただきたい」と微笑んだ。

撮影中のエピソードを聞かれた岸井は「私は車の免許を取り立てで、どんな車に乗ったらいいのか皆さんに相談していたんですが、みんな好き放題言っていて。結局まだ買ってないんです」と、お茶目に笑っていた。

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最後に、中西監督は「現代劇も時代劇もあり、コメディもあれば、悲劇もあります。何も考えずに楽しんでいただければ」とアピール。中井は「公開初日がこの映画と別れるときです。大事に育ててきた娘を皆さまに届ける気持ちです」と感慨深げに語り、「全ての映画館、劇場の皆さんが絶対に安全にお帰りいただけるような工夫をし、苦労をしております。どうぞこの先も怖がらずに足を運んでいただけたら嬉しいです」と、さらなる映画界の発展に気持ちを込めて挨拶した。

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終盤には鏡開きで公開を祝い、大ヒットを祈願した登壇者たち。フォトセッション時にフライングで蓋が開いてしまうハプニングも見られたが、「何も起きてませんよ~」と皆大笑い。客席をバックに自撮りをしたりと、和やかな雰囲気のまま舞台挨拶を終了した。

『大河への道』解禁用メインカット

映画『大河への道』
<STORY>
現代→1821年〈初の日本地図完成〉→1818年〈伊能忠敬亡くなる〉!?
千葉県香取市役所では、観光促進として地元を盛り上げるために、“大河ドラマ”の開発プロジェクトが立ち上がる。主人公は伊能忠敬!そう、あの初めて日本地図を作ったことで有名な、郷土の偉人である。しかし、その脚本作りの最中に、彼らはある驚くべき事実を発見してしまう。なんと伊能忠敬は、地図完成の3年前に亡くなっていたのだ!
「伊能忠敬はドラマにならない。地図を完成させてないんだ!」「え、じゃあ、誰が?」
舞台は江戸の下町へ――。弟子たちに見守られ、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく亡くなった。動かぬ師をすすり泣く声が覆う中、ある人物が静かに口を開く。
「では、今しばらく先生には、生きていていただきましょうか・・・」
忠敬の志を継いで地図を完成させるために、弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出す。そこには、歴史に埋もれた、涙なしには語れない感動のドラマがあった−。

中井貴一 松山ケンイチ 北川景子
岸井ゆきの 和田正人 田中美央 溝口琢矢
立川志の輔 西村まさ彦 平田満 草刈正雄 橋爪功
原作:⽴川志の輔(河出⽂庫刊)/漫画:柴崎侑弘(⼩学館ビッグコミックス刊)
企画:中井貴⼀
脚本:森下佳⼦
⾳楽:安川午朗
監督:中⻄健⼆
主題歌:⽟置浩⼆「星路」(みち)
製作幹事:⽊下グループ
配給:松⽵
助成:⽂化庁⽂化芸術振興費補助⾦(映画創造活動⽀援事業)|独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会
©2022「⼤河への道」フィルムパートナーズ
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/taiga/

5月20日(金)全国公開!