映画『マッチング』の感謝御礼舞台挨拶が、3月17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の土屋太鳳と共演の佐久間大介、監督の内田英治が登壇した。
内田英治が原作・脚本・監督を務めた本作は、マッチングアプリによって増えた“出会い”の裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルで描く、新感覚サスペンス・スリラー。 ウェディングプランナーとして仕事は充実しながらも恋愛音痴な主人公・輪花を土屋太鳳、輪花とアプリでマッチングする“狂気のストーカー”永山吐夢を佐久間大介、輪花に想いを寄せるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山剛を金子ノブアキが演じ、輪花、吐夢、影山が巻き込まれていく「アプリ婚連続殺人事件」を杉本哲太ほか、片山萌美、真飛聖、後藤剛範、片岡礼子、斉藤由貴ら実力派豪華キャストが、逼迫した演技のリアリティで恐怖を煽っていく。
2月23日に公開し、累計動員50万人、興行収入7億円を突破（3月15日時点）を記録し、快進撃を続ける本作。これまでも多くの舞台挨拶を実施してきたが、土屋は佐久間に「最初の舞台挨拶より髪伸びましたよね(笑)」と声をかけながら「それだけ（皆さんへ）俺をお伝えすることができて本当に嬉しいです」とニッコリ。
監督が「オリジナルの映画は（最近は）ほぼないので、こうやって盛り上げてくれるのは役者さんとお客さん。みんなで盛り上げていく、映画の新しい形じゃないかなと思って嬉しいです」と喜ぶと、佐久間も「ライブみたいもんですよね」と観客との一体感を実感する。
観客からの感想も多く、様々な考察が監督やキャストにも届いている。土屋は「もしかしたら本当は輪花ちゃんが犯人なんじゃないか･･･という意見もあって」と明かし、まだまだ考察は続き、監督も「考察が5周くらいしてくると、凄いアイディアもあって。ちょっとパクっちゃおうかなと(笑)」とおどける場面も。
輪花を見守ってきた吐夢を演じた佐久間は「元々教えてもらっていた各キャラクターのバックボーンも原作に書かれていて、映画を観てくださった方が“ここまで佐久間くんが演じているんだな”“吐夢がやっていることをここで表現しているんだな”と言ってくださって。そこまで考えていなかったんですが、僕たちの芝居と監督が描いた原作が凄くマッチしていたんだなと思いました。奇跡が折り重なってできた作品」と感慨深げ。
また、『マッチング』というタイトルにちなみ、「お互いがマッチングしたなと思った瞬間は？」と問われると、佐久間は「屋上のシーン」を挙げ、「内田組はもう家族みたいな感じなんですが、そんな仲のいい人たちに内田監督が『ここは屋上で危ないところだから、ちゃんと気をつけよう！』と、大きな声を出して注意したんです。普段は小さな声なのに。その時は本当に場が締まって、監督すげぇなと思いました」と、エピソードを吐露。すると土屋も「監督は演者の心とマッチングするのがお上手で素敵。（役者が）感情が乗っているとカットをかけないんです。そういう監督は初めて」と役者と監督との気持ちのマッチングに感謝する。
さらに、佐久間とのマッチングについて、「佐久間さんは保護猫を飼われているんですが、私も小さいころ家で保護猫を飼っていたんです。吐夢が保護猫みたいだと思いました」と、話して笑った。
ここで、お互いの感謝の気持ちを込めた手紙をそれぞれが読み上げることに。監督はMCの代読により、佐久間へ「最初の顔合わせのとき、誰よりも声が大きくて元気すぎるその笑顔に一抹の不安を覚えました。経験があまりないという演技は大丈夫なんだろうか、忙しくて役作りできるのだろうか･･･と。しかし、そんな不安もすぐに払拭されました。吐夢という複雑な人間の内面を理解しようと長い間話し合ったのを覚えています。見事に吐夢というキャラクターに命を吹き込み表現してくれました。年々減っていくオリジナル映画をお客さんを巻き込んで盛り上げてくれたこと、映画は観ていただいたお客さんのものであることを再認識しました。出会ったころの不安要素であった佐久間くんの明るさも、今はないと逆に不安になってしまいます。映画は疑似家族であり、出会いと別れと再会の場。出会わせてくれた映画と、作品を応援してくれたお客様と、そして佐久間くんに感謝しています。本当にありがとう」と綴り、佐久間も感激しきり。
そして、土屋へ「等身大の女性像である輪花を演じるにあたり、想像を絶するほど身を削ったことでしょう。カメラの外での俳優の重要さも太鳳ちゃんから学びました。長い共同時間と過酷な創造性が求められる撮影において、主演俳優が与える安心感が、『マッチング』という家族を支えたと思うのです。スタッフへの心遣い、現場の100人近い人間のモチベーションをキープしてくれる。自らの役作りが大変の中、太鳳ちゃんの存在は本当にありがたかったし、感謝しかありません。土屋太鳳が作ってくれた家族は、俳優の結束を生み、たくさんのお客さんを巻き込み、今や大家族となりました。映画が持つ力を見せてくれてありがとう」と今回の出会いを喜び、この日土屋がスタッフや関係者たちに配った“マッチング”印入りのどら焼きをポケットから出し、誇らしげに披露していた。
佐久間は「『マッチング』を観てくれた全ての皆さまへ本当にありがとうございます。皆さんがこの作品を好きになって、世代問わず幅広い方に観てもらえて感無量です。特に、僕のファンの皆さんは僕の単独出演の映画だからこそ、期待と気合いをいれて意気込んでくれていると思います。ずっと応援してくれている人たちの楽しみになってもらえるのが心から嬉しいです。本当にありがとうございます」と、ファンに心から感謝。続けて「土屋太鳳さん、以前から顔見知りでしたが、改めて太鳳ちゃんの人柄や自分の役や周りの人に対して、いつも誠実で一生懸命に向き合っていく姿勢が本当に素敵で、戦闘で旗をふってくれる姿は、まるで令和のジャンヌダルクのようで、おおきな背中に勇気をたくさんもらいました。僕もいつか座長の座に就くことがあったら、太鳳ちゃんのように関わる全ての人に優しく力強く、作品を背負う座長になれるように頑張ります」と憧れの眼差しを送り、4ページに及ぶ手紙を読み上げた。
土屋は「内田監督の気持ちがわかりました。吐夢はもっと会いたいから来てしまうのではなく、もう会えないかもしれないと思うから来てしまうのですね。私は今、吐夢と同じ気持ちです。佐久間さん、初めて舞台で拝見した佐久間さんはまるで火の玉のようでした。私がその姿を忘れられないように、佐久間さんは色々な姿をたくさんの人の心に刻みながら生きてこられたと思います。そして、今、また新たに佐久間さんは吐夢とともに、時を越えようとしています。吐夢がこれほど切ないのは、演じる佐久間さんご自身が愛情の正体を分かっていらっしゃるからだと思います。金子さんと一緒に温かい愛情を注いでくださいました。救われました」と感慨。
そして、佐久間と土屋ともに、内田監督との再会を熱望！
なお、佐久間は降壇時に「うれしい」「ありがとう」の気持ちを手話で伝えていた。
映画『マッチング』
＜STORY＞
ウェディングプランナーとして仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花(土屋太鳳)は、
同僚の尚美（片山萌美）の後押しでマッチングアプリに登録をすることに。
勇気を出して一歩踏み出し、デートに臨んだ輪花だったが、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男・吐夢（佐久間大介）だった。
その後も執拗にメッセージを繰り返し送る吐夢に恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山（金子ノブアキ）に助けを求めることに。
しかし時を同じくして”アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。被害者たちが輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明するのだったー。
出演：土屋太鳳
佐久間大介 金子ノブアキ
真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子
杉本哲太 斉藤由貴
監督・脚本：内田英治
原作：内田英治『マッチング』（角川ホラー文庫刊）
音楽：小林洋平 共同脚本：宍戸英紀
主題歌：Aimer「800」（SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.）
製作：『マッチング』製作委員会 制作・配給：KADOKAWA
Ⓒ2024『マッチング』製作委員会
公式サイト：https://movies.kadokawa.co.jp/matching/
公式X（旧Twitter）：@movie_matching
公式Instagram：@movie_matching
公式TikTok：@movie_matching
＜原作情報＞
内田英治監督が本映画にあわせて書き下ろした原作小説。
1秒たりとも安心できない、ジェットコースター・サスペンス！
『マッチング』（角川ホラー文庫）
著：内田英治
定価：814円（本体740円＋税）
発売日：2024年1月23日
https://www.kadokawa.co.jp/product/322308001314/
＜主題歌情報＞
アーティスト：Aimer
曲タイトル：「800（エイトハンドレッド）」
【リリックビデオ】
【配信リンク】https://aimer.lnk.to/800
レーベル：株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
オフィシャルサイト：https://www.aimer-web.jp/
Aimer Offcial YouTube Channel：https://www.youtube.com/channel/UCR1zT1s524Hbc85bdvno_8w
全国公開中！！
