映画『アナログ』の公開初日舞台挨拶が、10月6日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の二宮和也をはじめ、共演の波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎（なにわ男子）、板谷由夏とタカハタ秀太監督が登壇した。
ビートたけしの原作小説を、ドラマ「二つの祖国」、『鳩の撃退法』のタカハタ秀太監督がメガホンを取った本作は、二宮和也演じる主人公の悟と、波瑠演じる携帯を持たない謎めいた女性・みゆきの恋愛を通じて描かれ、コロナ禍を経た今だからこそ実感する“会うこと”の大切さ。いつの時代も変わらない愛の原点＝〈大切な人にただ会える喜び〉を描く、懐かしくて新しいラブストーリー。
舞台上には、いつの時代も変わらない愛の原点=〈大切な人にただ会える喜び〉を描いた本作にちなみ、WEB 上で募集した「大切な人と直接会えた時の喜び」を集めたメッセージボードが登場！ボードには登壇ゲストのメッセージも大きく書かれている。
ボードをしみじみを見渡しながら、二宮は「やっぱり嬉しいですね。事細かく書いてくださっていて、共感できるとか。読み応えもあるし！」と観客の声に感動しながらも、「僕だけ、絵日記みたくなっちゃって･･･。『お客さんに会場で会えたこと！』と書いたんですが、なんか、“ごきげんよう”みたいになっちゃって･･･」と苦笑い。「コロナ禍の中で制限があって･･･とか書けばよかったですよね。抽象しすぎた(笑)」と言い、「（字を）大きくしてほしくねぇなって感じです」と恥ずかしがった。
波瑠は「海外での長期ロケの時に家族が会いに来てくれた時」と書き、桐谷は「高校の友だちと久しぶりに集まって、めっちゃ楽しかった」とし「急に声をかけたんですが、9人全員集まったんです」と笑顔をこぼす。
藤原は「おばあちゃんからのたくさんのプレゼント♡」と。「おばあちゃんとは１年に１回くらいしか会えないんですが、１年分溜めていたものをくれて。大荷物で家に帰るんです」と嬉しそう。「おばあちゃんの優しさ、自家製のよくわからないんですが食べる物･･･」と続けると、桐谷から「言い方が良くない(笑)」とツッコミを入れられる場面も。
本作を大切な人と一緒に観てほしいというところから、登壇者たちに「どなたと一緒に本作を観たいですか？」と問われると、二宮は「僕は発想が逆だったので･･･」と前置きをし、「この映画を１人で観て、観終わった後に会いたい人と感じるのは誰なんだろうと確かめるのもいいかなと思っていて。特定の人というより、見終わったときにどういう人を思い浮かべるんだろうというのも一つの楽しみ方かなと」と持論を述べた。
波瑠は「恋愛映画は家族とは恥ずかしくて一緒に観られないこともあるけれど、この作品は一緒に観れる。親と、家族と観るのがいいかな」と答え、桐谷はこの物語の親友役の３人（二宮、桐谷、浜野）と、わちゃわちゃしながら観たいですね」と楽しそうに話した。浜野は妻、板谷は息子と答える。
そんな中、藤原は「“なにわ男子”のメンバー７人全員と観たいですね」とニッコリ。そして、「今日･･･」と言いかけると、二宮がいきなり「結成５周年だもんな！」と言い出し、会場から大きな拍手が送られた。「ありがとうございます」と頭をさげ、「（祝ってもらって）めちゃくちゃ嬉しいんやけど･･･自分の口から言おうと思っていて･･･食い気味で（言われて）」と先輩の愛あるイジリにあたふた。それでも「知っていてくださって嬉しいなと。だから、（なにわ男子の）結成日と『アナログ』の公開日が重なるってことは本当に縁起がいいと思います」と、改めてこの縁を喜んでいた。
さらに、「涙もろいメンバーが多いので、みんなシクシク泣きながら劇場を出ていくと思います。道枝は『凄く良かった。“アナログ”に出会えて良かったっすね』（道枝っぽい言い方で）と、カッコいい一言を言ってくれると思います」と明かしながら、「お二人（二宮と桐谷）は撮影中にも「みっちー元気？」と聞いてきて、みっちー推しなんですよ。僕も推してくださいよ」とねだると、二宮が「藤原丈（ふじわらじょう）はさ」と言い出し、「毎回、区切ると違うから」と返す藤原。桐谷も「え？藤原丈、一郎じゃないの！？」とかぶせて、会場の笑いを誘っていた。
また、“時代が代わっても、変わらない会いたい気持ち”を描く本作にちなみ、「長年に渡って大切にしていること」を聞かれると、二宮は「否定から入らないこと。以前、否定されつづけたことがあったので。自分はまず「なるほど･･･」と肯定から入るようにしています」と常に心掛けていることを吐露。波瑠は「できるだけ、普通の生活を心がけている」、桐谷は「ふわふわお昼寝」と。
すると、浜野は「ぼくはダンスです。みんなと一緒に踊りたい」と言い、手拍子に乗って踊り出す一幕も。藤原は「“初めて”のことを大切にしています」と真摯に語っていた。
最後に、二宮が「奇跡というものは存在するんだなとか、縁や運があるなと。同じ１日はないし、本当に毎日一生懸命生きるべきだなと、この映画を観てあらためて思わされました。本当に何が起こるかわからない中、自分たちはずっと生きていくんだなと思いながらこの会場に来る途中にですね、元気に歩いている大野智に会いました。凄く元気に歩いていました」と告げると、会場から「えー！！！」と驚きの声が上がる。「車を運転しているときに、なんか見たことある人が歩いているなと思って。こんなことがあるんだとびっくりして、『何しに行くの？』と（聞かれ）。『舞台挨拶なんだよ』と言ったら『へぇ～、頑張ってぇ』って(笑)。本当に縁でつながっているんだなと思わぜるを得ないシチュエーションでした」と満面の笑みを浮かべる二宮。「皆さんも観終わったときに、大切な人が自然と浮かんでくるような映画となっていますので、何かも観ていただけると嬉しいです」とメッセージを送り、ほのぼのとしたなか、舞台挨拶を終了した。
映画『アナログ』
【STORY】
手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。
喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」約束をする。
二人で積み重ねるかけがえのない時間。
悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズする事を決意。しかし当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も…。
なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。
ふたりだけの“特別な木曜日”は、再び訪れるのか――。
出演：二宮和也 波瑠
二宮和也 波瑠
桐谷健太 浜野謙太 / 藤原丈一郎(なにわ男子)
坂井真紀 筒井真理子 宮川大輔 佐津川愛美
鈴木浩介 板谷由夏 高橋惠子 / リリー・フランキー
原作：ビートたけし『アナログ』（集英社文庫）
監督：タカハタ秀太
脚本：港岳彦
製作：「アナログ」製作委員会
制作プロダクション：アスミック・エース AOI Pro.
配給：東宝 アスミック・エース
©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.
■公式サイト：https://analog-movie.com/
■公式X（旧twitter） : @analog_movie
■公式Instagram : @analog_movie
絶賛上映中！
