映画『たたら侍』の完成披露上映会が、3月31日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲にて行われ、主演を務める青柳翔（劇団EXILE）をはじめ、共演の小林直己（EXILE / 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE）、田畑智子、石井杏奈、宮崎美子、早乙女太一、AKIRA（EXILE / EXILE THE SECOND）、奈良岡朋子、津川雅彦と、錦織良成監督、EXILE HIROが登壇した。
EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサーを手掛けた本作は、戦国時代中世の奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた青年が、葛藤や挫折を通して真の「侍」へと成長していく姿を描く本格時代劇で原作なしのオリジナルストーリー。劇団EXILEの青柳翔が主演を務め、モントリオール世界映画祭の最優秀芸術賞をはじめ、世界７か国の映画祭で計16つの賞を受賞し、海外でも高い評価を得ている。
舞台挨拶の前には、日本における最高峰の刀匠から、青柳、小林、AKIRA、HIRO、錦織監督へ、それぞれをイメージした「たたら侍」特別作刀が送られ、刀剣授与式が行われた。
刀剣を贈呈され、HIROは「素晴らしい先生方からこんなに素晴らしい作品をいただいて、本当に感動しています。お守りとして一生大切にします」と興奮ぎみに語った。
その後、ほかのキャスト陣が登壇し舞台挨拶を。
撮影には、島根・奥出雲に巨大な村のオープンセットが建設され、出雲の自然がそのまま映像に反映している。青柳は、「約3か月間撮影のために滞在し、島根のみなさんに支えていただき、ワンシーン、ワンシーンを大切に有意義な時間を使って撮影させていただきました」振り返ると、津川は、「撮影現場は本当に何にもないところ。欲しいものがいっぱいあるとHIROさんに言ったら、コンビニを1軒建ててくれたんです。これは、すごいことですよ！私も長年、俳優をやっていますが、こんな差し入れは初めて！」と驚きを隠せない。「こういう発想を持っているHIROさんですから、おもしろい映画を作るんだろうと思いますよ」と褒めちぎった。
それを受けHIROは「簡易的にですよ。プレハブで･･･」と謙遜しきり。「少しでもみなさんのお役に立ちたいなと思って。色々と聞いていったら、量が増えてコンビニぐらいになってしまっただけです･･･」と恥ずかしそうに話した。
世界の映画祭で27ノミネート、16冠を獲得した本作について、AKIRAは、「“たたら”という伝統技術とその作品が世界に認められたことを光栄に思います。それは“たたら吹き”の方々の功績や歴史、その人たちの様々な思いが世界に認められたということ。少しでも自分たちがこの作品を通して、力になれたことは嬉しく思いますし、青柳主演の作品に参加させていただき、光栄でした」としみじみ。
青柳とともに映画祭に参加した小林は、「海外の人たちから『侍って戦士のことじゃないのか？』『刀は人を斬るためにあるんじゃないのか？』と聞かれました」と明かし、「これを日本を代表して（どのように）答えなきゃいけないのか」と悩んだという。「侍は人を守るために戦っていて、刀を抜かないことが本当の強さであることが伝わっていればうれしい。時代劇ですが、現代を生きる私たちに通じるものがあるので、それを受け取ってほしいです」と自信に満ちた笑顔を見せた。
青柳演じる伍介の母・八重役の宮崎は「息子を見守り、そして村娘・お國を見ているシーンが好き」と話し、伍介の許嫁・お國役の石井も「当時の女性のたたずまいや我慢する姿など、女性も共感して観ていただけると思います」とコメント。女性視線のシーンも見逃せないようだ。
最後にHIROが「“日本の文化を世界へ”をテーマに話し合い、監督はじめたくさんのスタッフが集まって制作した作品。日本の深い部分に触れ、侍のイメージが変わった。日本の宝を作る素晴らしさをもう一度考えされられ、表現者として心が洗われ、新しい自分になれました」と、熱い思いを吐露。青柳は「日本には美しい風景や守るべき伝統がある。憎しみの連鎖を断ち切り、人を許す気持ちなどいろんなものが詰まった作品になりました」と目を輝かせて挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
『たたら侍』
監督：錦織良成
エグゼクティヴ・プロデューサー：EXILE HIRO
出演：青柳翔、小林直己、田畑智子、石井杏奈、高橋長英、甲本雅裕、宮崎美子、品川徹、でんでん、氏家恵、橋爪遼、安部康二郎、菅田俊、音尾琢真、早乙女太一、中村嘉葎雄、佐野史郎、豊原功補、山本圭、笹野高史、AKIRA、奈良岡朋子、津川雅彦
配給：LDH PICTURES
(c)2017「たたら侍」製作委員会
公式サイト：http://tatara-samurai.jp
5月20日(土)より、新宿バルト9 TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開
