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北原里英、この映画に一番救われたのは私! 映画『サニー/32』スペシャルトークイベント

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映画『サニー/32』スペシャルトークイベントが、2月24日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の北原里英(NGT48)と白石和彌監督がトークイベントを行った。

本作は、「犯罪史上、最も可愛い殺人犯」と呼ばれた11歳の女の子“サニー”の信望者の2人の男に拉致監禁された中学校教師・藤井赤理(北原)と、サニーを求める狂信的な信者たちの驚愕の物語を描く。映画『凶悪』の白石監督とスタッフが贈る完全オリジナル衝撃作品。

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北原は「撮影が進むに連れて、現実と虚構が曖昧になっていく感じはありました。でも、ある種“サニー教”信者というか、共演者の皆さんと家族のような絆が生まれていきました」と、撮影現場を振り返った。

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アイドル・北原里英を主演に迎えるにあたり、白石監督は北原に「準備をすることはない。アイドル活動を全力でやっていてください」と伝えたという。
それでも、難しい役どころを見事に演じきった北原。「脚本を読んだときは“自分にこれをできるのか”という不安はありましたが、実際に撮影が始まると、周りの方たちに引っ張ってもらい、監督が順撮りをしてくれたので、どんどんその世界に入り込んでいった感じ。難ししくはないと言ったらウソになるけれど、そんなに深く考え込まずにできました」と明かし、「極限の状態を与えられたので、やっぱり“やるしかない!”感覚になり、やり抜けたんじゃないかなって思います」と充実感をのぞかせた。

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劇中で聖母のように登場者を抱きしめるシーンでは、「殴るより抱きしめるほうが得意ですから」と笑う北原。「抱きしめることは日常茶飯事。NGT48の後輩たちを、いろんなシーンで抱きしめることが多いんです」と明かし、意識することなく自然な演技に繋がったとのこと。

さらに、サニーがSNSで偶像化されていくことに触れ、「私はけっこうアナログ人間なので、学生時代にはLINEもなかったし、スマホを持ったのも大人になってからです」とし、「ネットで何でも済ませちゃうのは寂しい。LINEで告白とか絶対されたくない!もし(自分が)学生だったら、クラスに自分だけが入っていないグループLINEがあるんじゃないかとか、余計な心配をしちゃいそう。便利な反面、SNSは怖いなって思います。」とSNSの現状に言及した。

白石監督も「僕もやっかいなものだと思います。一歩間違えれば奈落に落ちてしまうこともある怖いもの」と吐露。「映画製作において現在軸では完全になくして作ることは難しいと思う。今作は危うさを出したくて過剰に入れました」と続けた。

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観るものによって色々な感情や考えが生まれると評判の本作。北原は「ある映画評論家さんの話を読んだんですが、そこまで考えるか・・・。深読みが凄い!私でも気が付かなかったところを突いてくる」と驚いたそうだが、「もっと純粋に観ればいいのに(笑)」と言って無邪気な笑顔を見せ、会場をほっこりさせる場面も。

劇中で駿河太郎演じる田辺から「追いかけられるの好きだろ?」と言われるシーンがあるが、北原は「わかる気がする」と言い、「怖い一歩手前が楽しいんですよ!」と爆弾発言。「もちろんその先は絶対イヤだけど」と前置きし、「みんな、少しは非日常が好きだと思う。そのドキドキが楽しいんです」と持論を展開。すると、白石監督から「でもアイドルをやっていてSNSをやると、心無い書き込みをしてくる人がいるじゃないですか。それは気にならない?」と聞かれ、「面白いこと書かれたら、それをネタにします(笑)」とあっけらかんと笑い飛ばした。

最後に「先日、音尾琢真さんと白石監督のトークショーの文を読んだら、音尾さんが白石さんの作品に出たいから、毎年夏にお中元を贈っていると。袖の下?をしているっていうのを見たので、私もこれから毎年お歳暮を贈ろうと思います」とコメントし会場の笑いを誘うと、監督は「やめてくださいよ・・・」と苦笑い。
続けて北原が「この作品は救いとか祈りもテーマにしていて、ただ怖い映画ではなく、SNSの問題にただ一石を投じているだけの映画でもないです。この映画に救われてくれる人がいたらいいし、何より私自身がこの映画に救われました。この映画があったから私はNGT48への移籍を決断して、もうちょっとグループで頑張ろうと思えたんです。実は『サニー』に1番救われたのは私だと思っています」と告げ、「この映画が、たくさんの人の一筋の光になってくれたら嬉しいです」とアピール。白石監督も「観る人を抱きしめるような作品、北原さんを象徴する映画になりました」と自信をもってメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

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『サニー/32』
≪STORY≫
冬の新潟の或る町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)という男。
雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁。柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。
“サニー”とは――世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称。そのいたいけなルックスゆえに「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」とネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。この“サニー事件”から14年目の夜、二人の男によって拉致監禁された赤理。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった―

『サニー/32』ポスタービジュアル(チラシ表)

北原里英・ピエール瀧 ・ 門脇 麦 ・ リリー・フランキー
駿河太郎 音尾琢真(特別出演)山崎銀之丞 カトウ シンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波 純
スーパーバイザー:秋元 康
脚本:髙橋 泉
音楽:牛尾憲輔
監督:白石和彌
主題歌:「pray」牛尾憲輔+田渕ひさ子
企画・製作幹事:日活
製作:日活・東映ビデオ・ポニーキャニオン
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:日活
協力:新潟県フィルム・コミッション協議会・長岡フィルムコミッション
Ⓒ2018『サニー/32』製作委員会
公式サイト:http://movie-32.jp/

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