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映画【CINEMA FIGHTERS】『Snowman』鈴木伸之インタビュー! 短編映画の新しいエンターテイメントを実感!「深雪の気持ちに寄り添って観てほしい」

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ショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」と、21世紀の日本のエンターテインメントシーンを牽引するアーティスト集団「EXILE TRIBE」が所属するLDH JAPANがタッグを組み、LDH楽曲の世界観を才能ある映像作家たちが具現化する音楽と映像の新しいプロジェクト【CINEMA FIGHTERS】。6作品のショートフィルム作品で構成された本作のうち、 『Snowman』は、萩原健太郎の独自の感性で、曲のイメージとは別の世界に誘い、より輝きを増した作品になっている。
この度、『Snowman』に出演の鈴木伸之さんにインタビューを遂行。映画に対する想いや、撮影秘話をざっくばらんに話してくれた彼は、飾ることなく25歳の等身大の姿を見せてくれた。

◆難しかったけれど、短編映画にまた挑戦してみたい!

― 本作はE-girlsさんの「Mr.Snowman」という楽曲をテーマに制作されておりますが、曲を聴かれた印象、そして完成された映画をご覧になった感想をお聞かせください。
E-girlsさんの楽曲は常々聴かせていただいていますが、どの曲も素敵ですし、明るく前向きで女性らしい曲が多いです。この作品は「Mr.Snowman」という明るいアップテンポの曲とは違う雰囲気のドラマに仕上がっていますが、でも、どこかリンクするような感じになっていると思います。

― 大人の切ない物語に仕上がっていました。短編映画という短い時間で、物語の長い時間の経過と次の決断までを表現しなければならなかったことについては?
短編映画の出演は初めてでしたが、完成作品を観て、撮影現場でも一つひとつのシーンが大事なんだということを改めて感じました。そして、もっともっと自分も表現しないといけないなと振り返ることもできました。同時に15分、20分という時間で一つの物語を見せることができるんだという、新しいエンターテイメントの形を実感したので、今回を機に【CINEMA FIGHTERS】がどんどん進化していったらいいなと思いますし、その時にまた違った自分をお見せしたいです。

― 脚本をご覧になったときの率直なお気持ちは?
50年間待ち続けるという設定ですが、現実的にはなかなかできないことかと。50年という年月には色々あると思うので、本当に待てるかどうかわからない。ですが、もし人間が200歳くらい生きることができたとしたら、倍賞美津子さんが演じる女性(深雪)も、僕の役の男性(ロク)も100年、150年経ったとしても待ち続けたと思います。それだけずっと一人の人と恋愛したり、生きていく上で一つのことに一生懸命頑張るということは、とても素晴らしいこと。この作品を通してそういうことを感じていただけたら嬉しいです。

― 劇中では倍賞美津子さんの手がとても印象的です。倍賞美津子さんとはどういうお話をされましたか?
倍賞さんはとても可愛らしい方です。一緒にベッドに入るシーンがあるんですが、「なんか、恥ずかしいね」っておっしゃったんです。凄くピュアで少女のような心を持った方。なかなか倍賞さんと二人でお芝居できる機会はないので、とても貴重な経験でした。歳や性別が違っても通じるものは変わらないなと感じました。
撮影中ではないんですが、倍賞さんは凄くご飯を食べるのがお好きなようで「どこか美味しいお店知らない?」って聞かれたので、「中目黒に美味しいお蕎麦屋さんがありますよ」って話したら「え?どこ?そこ行きたい!」って、少女のような目をされて。マネージャーさんに住所を伝えると「私、今週中にここに行くわ!」って嬉しそうにされていました。
(自分の歳からすると)40代、50代の方って、男性も女性も少し近寄りにくかったりすることがあるんですが、でも中身は一緒。倍賞さんの持っている気持ちや、僕の気持ち、みんなの気持ちは同じなんだなと。なので、とてもいいチームワークで撮影することができました。もちろん、あの年齢でしか出せない説得力もありましたし、ご一緒できてとても感謝しています。

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― 近年は大作へのご出演が続いていましたが、今回は短編作品への初出演。今回の出演で何か得られたことはありますか?
萩原健太郎監督とは『東京喰種 トーキョーグール』に続いて2回目だったので、今回とてもやりやすかったです。この作品で得られたことは、倍賞さんと一緒にお芝居をさせていただいたことが一番です。短編映画にまたチャレンジしたいという気持ちが大きくなりました。

― 今作では『東京喰種 トーキョーグール』とは違う鈴木さんを見せてくださっています。萩原監督について印象深かったことはありますか?
台本も短いので、撮影も2日間でした。すると監督が「イメージつきづらいよね」とおっしゃってプロット(ストーリーについての因果関係や解釈など)を書いてくださったんです。小さい字でたくさん書いたプロットが5~6枚あって、「これが僕が考えたロクってこういう人だから読んでみて」って。それを読んだ上で、色々お話させていただきました。萩原監督はいろんなヒントをくださるんです。作品に対して凄く真面目な方で、とても素敵な方です。・・・本当にこの作品は表現することが難しかったです。台本もらって色々考えるんですが、逆にあまり考えすぎずにありのままに演じたほうがいいなと思いました。
でも、20分て凄く観やすいですね。映画を観ようと思っても、「今日は仕事で疲れてるからな・・・」と躊躇してしまうこともあるかもしれないけれど、20分なら集中して観ることができるし、それで凄く感動する作品っていいですよね。短編映画はこれからもっと主流になっていっていくんじゃないかと思います。

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◆鈴木伸之25歳のホンネとは?

― もし、本当にコールドカプセルがあったとしたら、鈴木さんご自身がカプセルに入れてずっととっておきたい物はありますか?
う~ん、ないですね・・・。ない!(笑)、あ!若さかな? 自分の若さ。20歳の頃の肌(笑)。アハハ、こんなもの入れられるんだったら。この間25歳になったんですが、一気に大人になっちゃったなと思って。今まで22、23、24歳の誕生日が来ても全然感じなかったんですが、25歳になったら急に大人になっちゃったような気がして凄く嫌で(笑)。永遠に中学生くらいでいきたいのに(笑)。

― それは充実していたから大人になったと感じたのでは?
そうでしょうか・・・。肌もどんどん劣化していくっていうか、歳って勝てないなって(笑)。でも、みんなそうなっていくのだから、中身を大事にしていかなくちゃいけないなと考えました。今作に出てくる村井さんみたいに素敵な男性になれたらいいですね。この作品でも、村井さんのあの最後の笑顔で全部持っていってましたもんね。全部持っていかれたもんな~(笑)。

― 25歳はまだまだお若いですが、これから30代、40代と年齢を重ねていったとき素敵な男性でいるためには?
一瞬、一瞬を楽しみながら過ごしていきたいです。特に30歳というのは色んな意味で分岐点だと思うんです。そのときのためにも今を一生懸命やっていきたいです。今とあまり変わらず、永遠に少年の気持ちを持って好奇心を忘れずにいたいですね。

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― ところで、もし、ご自身がロクの立場だったら50年待ち続けることができると思いますか?
50年・・・待てないですね。リアルに1年も待てない気がする(笑)。1年の間に必ず「あ、素敵だな」と思う人に出会うはず。絶対にこれはドラマ、エンターテイメントなんです。ただ、映画ではそれを貫いているからこの作品を観て、「私も今の彼女を、彼氏を大事にしよう」と思えるはずです。今の僕だったらバーンって扉閉めてどこかに行っちゃいますね(大笑い)

― 今作で特に感じたことは?
劇中で、ロクが目覚めたときに深雪が擦り切れた手で「あなたはここにいてはダメ。外に出て新しい自分の人生を見つけなさい」と言う、とても素敵なセリフがあるんです。倍賞さん演じる深雪に寄り添えば寄り添うほど感情移入できる作品だと思います。そしてそのあとのロクも手にあかぎれをつくりながらどこにも行かずに待っていて。これほど素敵なお話はないですね。

― 本作に限らず、撮影現場ではベテラン俳優の方とご一緒する機会が多いと思いますが、学ぶことがある一方で、これは負けないぞという思いはありますか?
なんだろう・・・(しばし考えて)。挨拶は大きい声でするようにしています。現場では肩を張らないで飾らず、自分のありのままでいます。

― 今回の【CINEMA FIGHTERS】では、本作以外にも5作品ラインナップされています。『Snowman』以外で鈴木さんのお気に入りや、演じてみたかったなと思う作品はありますか?岩田さんのように雪まみれになりたいとか、町田さんみたいに遠くに行ってみたいとか。
どの作品もそれぞれの色があって好きですが、僕は『終着の場所』が好きです。「花火」の楽曲も素敵ですし、町田くんは凄く上手に作品を描いていたなと感じました。でも、僕はやっぱり『Snowman』をやらせていただいて良かったなと思っています。寒いのが苦手なので雪も嫌だし、制服着て石井杏奈ちゃんと・・・というのもちょっと違う気がしますしね(笑)。

― 映画と音楽は切っても切れない関係だと思いますが、今回の作品は特に音楽と映像のコラボになっています。鈴木さんご自身が普段の生活の中で音楽の力を感じることはありますか?
いっぱいあります。音楽はいつ聴いても変わらないし心に響くもの。お笑いも、お芝居も、音楽も、エンターテイメントってやっぱり素敵です。やっぱり普段では言えない言葉でも、ドラマや音楽ではスっと人の心に入ってくる。そういう仕事に携わることができているのはとても素敵なことだと思うし、僕も少しでも皆さんに楽しんでいただけるエンターテイメントを届けていきたいなと思います。

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◆今後の鈴木伸之は?

― 今後トライしてみたい役どころや作品はありますか?
『海猿』みたいな、男臭くて熱い作品をやってみたいです。今、なかなかそういう作品を撮るのが難しいようなのですが、ぜひやりたいです。

― それは肉体を生かすということを含めてですか?
分かりやすくて人に強く伝わる作品をやってみたいんです。

― そこで(劇中で)死んでしまってもいいんですか?
全然いいです。ただただ、めちゃめちゃおいしく描いていただければ(笑)。

― 劇中では、ロクは深雪に「目が覚めたら一番最初に食べたいもの」を伝えますが、鈴木さんご自身だったら何が食べたいですか?
なんだろう~。自分としては50年経ってる感覚はないわけだから、僕だったら焼肉ですね。スタミナつけたいし、焼肉大好きなんで。タン塩が大好きなんです! タン塩しか頼まないくらい(笑)。ジュージュー焼いてご飯と一緒に食べます。

― では、これだけは食べたくないというものはありますか?
僕、好き嫌いないんですよ、本当に何でも食べます。激辛とか悪ふざけの珍味はあまり好きじゃないですけど。

― ちなみに、劇団EXILEの小野塚勇人さんは、パクチー。青柳翔さんは臭豆腐が苦手だと仰ってましたよ。
へぇ~。じゃ、今度小野塚をパクチー専門店に連れていきます(笑)。美味しいね!って。小野塚って、律儀だから嘘ついてでも「美味しいです」って言いそうじゃないですか(笑)。

― 映画やドラマ、舞台など、幅広く色々な役を演じられて大活躍の鈴木さんですが、これまでの作品で辛かったことや、印象深い思い出はありますか?
お芝居って、そういうこと(辛いこと等)の連続だと思うんです。楽しい、楽しいというばかりではないですから。でも、共演者の方や現場のスタッフさんが素敵ですと楽しいです。「よし、明日も行きたいな。頑張ろう!」という気になります。やっぱり職場の人間関係は大事だと思います。職場に「あの人頑張ってるな!」と思う人がいると、その人のためにも頑張りたいと思えるんじゃないかな。人って不思議ですよね。同じ空間でも全然変わってしまうこともある。そういう意味では僕は恵まれてきたと思います。

― 2018年がスタートしましたが、どのような年にしたいですか?
2017年では皆さんに少し僕のことを認知していただいたかと思いますが、今年はもっともっと多くの方に鈴木伸之を知ってもらえるような作品に出て、昨年以上に頑張っていきたいと思います。

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【鈴木伸之(すずきのぶゆき)プロフィール】
1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。身長185cm。
2010年に行なわれた「第3回劇団EXILEオーディション」 に合格し、劇団EXILEメンバーに。同年12月舞台「 ろくでなしBLUES」で俳優デビュー。TBS系ドラマ『 あなたのことはそれほど』で有島光軌役を演じ、ヒロインと不倫の 関係にあるにもかかわらず、その爽やかな笑顔が憎めない! と人気上昇。アクションから恋愛ものまで幅広いジャンルの作品に出演。 2月2日にはファースト写真集”FACE”が発売され益々注目を 集めている。

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『CINEMA FIGHTERS』(シネマファイターズ)
《プロジェクトコンセプト》
EXILE HIROが率いるLDH JAPAN。俳優の別所哲也が代表を務める米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)。そしてEXILE、三代目 J Soul Brothers、GENERATIONS、E-girlsなどに歌詞を提供してきた作詞家、小竹正人氏。
この三つ巴の奇跡的な出会いによって生まれた音楽と映像の一大コラボこそ、日本のエンタメ業界に地殻変動を起こす可能性を秘めた「CINEMA FIGHTERS」プロジェクト。同プロジェクトでは才能あふれる若き映画監督が、日本のエンタテインメントシーンを牽引してきたアーティスト集団EXILE TRIBEの楽曲の中から、小竹正人が手がけた詩の世界観にインスパイアされたものをショートフィルムとして実写映像化。
その第1弾は、小竹が生み出してきた名曲の数々に、カンヌ国際映画祭常連の河瀨直美監督をはじめ、SSFF & ASIAが注目する5人の映画監督がFIGHTERSとして挑んだ。それぞれの作品にLDH JAPAN所属の面々が主演するほか、山田孝之、桜庭ななみ、水崎綾女、倍賞美津子、鹿賀丈史ら実力派俳優陣も参加。国際映画祭出品も視野に入れ、新たな映画の地平を切り開く総合エンタテインメント・アートが幕を開いた。
EXILE TRIBE×ショートフィルム×映画監督という異種格闘技戦がスタート。音楽の聴き方・映画の見方をも変える、21世紀最大のインパクトでエンタテインメント界をネクストステージに導いてくれるに違いない。

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『Snowman』
<あらすじ>
今とはほど遠くない近未来。ロクと深雪は深い愛で結ばれた20代の夫婦。不治の病に罹ったロクをコールドスリープカプセルで冷凍保存し、新薬の開発を待つことを決意する深雪。10年後には治療薬が開発されるという主治医の言葉を信じて。しかし目覚めたロクの目に飛び込んだのは、年老いた深雪の姿だった。50年間待ち続けた妻と、50年待たせてしまった夫。二人の長い愛情の軌跡を描いたSFラブストーリー。

監督:萩原健太郎
楽曲:E-girls「Mr.Snowman」
キャスト:倍賞美津子、鈴木伸之、藤井美菜、村井国夫

【CINEMA FIGHTERS】そのほかの作品
監督:河瀨直美(『パラレルワールド』)、A.T.(『キモチラボの解法』)、齋藤俊道(『色のない洋服店』)、常盤司郎(『終着の場所』)、落合賢(『SWAN SONG』)
上映時間:94分(全6作品)
配給:LDH pictures
クレジット:(C)2017 CINEMA FIGHTERS
公式サイト:http://cf-movie.com/
公式Facebook:https://www.facebook.com/CINEMAFIGHTERS/
公式Twitter:@cinema_fighters

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