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マッツ・ミケルセンと佐藤仁美も意気投合!「やはり人は一人では生きていけない」 映画『残された者-北の極地-』

北極にたった一人取り残された男のサバイバル映画

映画『残された者-北の極地-』

「やはり人は一人では生きていけない」と
北欧の至宝 マッツ・ミケルセンと佐藤仁美も意気投合!

オフィシャル1大

『ハンニバル』(13-15)や『ドクター・ストレンジ』(16)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)で知られる“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン主演作『残された者-北の極地-』が11月8日(金)より新宿バルト9ほか全国公開する。
そしてその公開に先駆けて、新宿バルト9にてマッツ・ミケルセンが登壇するジャパンプレミア上映会が行われ、花束ゲストとして佐藤仁美も登壇。舞台挨拶は大いに盛り上がった。

<イベントレポート>
今回は『残された者』のプロモーションと、明日から開催されるハリウッド・コンベンションのために来日したというマッツさん。実は6日からすでに日本に来日しており、ここ数日は観光で京都をめぐっていたといいます。「京都では自転車を借りて、いろいろとまわっていたんです。美しい街のお寺を巡ったり、丘を越えて温泉に入ったりしました。それから毎日、日本食をいただいたりしていたんですよ。ただ自転車で9時間くらい移動したときは驚かれましたけどね」と笑っていました。

厳しい自然の中で行われたという本作。「常に事件が起きているという状況で、35日間の予定が、19日しか撮影ができなかったんです。例えば作品で嵐のシーンを撮ろうとすれば、突然お日様が出てきたり。天気の中で撮影しようとすると雪が降ってきたりして。だから途中からあきらめて、天気に合わせてフレキシブルにやろうということになりました」と振り返ります。

本作のメガホンをとったのは新人監督のジョー・ペナ。この作品に出演する決め手について「エージェントから、いくつか読んでほしい脚本が送られてくるんですけど、今回は『ハンニバル』のマーサ・デ・ラウレンティスから電話がありました。映画を撮ったことがない若者の脚本で、今読むべき脚本だと言われて。だから(積んであった脚本の中の)下にあったそれを読んだんです。すごいな、美しいなと。誠実に書かれているなと思ったんです。それから監督のジョーさんと2時間ミーティングをしたんだけど、僕が感じたことを彼も同じように感じていて。2か月後にはアイスランドで撮影をしていたんだ。ただラッキーだったのは、この企画は最初は火星が舞台だったんで。そのままならアメリカ人の役者が配役されたかもしれないので、よかったなと思いました」と笑いながら付け加えました。

オフィシャル2大

そしてこの日は、花束ゲストとして結婚出来ないキャラとして大ブレークした“残された者”佐藤仁美さんが登場。マッツさんに花束を渡した佐藤さんは「素直にかっこいいですね。ハッピーオーラがすごい。すごくカッコいい。それは皆さんと同じ気持ちです」とコメント。一方のマッツさんは日本語で「アリガトウ」と返していました。佐藤さん自身、テレビのロケで北極圏の過酷さを経験したことがあり、「わたしも(カナダの)レゾリュートというところに行って、映画と同じ体験をしました。その寒さを思い出しました」と感じるところもあった様子。

さらに「実は北極圏では、寒さよりも風の強さの方が大変でした。風が吹くととても寒くなるんです」と語ったマッツさんの言葉に「分かります。ちょっとでも風が吹くとすぐに行けるところが1時間くらいかかってしまって。心身ともにやられるんですよね」と共感した様子の佐藤さん。さらにマッツさんが「寒すぎると食べることが出来ずやられるんですよね」と語ると、「分かります」としみじみ。さらに「やはり人は一人では生きていけない。誰かがいないと駄目なんです」というマッツさんの言葉に、「人のぬくもりは大事だと思います。恋人だったり、家族だったり、友だちだったり。生かされてるのはまわりのおかげ。こういう人のぬくもりって大事だなと思いますね」とかみしめるように語る佐藤さんでした。

本作は、飛行機が墜落し北極で窮地に立たされた男を描くサバイバル映画。極寒の白い荒野にたった一人取り残された男。彼を囲むのは、寒さ、飢え、そして肉食獣。やがて、その孤独が終焉をむかえたとき、男は待つことをやめた。とどまることを捨てた。極限状態の中、自らの心の奥底に何を見るのか? 第71回カンヌ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティションとしてミッドナイト・スクリーニングにてお披露目され、『キャスト・アウェイ』(00)や『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』(13)、『ゼロ・グラビティ』(13)、『オデッセイ』(15)など、孤立無援の傑作サバイバル映画群と引けをとらず、最も優れたサバイバル映画の1つと絶賛された本作。平均気温-30℃、刻々と変わりゆく天気の中で行われた撮影は、マッツに“これまで経験した中で最も過酷な撮影だった”と言わしめるほど。説明的な台詞、映像表現を一切削除。リアルな極限と本物の感動が観る者の心を強烈に揺さぶる、迫真のサバイバル・ドラマがこの冬誕生する!

映画『残された者-北の極地-』は11月8日(金)より新宿バルト9ほか全国公開。

【STORY】
飛行機事故で機体を北極地帯に不時着したパイロット、オボァガードは、壊れた飛行機をその場しのぎのシェルターに留まりながら、白銀に包まれた荒野を毎日歩き回り、魚を釣り、救難信号を出すという自ら定めた日々のルーティーンをこなしながら、救助を待っていた。しかし、ようやく救助に来たヘリコプターは強風のために墜落し、女性パイロットは大怪我を追ってしまう。目の前の確実な「生」を獲得してきた男は、瀕死の女を前に、ついに自らの足で窮地を脱しようと決心する。危険は承知。しかし、行動しなければ女に未来はなく、自身にも明日は来ないかもしれない。現状の安住を捨て、勇気ある一歩を踏み出すが・・・。

監督・脚本:ジョー・ペナ 共同脚本:ライアン・モリソン 製作:クリストファー・ルモール、ティム・ザジャロフ、ノア・C・ホイスナー
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
撮影:トーマス・エーン・トマソン
出演:マッツ・ミケルセン、マリア・テルマ・サルマドッティ
2018年/原題:Arctic /アイスランド/英語/カラー/シネスコ/5.1ch/97分/DCP/G/日本語字幕:チオキ真理
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト:http://www.arctic-movie.jp/

11月8日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開