映画『甘いお酒でうがい』の大ヒット祈願イベントが、3月24日、東京・スペースFS汐留にて行われ、主演の松雪泰子と、共演の黒木華、清水尋也が登壇した。
お笑い芸人シソンヌ・じろうによる、40代独身女性・川嶋佳子が日記に綴った517日の日常を描いた同名小説を実写映画化。『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』などで知られる大久明子が監督を務め、主人公の川嶋佳子役を松雪、佳子の可愛い後輩・若林ちゃん役を黒木、佳子が恋に落ちる年下の青年・岡本くん役を清水が演じた。
松雪は、今回のオファーを受けた時を振り返り、「ちょうど休暇中にお話をいただき、次の作品はじっくりと丁寧に役と向き合いたいと思っていたので嬉しかったです」とニッコリ。「じろうさんの言葉が美しく、詩的でユーモアがあって可愛らしくて。行間にイマジネーションが広がっていき、本を読見終わると、まるで映画を1本観たような感覚になりました」と続けた。
また、小説と脚本を読んで感動したという松雪だったが、コントはYouTubeで見たという。「（小説の雰囲気とは）全然違っていてビックリしました(笑)」と明かした。
一方、黒木は「以前からじろうさんとは親交があったのですが、今回のオファーをお受けする以前に原作を読んでいました。なんて（佳子が）可愛らしいんだろう。じろうさんは男性なのに、この方はいろんな人を体の中に住まわせているんだなと思いました」と感嘆。
松雪との共演には、「松雪さんとは何度もご一緒させていただいてますが、間近で可愛い松雪さんを見るころができて嬉しかったです」と喜び、「撮影も、明るくテンポがよくて楽しかったです」と充実感を滲ませる。こんな後輩がほしいと思わせるキャラクターを演じ、「私の邪気が見えないよう、動きが大きくてわざとらしく見えないように気を使いました」と笑うと、すかさず松雪が「本当に天使でした」と微笑む。
清水は、先輩女優2人と登壇し緊張しきり。「これまで同世代や、学生役を演じることが多かったのですが、違うタイプの役がらで新鮮でした」と語り、「でも、最初に松雪さんと聞いて･･･おお！となりました。一気に緊張が走って、マネージャーさんに『松雪泰子さんて、言いました？』と聞き直しました (笑)。僕としてみれば『テレビに出ている人だ！映画で見る人だ！』っていう感覚でしたから」と話す。恋の相手となる松雪から「ふた回り以上（年齢が）、離れてますからね･･･」と言われ、「いえ、恋愛に年齢は関係ないです！」とキッパリ断言し、松雪を照れさせる。
また、キャラクターと本人が似ているかという話題になると、松雪は「物を大切にして、話しかけたり愛着を持つところは似ていますね」と分析。「私も掃除をするときに『ありがとう』と言いながらしているので」と話し、「生きていると心の中でいろんなことが起きますが、自分自身も色んなイマジネーションが広がるタイプなので、（佳子に）共感できました」と吐露。そんな松雪に、黒木が「細かいところをこつこつひたむきに生きていて、役に重なる部分が出ている気がしました。松雪さんて、意外にお茶目なんですよ(笑)」とし、清水も「松雪さんは、一つひとつの行動を丁寧に大事にされていて、佳子さんと重なりましたし、撮影以外でも佳子さんを感じました」と伝えた。
黒木は「最近は少し人との距離感をつかめるようになってきたので、少し若林ちゃんに似ているかも。でも、嫌なことがあっても常にポジティブでいられる若林ちゃんを見習いたいなと思います」と語る。その言葉に松雪は「華ちゃんはいい意味で強くて美しい。ピュアで可愛いところが若林ちゃんとリンクしていて癒しでしかないです」と言うと、清水も「パワフルさを感じます。さっきも（登場前に）緊張するっていったら、松雪さんはやさしく背中をポンと叩いてくれたんですが、黒木さんは思いっきりバーン！って。嬉しかったですが(笑)」と笑った。
清水は「年上の方と一緒にいることも多く、心地よさを感じていました」と現場を振り返ると、松雪が「現場ではナチュラルに、リラックスして楽しくさせてくれました」と言うと、黒木も「色んな側面を持っていて、内面に色んなものがうじゃうじゃしている。年齢関係なく接することができる人。だから、佳子さんを佳子さんとして見ているんです」と称えた。
イベントの使徒には、鏡開きを行い映画の大ヒットを祈願。樽の中から現れた桜の花びらを巻いてはしゃぐ3人だった。
＜STORY＞
これは私の日記。誰が読むわけでも、自分で読み返すわけでもない、ただの日記・・・
ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり・・・。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃんと過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くんとの恋の始まりだった・・・
出演：松雪泰子（川嶋佳子役）、黒木華（若林ちゃん役）、清水尋也（岡本くん役）ほか
監督：大九明子
脚本：じろう（シソンヌ）
原作：川嶋佳子（シソンヌじろう）『甘いお酒でうがい』（KADOKAWA 刊）
音楽：髙野正樹
製作：藤原寛 エグゼクティブプロデューサー：坂本直彦
制作プロダクション：C&Iエンタテインメント
制作：吉本興業、テレビ朝日
製作・配給：吉本興業
2019／カラー／日本／107 分／アメリカンビスタ／5.1ch
＜公式ウェブサイト＞https://amasake-ugai.official-movie.com
＜公式Twitter＞https://twitter.com/AmaiOsakeDeUgai
映倫区分：G
コピーライト：©2019 吉本興業
近日公開
