映画『海街diary』の完成披露イベントが、5月11日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、劇中で4姉妹を演じる綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが出席。また、共演の大竹しのぶ、風吹ジュン、リリー・フランキーと是枝裕和監督も登壇した。
吉田秋生の同名人気コミックを、是枝裕和監督がメガホンをとり実写映画化。15年前に家を出て行った父親の死をきっかけに、鎌倉で暮らす3姉妹の家に異母兄弟の妹が引きられ、それぞれの想いを持ちながら本当の家族になっていく様を描いた本作。4姉妹の長女に綾瀬はるか、次女に長澤まさみ、三女に夏帆、四女に広瀬すずという豪華キャストが揃ったことでも大きな話題となっている。
綾瀬が、「みなさま、本日はおいしょがしい（お忙しい）中･･･」と挨拶し始めると、会場は冒頭から笑いの渦に。天然ぶり全開だったが、劇中ではしっかり者の長女・幸役。司会者から、「いつもと違うと言われませんか？」と尋ねられると、「あれが本当の私です！･･･と言っています」と笑った。
お酒が好きで、恋に奔放な次女・佳乃役の長澤は、「周りに気を配って家族をまとめる次女。おちゃらけている部分は自分に似ているかも。でもお酒はそんなに強くないし、正反対の部分の方が多いかも」と役どころを分析。
いつの自然体の三女・千佳役の夏帆は、「気負いせず、常にフラットな気持ちで撮影に臨むように心がけました」と役づくりに対する姿勢を明かした。「劇中で一番食べるシーンが多いのでは？」と言われると、「劇中では私がよく食べていましたが、カメラが回っていないときは、みんなよく食べていましたよ」と告白。
広瀬が、「はい。美味しくてよく食べました。朝食べて、撮影で食べて、そのあと夕食も食べて･･･」とニッコリ。綾瀬さんはどうですか？と話を振られると、「はい、みんなで朝食べて、撮影が終わっても食べて･･･」と話始めると、長澤から、「くくく、同じこと言ってる～」と突っ込まれる場面も。
そんな3人の姉に囲まれた広瀬は、「映画では最初は姉たちと距離をとっているのですが、だんだんと家族になってその距離が縮まっていく感じが、現場の自分とも重なって楽しかった。4姉妹の中に入れて可愛がってもらって嬉しかったです」とキュートな笑顔をみせた。
3姉妹の母親役の大竹は、「女優が集まるとギスギスすると思われがちですが、全然そんなことはなくて仲がいいんです。スタッフもこの4姉妹といることが嬉しそうでした。“ただそこにあるものを切り取る”という映画のいいところが作品によく現れています」と語り、食堂のおばちゃん役の風吹も「居心地のいい現場でした」と微笑んだ。
この日、第68回カンヌ国際映画祭のコンペ部門出品が決定し、監督と4姉妹がレッドカーペットを歩くことが発表されると、会場はお祝いムードがさらに高まった。
リリー・フランキーも、「この４人がレッドカーペットを歩くことは本当に誇らしい」と嬉しそう。映画祭に出席した経験からアドバイスを求められると、「ドレスはぜひ露出多めで。あ、すずはお姉ちゃんたちの任せればいいから」と言って会場の笑いを誘った。
綾瀬は、「ワクワク、ドキドキです。世界の方々にどう見てもらえるか楽しみです」。広瀬は、「初めての経験で想像もつかないけれど、楽しみです」と目を輝かせた。
『海街diary』
＜STORY＞
鎌倉で暮らす三姉妹、幸、佳乃、千佳の元に、15年前家を出ていった父の訃報が届いた。長い間会ってもいなかった父の葬儀のため山形に向かった三人はそこで異母妹すずと初めて会う。身寄りのなくなった彼女が、葬儀の場でどうしようもない大人たちの中で毅然とふるまう姿に、長女・幸は別れ際とっさに口にする。「すずちゃん・・・鎌倉にこない？いっしょに暮らさない？4人で」。そうして鎌倉での4姉妹の生活が始まる―。
原作：吉田秋生（小学館「月刊フラワーズ」連載） 監督・脚本：是枝裕和『そして父になる』
出演：綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず 大竹しのぶ 堤真一 加瀬亮 風吹ジュン リリー•フランキー 前田旺志郎 鈴木亮平 池田貴史 坂口健太郎
配給：東宝 ギャガ
(c)2015吉田秋生・小学館／フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
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2015年6月13日（土）全国ロードショー！
